2019年01月05日
「新元号」省庁の御都合主義から4月1日に発表
天皇退位法案を謀った安倍首相は、5月1日の即位に伴う新元号について、4月1日に前倒しすると表明した。行政のシステム改修の問題を理由に改元詔書渙発を廃止し、天皇の大権である元号制定権を簒奪する必要があったとは思えない。
昭和天皇が崩御し平成へと元号が変わった1月中は、政府関連文書では「昭和」を使用してた。その事実に倣えば5月中は「平成」でも不都合は生じない。
江戸時代の学者・新井白石は「折焚く柴の記」の中で「元号だけは朝廷の御定めになることである。武家の関することではない」と綴っている。元号の改定は権力を独占した徳川時代でさえ朝廷の大権だった。安倍はその大権を簒奪した。
改元は明治以前は吉凶禍福とか瑞祥などに由って行われていた。歴代の天皇は、数年から10年を目途に「改元」して巧みに時代転換をして来た。「元号」こそ節季の習俗を時代の流れに応用する先人の智慧でもあり、我が国の文化である。
暦とは宗教とその国の歴史が関連する。イスラムでは「太陰暦」を使う。タイでは「仏暦」、ユダヤ教では「ユダヤ暦」。北朝鮮は「主体(チュチュ)暦」を使用している。我が国にも神武天皇御即位の年を紀元とされる「皇紀」がある。
我が国の「元号」は、第36代孝徳天皇の御代に建てた「大化」に始まる。孝徳天皇後、新たな元号は定められず、その後「白雉」「朱鳥」が続く。斉明、天智、弘文天皇の御代の元号は定かでないとされているが、文武天皇の御代に「大宝」が建てられ、今日の「平成」に至るまで約1300年間途切れることなく続いている。
正に我が国文化を象徴するものである。元号の数は、南北朝時代に並行した元号が使われたというが、それらを合わせると実に248に及ぶ。これもまた、我が国の歴史が天皇を中心に織りなされて来たという厳然たる事実の証明でもあろう。
我が国はいつの世も時の陛下の御代である。いつの世にもそこには「君が代」の世界が存在し、それは千代に八千代に存在し続けなければならないものである。
その御代を端的に表現するものが「元号」であり、明治以降は「一世一元」制となった。天皇の御代こそが我が国の国體の精華であり、世界に誇る美風である。
大日本帝国憲法下(欽定憲法)に於いては、元号に関する規定は旧皇室典範第12条に明記されていたが、GHQの統治下で日本国憲法が制定されると、旧皇室典範が改悪され、元号や大嘗祭に関する条文が消失し、法的明文が無くなった。
明治元年9月8日に、「太政官布告」が発令され、「一世一元」となったのは、明治21年の紀元節(2月11日)に制定された「皇室典範」第12条「践祚ノ後元号ヲ建テ一世ノ間ニ再ヒ改メサルコト明治元年ノ定制ニ従フ」に基付いている。
昭和22年5月3日、旧皇室典範が廃止され、現皇室典範が施行される。だが、典範の条文に「元号」に関する規定が無いことを危惧した自民党議員や保守派は、「元号法」の成立を模索する。紆余曲折、賛否両論の喧々諤々の末、昭和54(1979)年6月6日に「元号法」が成立し、同月12日に公布・即日施行された。
「元号法」という法律があるのだから元号を用いるべきであるが、順法精神に乏しい左翼勢力や新聞、マスコミは敢えて元号を使わず西暦を常用する。
無神論者である共産主義者が、或いは日頃「反米を」を叫ぶ左翼が、キリスト生誕を起源とする西暦を使用するというのも可笑しくないか。天皇がダメでキリストは好いのか。ホント、珍左翼のダブルスタンダードには厭きれてしまう(笑)
キリスト生誕を意味する西暦使用にしても、米国製の憲法の「護憲」にしても、自虐史観にしても、珍左翼ほど米国に忠実、連中こそ究極の「親米派」だ(苦笑)
左翼陣営は、「今や西暦が国際暦であり、世界で一般化している」として使用され、恰も元号が「古臭く、時代遅れだ」との認識を示しているが、例えば「英語が国際語だから日本語を廃止してしまえ」という暴論と同じ様なものだろう。
元号反対の理由を問えば、「元号は戦前からの慣習であり、天皇の元首化を狙うものだ」とか「元号は旧憲法下の天皇制に付随したものである」とか、天皇陛下や皇室に対する怨念を込め、我が国體否定を顕した愚にも付かないものばかり。
元号法成立時に左翼陣営は、「元号は天皇主権の旧憲法への逆戻り」「元号は天皇元首化の動きと直結」「元号によって天皇の権威を国民の隅々にまで行き亘らせる狙い」だと騒ぎ立てたが、この認識は皮肉にも共産党らが指摘した通りである(笑)
明治欽定憲法を復元し、万世一系の天皇を我が国元首として仰ぎ奉り、陛下の御稜威を国民生活の隅々にまで行き亘らせることにあるのは当然であり、またそれは日本国民としての願望ではないか。陛下や皇室に対する尊崇の念が薄れつつある現代に於いて、悲しい哉、元号への認識もまた同じ様に軽々しいものになってしまっている。
※コメントは返信するのも煩わしいので会員のみにさせて頂いております。コメント及びメッセージ、御意見御感想、近況報告などは mr.cordial@live.jp へ。
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昭和天皇が崩御し平成へと元号が変わった1月中は、政府関連文書では「昭和」を使用してた。その事実に倣えば5月中は「平成」でも不都合は生じない。
江戸時代の学者・新井白石は「折焚く柴の記」の中で「元号だけは朝廷の御定めになることである。武家の関することではない」と綴っている。元号の改定は権力を独占した徳川時代でさえ朝廷の大権だった。安倍はその大権を簒奪した。
改元は明治以前は吉凶禍福とか瑞祥などに由って行われていた。歴代の天皇は、数年から10年を目途に「改元」して巧みに時代転換をして来た。「元号」こそ節季の習俗を時代の流れに応用する先人の智慧でもあり、我が国の文化である。
暦とは宗教とその国の歴史が関連する。イスラムでは「太陰暦」を使う。タイでは「仏暦」、ユダヤ教では「ユダヤ暦」。北朝鮮は「主体(チュチュ)暦」を使用している。我が国にも神武天皇御即位の年を紀元とされる「皇紀」がある。
我が国の「元号」は、第36代孝徳天皇の御代に建てた「大化」に始まる。孝徳天皇後、新たな元号は定められず、その後「白雉」「朱鳥」が続く。斉明、天智、弘文天皇の御代の元号は定かでないとされているが、文武天皇の御代に「大宝」が建てられ、今日の「平成」に至るまで約1300年間途切れることなく続いている。
正に我が国文化を象徴するものである。元号の数は、南北朝時代に並行した元号が使われたというが、それらを合わせると実に248に及ぶ。これもまた、我が国の歴史が天皇を中心に織りなされて来たという厳然たる事実の証明でもあろう。
我が国はいつの世も時の陛下の御代である。いつの世にもそこには「君が代」の世界が存在し、それは千代に八千代に存在し続けなければならないものである。
その御代を端的に表現するものが「元号」であり、明治以降は「一世一元」制となった。天皇の御代こそが我が国の国體の精華であり、世界に誇る美風である。
大日本帝国憲法下(欽定憲法)に於いては、元号に関する規定は旧皇室典範第12条に明記されていたが、GHQの統治下で日本国憲法が制定されると、旧皇室典範が改悪され、元号や大嘗祭に関する条文が消失し、法的明文が無くなった。
明治元年9月8日に、「太政官布告」が発令され、「一世一元」となったのは、明治21年の紀元節(2月11日)に制定された「皇室典範」第12条「践祚ノ後元号ヲ建テ一世ノ間ニ再ヒ改メサルコト明治元年ノ定制ニ従フ」に基付いている。
昭和22年5月3日、旧皇室典範が廃止され、現皇室典範が施行される。だが、典範の条文に「元号」に関する規定が無いことを危惧した自民党議員や保守派は、「元号法」の成立を模索する。紆余曲折、賛否両論の喧々諤々の末、昭和54(1979)年6月6日に「元号法」が成立し、同月12日に公布・即日施行された。
「元号法」という法律があるのだから元号を用いるべきであるが、順法精神に乏しい左翼勢力や新聞、マスコミは敢えて元号を使わず西暦を常用する。
無神論者である共産主義者が、或いは日頃「反米を」を叫ぶ左翼が、キリスト生誕を起源とする西暦を使用するというのも可笑しくないか。天皇がダメでキリストは好いのか。ホント、珍左翼のダブルスタンダードには厭きれてしまう(笑)
キリスト生誕を意味する西暦使用にしても、米国製の憲法の「護憲」にしても、自虐史観にしても、珍左翼ほど米国に忠実、連中こそ究極の「親米派」だ(苦笑)
左翼陣営は、「今や西暦が国際暦であり、世界で一般化している」として使用され、恰も元号が「古臭く、時代遅れだ」との認識を示しているが、例えば「英語が国際語だから日本語を廃止してしまえ」という暴論と同じ様なものだろう。
元号反対の理由を問えば、「元号は戦前からの慣習であり、天皇の元首化を狙うものだ」とか「元号は旧憲法下の天皇制に付随したものである」とか、天皇陛下や皇室に対する怨念を込め、我が国體否定を顕した愚にも付かないものばかり。
元号法成立時に左翼陣営は、「元号は天皇主権の旧憲法への逆戻り」「元号は天皇元首化の動きと直結」「元号によって天皇の権威を国民の隅々にまで行き亘らせる狙い」だと騒ぎ立てたが、この認識は皮肉にも共産党らが指摘した通りである(笑)
明治欽定憲法を復元し、万世一系の天皇を我が国元首として仰ぎ奉り、陛下の御稜威を国民生活の隅々にまで行き亘らせることにあるのは当然であり、またそれは日本国民としての願望ではないか。陛下や皇室に対する尊崇の念が薄れつつある現代に於いて、悲しい哉、元号への認識もまた同じ様に軽々しいものになってしまっている。
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cordial8317 at 07:07│Comments(0)
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