会津若松市の「土地建物明渡事件」はスラップ訴訟の典型である3月10日という日を忘れてはならない!

2024年03月08日

愚生の座右の書は「男の作法」と「嗚呼・花の應援團」だな(笑)

 愚生の座右の書というと若い頃に読んだ池波正太郎の「男の作法」と「嗚呼・花の應援團」かもなぁ。この二つから色々学んだ。鬼平犯科帳はマンガやDVDで殆ど観ている。その中でも名作と言われる「一本眉」のシーンで、こんなシーンがある。

「お前さんとあっしじゃ縁もゆかりもない間柄、世話になる理由はねぇ」

「何を言ってやがる、オレとお前は朝まで呑んだ仲じゃねぇか」

 男の付き合いというのは年月ではない。短期間で気心が分かることもあれば、たった一杯の酒でも通じ合うものがある。人生意気に感ずるとはこういうことだ。

 酒を酌み交わし乍ら、意気に感じた一本眉が「俺は盗人なんだ」と自分の正体を明かす。その言葉に平蔵が「人が横道にそれるにはそれなりの理由がある」と応えた。誰でも人の道から外れることはあるもの。それを悔い改められるかどうかだ。

「礼金二百両」も好かったな。とある旗本の家で起こった騒動を解決する内容だが、勧善懲悪の時代劇なら「報酬などいらん!」で終わりだろう。平蔵は口止め料として二百両を受け取る。何故なら、同心や密偵を抱えるには相当なカネがかかる。

「このようなことを、あえてするオレを。おぬしはなんと思うな」。自嘲を込めながら清濁を併せ呑む姿は、逆に上に立つ者の苦労が窺えた。鬼平はいつ観ても最高だ。愚生の人生での作法は長谷川平蔵とから学んだと言っても好いだろう。

「男の作法」を読んで、食事の作法など本に書かれてることを真似して、池波正太郎が通ったという料理店には通ったものだ。銀座の寿司屋で隣り合わせた客と意気投合し、連れてって貰ったのが池波御用達の数寄屋通りの有名クラブだった(笑)

 池波正太郎「男の作法」は、今の時代には合わない個所もあるが、三十代までには読んでおくべき日本人必読の名著だと思う。池波正太郎の書生だった佐藤隆介が、師である池波直伝の「男の心得」を著している。こちらの本も中々面白い。

 何事も尊敬する人や好きな人の仕草、立ち居振る舞いを真似てみるというのも大事なことだと思う。「人真似上手は個性を育てる」というし、何をやるにしても上手くなる為の一番のコツは、尊敬する人や目標とする者のモノマネすることだ。

 鬼平犯科帳では「五鉄」などの小料理屋や蕎麦屋などで飲むシーンが多い。吞み終えた平蔵は女将に心付けを渡す。高が心付けなのだが平蔵の何気ない渡し方が完璧で、アレは池波正太郎自身の普段の姿をダブらせたものだろう。

 鬼平犯科帳の処世術は実に参考になる。例えば、礼金にしても「謝礼とは相手が恐縮する程の金を渡さなければ意味はない」というのには刮目した。小銭を貰っても有難みが無い。やはり、過分なカネを払ってこそ相手に感謝されるのだ。

 愚生の周りには世話になりながら無報酬とかボランティアだと思っている人や、僅かな礼金で事を済ませ様とする輩が多いのはホント困ったものだ(笑)

 愚生も長谷川平蔵や心の師である高花豊先生ほどの真似は出来ないが、慢性的不如意ではあるが財布にはいつもポチ袋を数個は入れて持ち歩く様にはしている。

 別に何処の店でも渡す訳ではない。雰囲気が好い店や、接客などが丁寧な店では勘定した後にコソっと渡す様にはしている。高が心付けだが意外に渡すのは難しい。ポチ袋を何気に渡すことが出来ればもう男としても飲兵衛としても一丁前である。

「お釣りは要らないよ!」とか、これ見よがしにチップを渡している社長をよく見かけるが、アレは野暮とか不粋というもの。「男の作法」では、タクシー代にしても「お釣りは要らない」ではなく、一旦受け取って渡すのが好いと訓えている。

 釣り銭は有難く貰った後で、別に準備しておいたポチ袋に入れた心付けを手渡すのが好い。喩え、千円、二千円の僅かな心付けだとしても相手は悪い気はしない。

 心付けは相手に対しての感謝の記しと気遣いでもあるが、後々自分に戻ってくるものなのだ。一見で行った店でも、裏を返した(次に行った)際には自分のことを覚えていてくれるし、つまみの一品二品、気を遣ってくれたりもする。

「情けは人の為ならず」という格言を、「情けをかけることは、結局その人の為にならない」という意味だと思っている者が多い。だが「情けは人の為ならず」の後に、「巡り巡って己が為」と続く。ここまで教えれば間違えることはないのにな。

「借りたカネ(恩)は忘れるな!貸したカネは忘れろ!」とは田中角栄。角さんは、カネを借りに来た人にはその貸すカネにプラスして本人に渡したという。

 角さんは「くれたと思ったらそれは死に金。余分に渡すことでそのカネが生きたカネとなる」という信念を持っていた。田中角栄の政治家としての毀誉褒貶はどうあれ、それだけの気遣いを出来る政治家というのは角さんくらいしか知らない。

 料亭政治の先駆けともいうべき政治家だが、女将や料理人、仲居や下足番にまで心付けを渡し、その際には必ず「ありがとう」の言葉を添えたという。最近は料亭政治を知らない政治家が殆どとなり、それに比例して小者ばかりになった。呵呵。

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cordial8317 at 06:11│Comments(0)

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