小泉純一郎の「脱原発論」は安っぽいセンチメンタリズム民主主義とは正に大衆迎合主義と衆愚政治であると痛感する

2021年07月06日

「友よ山河を滅ぼす勿れ」というスローガンを掲げ反原発を訴えてるが

 原発事故以来、福島県の緑豊かな自然が失われているかの様な声を耳にする。山形県から福島市を流れる一級河川「荒川」がある。調査対象の全国162河川の中で、11年連続で「水質が最も良好な河川日本一」に認定されている。

 水の汚れを示す指標の一つである生物化学的酸素要求量(BOD)の年間平均値を用いて水質を評価しているが、荒川のBODは1ℓ0.5㎎と数値は低い。荒川は景観が素晴らしく、山形へ続くルートは釣り場としても人気の河川でもある。

 原発事故以来、山本太郎を筆頭に「被曝する場所で生活なんてありえない」「福島の人達は命に怯えながら生きている」「美しい福島の自然は破壊された」などと、福島の現実も見てもいないのに恰も見て来た様な嘘を垂れ流す。

 福島第一原発事故周辺だけを見て福島県を貶め続けてるが、福島は彼らが思うほど自然は破壊されてはいない。「荒川の11年連続日本一」ということは原発事故の起きる前年から日本一だ。反原発派こそ復興に水を差す現実逃避の盲である。

 今や福島県内に限らず全国で太陽光パネルを敷き詰めた施設が乱立している。バブル崩壊で倒産したゴルフ場の有効利用ならまだ分からないでもないが、新たに森林を伐採してまで設置する再生可能エネルギーってのは本当に必要なのだろうか。

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 愚生の故郷にはバブル時代に出来た小浜城ゴルフ倶楽部が在ったが、今やメガソーラーの施設となっている。その近くに「二本松太陽光発電合同会社(本社・東京都銀座)」が森林を伐採しメガソーラー施設を造った。その広さは東京ドームの4倍。

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 施工は地元企業ではなく何故か石川県の池田建設工業。故郷の麗しき山河が金儲けで伐採されて行くのは悲しいことだ。最近では、本宮市と郡山市の境に在る森林が伐採され、メガソーラーが設置されているのが主要幹線道路からも確認出来る。

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 県内をドライブすると大規模な太陽光パネルや巨大な風力発電の風車を目にする。郡山市内では布引山や会津の背炙山の巨大風車は正に圧巻だ。だが、自然の風景と最先端技術の融合は見る者にとっては異様な光景である。

 原発稼働停止で、国内の大資本から民間企業、外国資本までもが太陽光発電事業に参入した。結果は地上げ屋が跋扈し山林が売買され森が伐採されて行った。

 緑豊かな森が人工的なパネルで敷き詰められ、広場も埋め尽くされ自然の景観を損なっている。ゴルフ場が乱立されたバブル時代と同じ構図である。

 原発事故後、再生可能エネルギーに転換されたが、資源の乏しい我が国が、原発の再稼働無しで繁栄を維持出来るとは到底思えない。何より「便利」という価値観に溺れた日本人が、太陽光や風力、再生可能エネルギーだけで足りるとも思えない。 

 反原発派どもは「原発を稼働しなくても電力は足りている」と叫んで憚らないが、産業振興に伴う電力不足の不安は大きく、原発事故以来、化石燃料に頼ったツケが我が国経済に大きく圧し掛かっていることにはダンマリを決め込む。

 原発再稼働をしないことで余計な経費が加算されたことを無視して都合の好い切り貼りばかり。原発停止に伴う火力発電に使われる液化天然ガスや、太陽光パネルに使われる半導体等電子部品、石油製品の輸入増加で貿易収支は赤字続き。

「脱原発」の理想は分からないでもない。だが、福島第一原発の事故も防波堤などの整備を万全にしてさえいたら大事には至らなかった。「人災」の原因こそ改めるべきで原発そのものに罪は無い。もう少し、我が国の科学技術を信じるべきだ。

 将来、「想定外」の巨大地震が起き、東日本大震災を上回る大津波が発​生したとなれば、日本の原発より、乱立する中共や韓国の原発が危​機に瀕するのは明らか。

 そうした事態に備え、我が国は原発事故の原因と対策、更には収束技術や環境に与える影響などあらゆる研究を怠らず、万が一事故が起きたなら、その研究や技術を提供することこそ原発事故を起こしてしまった我が国の務めであろう。

 故野村秋介が叫んだ「友よ山河を滅ぼす勿れ」というスローガンを掲げ反原発を訴えてる右翼こそ、こうした風潮に異を唱えるべきだが何故か沈黙を極め込む。反原発というのも、「反米」なら反天皇で在ろうが連帯するソレと同じか(苦笑)

 再生可能エネルギーという名のバブル崩壊は時間の問題だろう。況してや、多くの人命が失われた静岡県熱海の土石流事故は「人災」である。反原発の風潮の流れからの再生可能エネルギーの愚策で甚大な被害を被ってることをどう感じるのか。

 営利至上主義から伐採された森林も、バブル崩壊で荒れたゴルフ場と同じ様にほったらかしにされるだろう。伐採された森林は元の麗しき姿に戻ることはない。

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