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2018年05月03日

「憲法記念日」ではなく新憲法制定を「祈念する日」こそが相応しい

 本日は「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する日」。だが、何故か現憲法を頂戴した有難い記念日となっている。「憲法記念日」との名称は、「終戦記念日」と同じく、GHQが謀った戦後民主主義教育に因る洗脳である。

 国の成長を期する日であれば、国の成長を阻害する現憲法を見直しは必至。名称も「新憲法の制定を祈念する日」こそが相応しい。保守派や自称・愛国者らに現憲法否定の理由を聞けば「米国から押し付けられた憲法だから」という声が少なくない。

 だがどうだろう、米国から押し付けられたものは憲法だけではあるまい。戦後民主主義にしろ、営利至上主義の新自由主義の経済理論にしろ、戦後の平和や繁栄にしろ、或いはファッションや食べ物、価値観に至るまで米国製ではないか。

「押しつけ」がダメなら、労働三法や教育委員会制度など米国から押し付けられている全てのもの、我が国に蔓延る米国製の価値観も否定すべきであろう。

 我が国の重苦しい閉塞感や欠落している国家の大本を取り戻す上で、隘路(あいろ)を切り開くには米国製のクソ憲法を見直す以外には手は無い。

 現憲法で得たものは、成否は別として「自由主義」「民主主義」「人権尊重」「平和主義」であり、今日の基を築いたと言っても好いだろう。また、朝鮮戦争やベトナム戦争への参戦を回避出来たのも現憲法の御蔭でもある。

 だが、逆に失ったものはそれ以上に多い。「礼節」「長幼の序」「忍耐」「我慢」「滅私奉公」「信義」「忠義」「孝養」「恥」・・・挙げたら限がない。

 日本人が失ってしまったものが現憲法の所為かどうかは分からないが、日本人はいつの間にか利己的なことを恥じない人間ばかりが殖え、自己犠牲の精神など無いに等しくなったのは、敗戦後のGHQの占領政策以降であるのは明らかだろう。 

 義を重んじ、己を犠牲にして他人に尽くすことこそ日本人たる所以であり、日本的美徳美風というものである。だが、今や心の中の高貴さを失い、高邁な知性の磨きを様を忘れ、目先の価値観と目先の欲望に溺れてしまった。

 現憲法を「米国の押し付け憲法」と言うのは容易い。だが、現実は大日本帝国(明治欽定)憲法第七十三条の改正に拠って施行されたのだ。昭和20年11月3日の日本国憲法公布式に於いて、昭和天皇は、こう裁可なされた。

「朕は、日本国民の総意に基いて、新日本建設の礎が、定まるに至つたことを、深くよろこび、枢密顧問の諮詢及び帝国憲法第七十三条による帝国議会の議決を経た帝国憲法の改正を裁可し、ここにこれを公布せしめる」

 当時、我が国は連合国の占領下に在り、政府にしてみれば不本意ではあるが、米国の様々な条件を呑まざるを得なかったというのが真相である。現憲法が帝国憲法73条に拠る改正であるなら、安易な憲法改正は逆効果でしかない。

 領土主権も大事だが、何より守るべきは皇統である。旧帝国憲法の復元・改正こそ我が国の執るべき道である。5月3日は現憲法を「記念」する日ではなく、新憲法の制定や大日本帝国憲法の復元・改正を心から「祈念」する日であらねばならない。

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cordial8317 at 06:55│Comments(0)

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