初代・金日成といわれる「金顕忠」は旧陸軍士官学校出身愚生は右翼人ではあるが愛国者だと思ったことはない(笑)

2023年12月12日

「ツキを味方に引き入れる」にもそのタイミングは難しい

「満(み)つれば欠くるは世のならい」「月満つればすなわち欠く」「満つれば虧(か)く」という言葉がある。満月になると必ず月は欠け始める。「物事は絶頂期に達すると同時に下り坂になるのが世の道理である」という無常の教えでもある。

 逆の見方をすれば三日月もまた三日月の儘ではない、また少しずつではあるが満月に向かって膨れて行くもの。つまり、何をするにも「時」というのが大事になってくる。だが、「時やツキを味方に引き入れる」にもそのタイミングは難しい。

 競馬や競輪などの公営ギャンブルや勝負事の経験のある人はよく分かると思うが、例えば「ツキ」というのがある。このツキが勝負事では勝敗を左右する。ツキ出すと自分でも驚くくらい当たり出す。ツイてないと何をやっても上手くは行かない。

 別にツキは博打や勝負事だけのものではなく、人生にも仕事にも経営にも当て嵌まる。だからこそツイてる時には、そのツキを味方に付けて直ぐに動くことだ。

 逆にツイてない時には、余計な動きを控えてじっとその「時」が来るまで待てば好い。大事なことは、折角ツキ始めたのに、そのツキを逃してしまうことと、ツイてもいないのに無理に事を構えて、痛手を深くしてしまうことはよくあることだ。

 善いことと、悪いこととは表裏一体であり、要は、掌の表と裏の関係でもある。「山高ければ谷深し」とも言うではないか。悪いことが起きた時は慌てずじっと肝を据え、軽挙妄動を戒めて、目の前の艱難を有り難いと思い、逆に愉しむべし。

「熱い風呂に入ってる時は動かずにじっとしていろ」とは蓋し正論。熱い風呂で動けば余計に熱くなる。多くの人は、ツイてないのにどうにかしようと動き回る。その結果としてドツボに嵌ることとなる。「静(徐)かなること林の如く」が大事である。

 武田信玄の「風林火山」は「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」の句の原文は、「故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、難知如陰、不動如山、動如雷霆」。

「(故に其の疾きこと風の如く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、知りがたきこと陰の如く、動かざること山の如く、動くこと雷霆(らいてい)の如し)」と読む。ここで注目すべきは作戦行動に於ける「動」と「静」の対比。攻めるときは風の様に疾く、燃ゆる火の勢いを以てする。

 歴史上、攻めるときは風の様に疾く、燃ゆる火の勢いを以てする「動」だけの武将というのは数多く存在する。「孫子の兵法」でも、武田信玄の風林火山と同じ。

 戦う上で肝心なことは攻撃より「静」の作戦行動であり、攻撃を中断する時は林の様に静かに、次の機会を待ち山の様に動かないことが大事だと訓えている。

 動いてならぬ時に動いて失敗するというのは往往にして在ることで、「風林火山」とは軽挙妄動の戒めでもある。武田軍が無敵と言われたのもこの「静」の為であり、人生に於いても軽挙妄動の戒めというのは当て嵌まるとは思うが如何だろう。

 人間、誰でも好不調はある訳で、その処し方で成功、不成功が決まると言っても過言ではない。「得意冷然」や「失意泰然」とはそういうことを訓えている。

 物事が上手く行ってる(得意)時ほど有頂天にならず、寧ろ淡々と事に当たり(淡然)、反対に落ち込んだ時には焦らず落ち着いて(泰然)沈み込まないのが大事。

 まぁ「果報は寝て待て」が信条の愚生としては、その時(ツキ)を失ってる感は否めない。斯くいう皆さん方も「時はカネなり」とばかり軽挙に奔ってはいませんか。何事に於いても焦らず、落ち着いて時機を図ることが肝要ですぞ。呵呵。

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cordial8317 at 08:10│Comments(0)

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