日本赤軍の最高幹部だった重信房子が出所するという地元紙(福島民報)の論説「自国の資源 普及を急げ」に違和感

2022年05月29日

若い頃にありがちな幼い正義感に拘泥して一生を棒に振る(笑)

 重信房子が医療刑務所から出所した。報道機関に配布した文書では「革命の『正義』のためならどんな戦術をとってもかまわない。こうした斗い方に無自覚だった」と振り返る一方で、「見ず知らずの人達に被害を与え、お詫びする」と述べた。プライドが許さないし、国に対しての感謝や国民への謝罪は無かった。

 マスコミは重信を同志と思っているのか好意的な報道が為されている様に感じる。左翼という生き方がそうさせるのだろうが、人間的な幼稚さを垣間見る。重信が左翼運動に傾倒して行ったのは時代背景もあるが、右翼思想を持つ父親への反感と同志となる遠藤美枝子の影響に加え教師の教えが大きかったのではあるまいか。

 日教組の倫理綱領第八項には、「教師は学校を職場として働く労働者である。教師は、労働が社会における一切の基礎であることを知るが故に、自己が労働者であることを誇りとする」「教師は労働者として自己の立場を自覚して、強く人類の歴史的進歩の理想に生き、一切の停滞と反動を敵とする」と明記されている。

 日教組の教師らは自らを労働者と呼び、労働者として現体制の否定と革命謀略の推進を謀った。日教組の優秀な生徒が重信であり、中核、核マル、連合赤軍、日本赤軍などの極左暴力集団であり、最高の教え子が永田洋子や坂口弘死刑囚である。

 安保闘争以降、日本や世界を変えようという若者が熱く生きていた時代だった。だが、その裏で若者を扇動した教師や文部省は猛省したのだろうか。政府は、反国家・反民族の不逞行為を看過しているのが現状であり、政治の混乱はここに在る。

 閑話休題。随分前になるが、行きつけの鮨家で日本の有名企業の会社社長の座右の銘が書かれたカレンダーを目にしたことがある。その中に地元郡山の老舗菓子店「柏屋」の先代・本名善兵衛社長からの言葉は、「一生を棒に振る」と書いてあった。

 柏屋というと日本三大饅頭と言われる「薄皮饅頭」が有名。訝しげにその理由を読んでみると、当人が大学時代、友人らが次々と就職が決まっていく中で、ある友人に「おまえは高が饅頭屋如きで人生を棒に振るのか」とバカにされたそうだ。

 友人の言葉に「確かにそうかも」と思ったそうだが、一流と言われる人達の多くは、目指したその道で人生を棒に振っているではないのかとの思いに至ったという。

 確かに、長嶋や王にしろ、イチローや松井、大谷翔平のしろ、高が野球だが、人生を棒に振るくらい真剣に打ち込めるものがあったことは幸せなことなんだと思う。人生を棒に振るというのは、悪い意味ではなく、成功への運命だったということだ。

 人間誰しも、若い頃にはなりたかったものはあるだろうし、大きな夢もあったろうに、いつの間にか些細な何かに熱中し、ついつい自分の理想とは違った人生を歩んでしまうということも。重信房子も描いてた夢とは程遠い人生だったに違いない。

 斯くいう愚生も描いてた人生とは違った。若い頃にありがちな幼い正義感から右翼こそが正義だと確信しその道に入った。世間から見れば、右翼なんぞドロップアウトにしか見えないだろうが、昭和50年代の右翼活動は毎日が刺激的だったのも確か。

 行動右翼のパイオニアと言われた防共挺身隊に入隊してみたものの理想と現実の違いに失望したのもまた事実。だが、短い人生、この右翼の世界というより、右翼人、一維新者としての生き様を全うしたいとの思いは未だ已むことはない。

 右翼の世界に踏み入れた故に、サラリーマンでは出会えない個性的な面々にも出会えたし、出会ったその多くが反面教師でもあった。現在の右翼人を見てみれば画一化されてしまって、削げ者がいなくなってしまい、面白みも無くなった。

 今、現役右翼や左翼運動に熱心な若者や活動家を目指す若者に言えることは、「高が右翼や左翼で人生を棒に振ること勿れ」という一言に尽きる。他にも成功する道はある。意地でやることも分からないでもないが、臨機応変に歩もう。呵呵大笑。

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