2020年07月05日
球磨川の氾濫は川辺川ダムの工事差し止めが影響したのか?
九州地方を猛烈な雨が襲い、熊本県の球磨川が氾濫し多くの犠牲者が出ている。水が引いて状況が分かれば被害規模は増えるだろう。新聞の画像を見ると、昨年台風19号に襲われ氾濫した阿武隈川と同じで他人事とは思えない。
ここで思うのは、「90年に一度の大雨」という警告があり乍ら、こうした氾濫被害を食い止めることは出来なかったのかという疑問が湧き上がる。
球磨川は、聳え立つ山山の狭い中を下って流れる為に「あばれ川」と呼ばれる河川であり、最上川・富士川と並んで「日本三大急流」とも称される。
歴史を見ても、下流域では度度氾濫に襲われたことが何回もある。そんな理由から、昭和40年代には治水と防災を目的でダム計画が成された。
民主党政権下、予算の見直しが進められ、「公共事業の無駄遣いの見直し」とか「新たな治水対策を考える」という理由を掲げ群馬県の八ッ場ダムをその象徴として大々的に取り上げた。熊本県の川辺川ダムも中止に追い込まれた。
ダムが造られる村では移転も完了し、工事計画が進んでる中での中止こそ無駄遣いそのものだが、仕分けというパフォーマンスに翻弄された。
八ッ場ダムや川辺川ダムを「税金の無駄」と断じながら、小沢一郎の地元の「胆沢ダム」は中止をしなかった。中止にしなかった理由は、「既に本体工事に入っているから」と説明していたが、余りにも説得力がなかった。
民主党の目玉であり、一丁目一番地とも言うべき八ッ場ダムの中止にしろ、川辺川ダム、諫早湾干拓の中止も、小沢へ献金した西松建設が関与していない、つまり、小沢に献金しなかった企業の工事ばかりが目の敵となった。
民主党は、「政治資金の透明化」と「政治資金規制の強化」の政策を掲げてはいたが、何故か、「政治資金による個人蓄財の禁止」は明記していない。
「収支報告書の開示や領収書の保存」などを挙げながら、小沢が行った政治献金の大きな抜け穴に関しては全く手を打たない。はっきり言えば手を打てないというのが本音で、民主党が如何に小沢の影響下に在るかが垣間見れた。
小沢の不正献金問題は、胆沢ダム工事を請け負った関係企業ばかりで、そこを避けて政策を立てる辺りが、民主党の恣意的な政治姿勢を如実に表している。
八ッ場ダムは自民党が防災の意味からダム計画を進めた結果、先の台風でも下流域は災害から逃れた。八ッ場ダム再開は英断とも言える。一方で、球磨川に計画された川辺川ダムは「壮大な税金の無駄遣い」として頓挫した儘だ。
反対派は今回の被害を受けてどんな気持ちでいるのだろう。阿武隈川の氾濫では、嵩上げに反対してた住民が、テレビに出て、「対策は講じなかったのか」と被害者を装っていたが、川辺川ダム反対派も似た様なものか。
それにしてもアノ仕分け作業とは何だったのだろう。無駄遣いのチェックは分かるが、数兆円を捻出したいのに数百万円を削減させて国民に成果をアピールし、「二番目じゃダメなんですか?」と大見えを切った蓮舫には厭きれるばかり。
予算を理由に廃止することは正にポピュリズムであり、国家百年を見据えた事業なら国民が反対しようとも粛々と実行すべきものである。我が国が目指すべきは観光立国ではなく、技術立国である。その為の予算を出し惜しみしてはならない。
例えば、高速増殖炉「もんじゅ」も予算を理由に撤退を余儀なくされたのは記憶に新しいが、もんじゅは核燃料サイクルの施設であり、言い換えれば、原子力の平和利用の為のものでもあるということを知る国民は限りなく少ない。
高速増殖炉に成功させることで、世界のエネルギーの平準化を達成出来れば、我が国が世界から尊敬されるだろうに、「予算的に」という理由で廃炉される様なことになれば経済大国としても技術立国としても実に情けないことだ。
高速増殖炉もんじゅに限らず、国家百年の大計がくだらん理由で廃止されることに違和感を覚える。今回の氾濫を教訓に川辺川ダムの工事再開を決断せよ。
※コメントは返信するのも煩わしいので会員のみにさせて頂いております。コメント及びメッセージ、御意見御感想、近況報告などは mr.cordial@live.jp へ。
《会費&御支援の御願い》みずほ銀行 郡山支店 普1464729 ニッポンロンダンクラブ。年会費一般30000円。法人120000円。協賛会員300000円~。
ここで思うのは、「90年に一度の大雨」という警告があり乍ら、こうした氾濫被害を食い止めることは出来なかったのかという疑問が湧き上がる。
球磨川は、聳え立つ山山の狭い中を下って流れる為に「あばれ川」と呼ばれる河川であり、最上川・富士川と並んで「日本三大急流」とも称される。
歴史を見ても、下流域では度度氾濫に襲われたことが何回もある。そんな理由から、昭和40年代には治水と防災を目的でダム計画が成された。
民主党政権下、予算の見直しが進められ、「公共事業の無駄遣いの見直し」とか「新たな治水対策を考える」という理由を掲げ群馬県の八ッ場ダムをその象徴として大々的に取り上げた。熊本県の川辺川ダムも中止に追い込まれた。
ダムが造られる村では移転も完了し、工事計画が進んでる中での中止こそ無駄遣いそのものだが、仕分けというパフォーマンスに翻弄された。
八ッ場ダムや川辺川ダムを「税金の無駄」と断じながら、小沢一郎の地元の「胆沢ダム」は中止をしなかった。中止にしなかった理由は、「既に本体工事に入っているから」と説明していたが、余りにも説得力がなかった。
民主党の目玉であり、一丁目一番地とも言うべき八ッ場ダムの中止にしろ、川辺川ダム、諫早湾干拓の中止も、小沢へ献金した西松建設が関与していない、つまり、小沢に献金しなかった企業の工事ばかりが目の敵となった。
民主党は、「政治資金の透明化」と「政治資金規制の強化」の政策を掲げてはいたが、何故か、「政治資金による個人蓄財の禁止」は明記していない。
「収支報告書の開示や領収書の保存」などを挙げながら、小沢が行った政治献金の大きな抜け穴に関しては全く手を打たない。はっきり言えば手を打てないというのが本音で、民主党が如何に小沢の影響下に在るかが垣間見れた。
小沢の不正献金問題は、胆沢ダム工事を請け負った関係企業ばかりで、そこを避けて政策を立てる辺りが、民主党の恣意的な政治姿勢を如実に表している。
八ッ場ダムは自民党が防災の意味からダム計画を進めた結果、先の台風でも下流域は災害から逃れた。八ッ場ダム再開は英断とも言える。一方で、球磨川に計画された川辺川ダムは「壮大な税金の無駄遣い」として頓挫した儘だ。
反対派は今回の被害を受けてどんな気持ちでいるのだろう。阿武隈川の氾濫では、嵩上げに反対してた住民が、テレビに出て、「対策は講じなかったのか」と被害者を装っていたが、川辺川ダム反対派も似た様なものか。
それにしてもアノ仕分け作業とは何だったのだろう。無駄遣いのチェックは分かるが、数兆円を捻出したいのに数百万円を削減させて国民に成果をアピールし、「二番目じゃダメなんですか?」と大見えを切った蓮舫には厭きれるばかり。
予算を理由に廃止することは正にポピュリズムであり、国家百年を見据えた事業なら国民が反対しようとも粛々と実行すべきものである。我が国が目指すべきは観光立国ではなく、技術立国である。その為の予算を出し惜しみしてはならない。
例えば、高速増殖炉「もんじゅ」も予算を理由に撤退を余儀なくされたのは記憶に新しいが、もんじゅは核燃料サイクルの施設であり、言い換えれば、原子力の平和利用の為のものでもあるということを知る国民は限りなく少ない。
高速増殖炉に成功させることで、世界のエネルギーの平準化を達成出来れば、我が国が世界から尊敬されるだろうに、「予算的に」という理由で廃炉される様なことになれば経済大国としても技術立国としても実に情けないことだ。
高速増殖炉もんじゅに限らず、国家百年の大計がくだらん理由で廃止されることに違和感を覚える。今回の氾濫を教訓に川辺川ダムの工事再開を決断せよ。
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cordial8317 at 07:18│Comments(0)
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