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2020年07月13日

自然とは正しく人智の及ばない大いなる存在である

 九州に甚大な被害を齎した豪雨被害には只々驚くばかり。正しく自然は人智の及ばない大いなる存在であることを再認識する。地震や津波、豪雨や日照りなどを人間は完全に制御することは不可能であるが、最小限度に防ぐことは可能だ。

 東日本大震災での津波防止にしろ、今回の豪雨に因る球磨川の増水と氾濫などは人智で防げたと思うと、自然と共生していく大きな課題を残したと言えよう。

 民主党政権下、「コンクリートから人へ」というスローガンを掲げ、マスコミもまた仕分け事業というパフォーマンスを連日好意的に報じた。

「公共事業の無駄遣いの見直し」「新たな治水対策を考える」という理由から、群馬県の八ッ場ダムをその象徴として大々的に取り上げた。今回、氾濫した熊本県の球磨川の造る予定だった川辺川ダムも中止に追い込まれた。

 自民党が政権に復帰すると防災の意味から八ッ場ダムの再工事を決定し、結果、先の台風でも下流域は災害から逃れた。八ッ場ダム再開は英断とも言える。球磨川の川辺川ダムも工事を再開させることは出来なかったものか。

 川辺川ダム建設予算は約1200億円。蒲島郁夫熊本県知事は川辺川ダム建設に反対し、ダムに拠らない治水対策を行うことを公約に掲げた。

 その方法とは「遊水池」「放水路」「引提」「堤防の嵩上げ」だろうが、遊水地には約1兆2000億円、放水路約8200億円、引堤約8100億円、堤防嵩上約2800億円のコストが掛かる。結論としてダムが予算的にも安価だった。

 蒲島知事は「民意が(ダム工事は)反対だった」と他人事の様に語ったが、治水対策を講じて来なかったことで多くの人命が失われたことを猛省すべきだが、政治家としての責任を放棄して恥じない姿には厭きれてしまった。

「民意」や「国民目線」とは有権者の平均値のことだろうが、平均値で政治を行うことは余りにも危険だ。何故なら国民の判断力は古今東西常に低く、その意見も気紛れだからだ。政治が、国民目線に立った時、必ず国は滅ぶのは世の常である。

 政治には国民目線と掛離れた歴史観、人間観、世界観、時には高度な権謀術数を必要とする。蒲島県知事の様に猛省することなく「民意だから致し方ない」というのは、政治家としての無能を自ら認めているとも言える。

 正しく、大衆迎合というか大衆を誑かす「仕分け事業」や政治家の無能から、こうした天譴とも言うべき最悪の結果を齎したと断じても過言ではない。

 人々は自然を征服すべく挑み続けるか、それとも自然と共に生きて行くかだ。賢明なことに先人や多くの日本人は自然と共生することを選んで来た。

 自然は一瞬のうちに暴れ回り甚大な被害を出したりもするが、一方で自然は無限の恵みを我々に齎してくれる。だからこそ自然と共生して行かねばならないのだ。

 古の人々は自然の織り成す様々な新羅万象を「神」と感じ取った。豊穣を齎してくれた「神」を称え、災害などに対しても天譴と捉え、自然の荒ぶる「神」と畏れた。それらを鎮め、人々はあらゆる神々と共に生きて来た。

 自然界に起こる新羅万象の全てが「神」の姿で、山の神、海の神、森、川、水、岩・・・そして人間さえもその神の在る景色の一部に過ぎなかった。

 人間がそうしたことを忘れ、人間こそが地球の主であると驕り、唯物主義や拝金主義から神(自然)をも懼れぬ様になったのはそんな遠い昔ではない。

 日本固有の信仰である「神道」は、自然と共に生きて来た古の人々の精神から生まれた。神と共にあるから「カンナガラ(惟神)」。神の命を与えられているから人は「神の子」とされ、生命は神の「ワケミタマ(分霊)」と考えられた。

 人は彼等の暮らす土地の神「ウブスナガミ(産土神)」の御陰を被って誕生し、その他諸々の神々と正しく付き合っていくことで四季の恵みを享受し、そして最後には産土神に導かれて祖霊の世界に帰って往くという教えである。

 民衆レベルの神々の世界は、確かな意味付けを必要としないまでも、自然と共に暮らしている中で「神」の存在を体現していた。 神々の世界に、天上界の別格の神々の世界(高天原)が重ねられたのは天皇の国家統一以降のことである。

「高天原」とは、自然信仰の観念に重ねられた神々の天上世界である。天に固有の住居を持つ神々は、高天原で育てた稲(ユニワノイナホ)をその苗裔に授けるという神話によって、この国の神々の世界に革新を齎した。

「高天原」の登場で「神道」は原始宗教の一形態(シャーマニズム)から、固有の神々の世界と信仰が生まれていったのである。自然を懼れ、神を敬おう。

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