三国人たちは欣喜雀躍とし略奪と報復の火蓋を切った(山口組三代目・田岡一雄)8月15日に靖國神社に行く自称・愛国者や右翼団体は9月2日には参拝しないの?

2022年09月02日

降伏文書調印という屈辱の日でもある9月2日を忘れるな!

 昭和20(1945)年8月14日、我が国はポツダム宣言を受諾。そして9月2日、降伏文書に調印した。米国を始めとした連合国ではこの翌日の9月3日を「対日戦争終結記念日」や「第二次世界大戦(太平洋戦争)終戦の日」として祝っている。

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 昭和20(1945)年9月2日、東京湾上に停泊してた戦艦ミズーリの甲板上での調印の為に、梅津美次郎参謀総長らと共に、右足が不自由な重光葵(しげみつ まもる)外相は義足を引き摺りながらステッキを頼りに細い階段を喘ぎ喘ぎ上る。

 漸く甲板に辿り着いた重光外相は、調印を前に一杯の水を所望するも、米国側から「卑怯者のジャップに飲ませてやる水などない」と冷たく拒否される。

 重光外相の右足は「上海天長節爆弾事件」により失った。「上海天長節爆弾事件」とは昭和7年4月29日に起きた朝鮮独立運動家・尹奉吉に因る爆弾テロである。重光は上海に於いて駐中華民国公使として天長節奉祝式典に参列していた。

 国歌斉唱の際、テロリストの尹奉吉が爆弾を投擲した。重光らはその場から逃げることなく、国歌「君が代」を歌い続け、結果として片足を失うこととなった。

 重光はこの時を振り返り「爆弾が投げられたのは分かっていたけれど、国歌斉唱中なので動かなかった。動くのは不敬であると考えた」と述べている。

 同じく、重光の隣で遭難し片目を失った海軍大将・野村吉三郎(後に駐米大使に就任)も「国歌斉唱中だったから逃げなかった」との理由を語っている。

 重光や野村はその後に外相や駐米大使などに就くが、現在の我が国の政治家でこの二人の様なこうした決死の覚悟と肝の据わった官僚や政治家がいるかといえば皆無だろう。こうした覚悟の乏しさこそが我が国政治の不幸とも言えよう。

「君が代」「日の丸」に反対する勢力は国旗・国歌を重んじることなく、また自称・愛国者や右翼人にしても国旗・国歌を軽々しく利用し、猛々しく愛国心を煽るが、重光や野村の様な決死の覚悟が伴っているかといえばそれもまた疑問でもある。

 我が国は、畏くも陛下の御聖断を仰ぎ、ポツダム宣言を受諾し、降伏文書の署名に因って我が国は「負け」を認めたが、先の戦争の大義は決して間違いではない。

 抑抑、何故に我が国が開戦を決意し真珠湾攻撃に至ったかが問題であり、少なくてもペリー来航時代のアジア近代史にまで遡らなければ到底理解は出来まい。

 15世紀の大航海時代以来、白人に因る世界制覇の波がアジアにも押し寄せると、アジアは次々と列強に蚕食され植民地となった。我が国は西欧列強に倣おうと、強力な中央集権国家を形成する為に明治維新の大業を短期間で成し遂げた。

 明治に入り勃発した「日清戦争」と「日露戦争」にしても、そしてその後の結果としての「日韓併合」にしても避けては通れない宿命的な歴史だったのだ。

 清国とロシアという巨大国家との戦争での日本大勝利の報は、固唾を呑んで見守っていた世界の人々を驚嘆させ、特に有色人種に与えた影響は強烈だった。一方で、欧米では日本人に対する脅威が横溢し「黄禍論」が巻き起こってくる。

 日露戦争勝利から15年後、パリ講和会議が開かれた。日本はその席上「人種平等の原則」を国際連盟規約に載せることを提案する。だが、議長を務める米国大統領ウイルソンは「有色人種に人権など必要無い」との差別や蔑視から否決される。

 その後、世界は第二次世界大戦に突入。黄禍論という人種差別が横溢する中で我が国は「ABCD包囲網」に因って四面楚歌に陥り、最後通牒である「ハルノート」を突き付けられると「最早生き残る道は連合国との戦争しかない」との決断に至る。

 今も糾弾して止まない「リメンバーパールハーバー」は、日本と日本人への偏見と差別と歴史への冒涜であり、大戦の過ちを猛省すべきは米国自身である。

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cordial8317 at 06:05│Comments(0)

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