靖國神社は追悼施設ではなく英霊の顕彰を重んじている社である新型コロナ対策は感染症指定第二類を第五類に直せば好いのに手を拱く不思議

2021年08月16日

神となられた英霊に「哀悼」だとか「御霊安かれ」って勘違いも甚だしい

 全国戦没者追悼式に御臨席された陛下は「過去の深い反省の下、再び戦禍が繰り返されぬことを願う」と述べられたが、「深い反省」は止めた方が好い。

 昭和20年8月13日に渙発された「大東亜戦争終結ニ関スル詔勅」で、「帝国臣民ニシテ戦陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヲ致セハ五内為ニ裂ク且戦傷ヲ負ヒ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ 朕ノ深ク軫念スル所ナリ」と語られた昭和天皇の思いに比べれば余りにも軽々しく感じてしまう。

 東京九段北の靖国神社境内では「戦没者追悼中央国民集会」が催された。英霊にこたえる会の寺島泰三会長は「令和の今こそ改正の好機ではないか。国会で党利党略に甘んずることなく速やかに憲法改正の原案を審議して頂きたい」と訴えた。

 憲法改正は第九条を指してるのだろうが、現憲法の改正は究極の護憲運動であり、天皇条項を鑑みれば現憲法を制定過程に則り、大日本帝国憲法第七十三条に由り破棄し欽定憲法を復元した上で改正することこそ望ましい。

 寺島会長は更に、途絶えている天皇陛下の靖國神社への御親拝実現に向け「我々の代表である国会議員、首相、閣僚の参拝が必要だ。菅義偉首相には是非とも参拝を頂きたいと」と語ったが、御親拝は春秋の例大祭だろう。英霊にこたえる会や日本会議の提言を見ても、保守ではなく自民党の院外団というのが正しい。

 東京九段の夏はいつからあんなに騒がしくなってしまったのだろう。純真な愛国心を否定するものではないが、15日に靖國参拝する様になった経緯を知るべきだ。

 15日は戦禍に斃れた方々を悼み、犠牲となられた御霊に感謝の真を捧げ、平和を祈念する日である。靖國神社に於いては遺族の大事な日であり、保守派や自称愛国者らが靖國の英霊のみに拘ることは正に贔屓の引き倒しそのものである。

 三木武夫と中曽根康弘が謀った靖國神社冒涜運動に与する小泉純一郎は、平成13年、自民党総裁選に出馬した際、保守票欲しさに「如何なる反対があろうとも8月15日に靖國神社へ参拝する」と語り保守層を喜ばせたことは記憶に新しい。

 今年は13日の岸信夫、15日には小泉進次郎や羽生田光一、高市早苗らが靖國に参じたが、今秋の総選挙を見据えて保守票獲得へのパフォーマンにしか感じない。

 純粋に平和を祈念し靖國神社へ参拝するのは否定はしないが、あの喧騒は頂けない。15日は遺族の日であり静謐な環境を整え陛下の御親拝こそ仰ぐべきである。

 靖國神社を参拝した安倍前首相は取材に応じ「御霊安かれと御祈りした」と語ってるが、御霊を鎮められるのは陛下だけだ。何を勘違いしているのか。

 安倍を始めとした多くが靖國神社が追悼施設であると勘違いしている。大東亜戦争の犠牲者である英霊を追悼するなら靖國神社に代わる追悼施設を創ったら如何か。

 靖國神社に祀られてる英霊を始め246万6000余名の方々は御祭神となられたのだ。神になった英霊に追悼だとか哀悼だとか、御霊安かれとはどういうことか。天照大御神や八百万の神と同じく、感謝の誠を捧げるというのが神道の作法である。

 全国戦没者追悼式で「深い反省」を述べられた陛下だが、日本武道館と同じ九段に建つ靖國神社に御親拝遊ばされることが叶わない現実に臣民として申し訳ない気持ちになった。陛下は政府や宮内庁の傀儡となってしまっている。

 国家の要請に応じ尊い命を捧げた人々の御霊を奉斎する靖國神社を、国家の責任で護持することは余りにも当然のことで論議の余地などある筈がない。

 戦前はそれが厳守され、全国民が護国の英霊に感謝し崇敬の誠を捧げたのは当然である。殊に特筆すべきは靖國神社の大祭に限り天皇陛下が御親拝せられたことだ。聖恩無辺、英霊並びに遺族にとっての感激と光栄、これに優るものはなかった。

 陛下の御親拝を妨害しているのは「A級戦犯分祀論」を騙る石破ら不逞の政治家も然ることながら、8月15日を政治利用して悦に入る安倍元首相らも一蓮托生である。

 靖國問題を解決するには分祀論や都合の好い憲法解釈ではなく、靖國神社の「宗教法人格」を見直せば済むことだ。安倍らも靖國神社参拝より「靖國神社法案」を再提出し、靖國神社国家護持と陛下の御親拝に道筋を付けるのが先決だろう。

 保守派や自称愛国者らは「諸外国に言われる筋合いは無い」と、総理大臣の靖國参拝を熱望する。総理や大臣が参拝することで靖國が騒がしくなるなら、愚生的には政治家なんぞが靖國にかかずらって欲しくはないというのが正直なところ。

 数年前、硫黄島を訪問した安倍は「遺骨を家族の待つ地に返すのは国の責務。一粒一粒の砂まで確かめ、一人でも多く帰還出来る様に全力を尽くす」と語ったことは記憶に新しい。だが、遺骨が還ることで英霊の御霊が鎮まる訳ではない。

 靖國神社に英霊の遺骨が埋設されていると勘違いしてる人もいるが、いっそのこと千鳥ヶ淵墓苑をアーリントン墓地の様に造り直し国立戦没者墓苑にしたら方が分かり易い。慰霊や追悼が目的の政治家なんぞ千鳥ヶ淵に行けば好い。

 未だ海外の遺骨が数多く在ることで、祖国に殉じた英霊の名誉が回復されていないと感じる国民が多いのは仏教徒だからだろう。遺骨は大事だが神道の観念から言えば魂こそ重んじられる。我が国の政治家はその魂を軽んじてるとしか思えない。

「海行かば水漬く屍 山行かば草生す屍 大君の辺にこそ死なめ かへり見はせじ」と、異国の地で水漬く屍や草生す屍となった英霊の御霊は今、九段の靖國神社に戻り、我ら日本人を加護し続けている。だからこそ国家護持を成さねばならないのだ。陛下に於かせられましても、靖國神社への御親拝の御聖断を衷情より仰ぎ奉りたい。

※コメントは返信するのも煩わしいので会員のみにさせて頂いております。コメントやメッセージ、御意見・御感想などは mr.cordial@live.jpへ御気軽にメールを!

《会費&御支援》みずほ銀行 郡山支店 普1464729 ニッポンロンダンクラブ

cordial8317 at 06:37│Comments(0)

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

靖國神社は追悼施設ではなく英霊の顕彰を重んじている社である新型コロナ対策は感染症指定第二類を第五類に直せば好いのに手を拱く不思議