8月15日に3日後に起きた「占守島の戦い」を忘れるな!右翼を自任しながら教育勅語を熟読し実践してるとはとても思えない(苦笑)

2016年08月20日

岡田よ、屈辱的経緯の下に米国製の憲法が押し付けられたことは悔しくないのか!?

 民進党代表の岡田克也が、バイデン米副大統領の発言を問題視し、「最終的には国会でも議論して作った。米国が書いたというのは、副大統領としてはかなり不適切な発言だ」と批判した。更に「(GHQが)草案を書いたかどうかというよりは70年間、日本国憲法を国民が育んできた事実の方がずっと重要なことだ」と語った。

 如何にもノー天気な認識を示した。「国民が育んできた事実」というのはキレイゴトに過ぎない。世界の国々が改憲している中で、我が国の政治家は拱手傍観を極め込み、現憲法の問題を先送りし、国家の大本を米国に委ね続けただけのこと。

 草案を書いたか否かより問題なのは「押し付け」られた経緯だ。終戦直後に米国のジャーナリスト・マーク・ゲインが著した「ニッポン日記」には、ゲインが連合軍司令部や日本の政府や政党、財界など各方面を訪問しそれらを詳しく綴っている。

「ニッポン日記」は、ゲインの見聞だけではなく、取り扱っている話題の意味、即ち「日本をどの様に変えようとしたか」という主題を深く彫りこんでいる。

 当時の歴史を知る上でも貴重な著書でもある。日記の日付はコーン・パイプを咥えたマッカーサーが厚木の飛行場に降り立った1945年の12月5日から始まり、最後の日付は1948年5月3日。この間に我が国は徹底的に「民主化」されて行った。取材範囲は広範囲に及ぶが、日本国憲法制定の制定過程の真相が記されてある。

 ・・・ある晩、マッカーサー司令部の民政局の首脳将校達は、
厳秘のうちに日本の新しい憲法を起草する様に命ぜられた。
第一ホテルの一室で開かれた非公式な会議で新憲法の
総括的な輪郭が描き出された。
その翌日、ホイットニー代将は部下全部を会議室に召集した。
彼はいと厳かに言った・・・

 紳士並びに淑女諸君、これは正に歴史的な機会である。
私は今、諸君に憲法制定会議の開会を宣言する

マニラの弁護士出身のホイットニーは、多分に役者である・・・
ここでホイットニーはマッカーサー元帥が、
新憲法中に期待する三原則を読み上げた。

①日本は戦争を永久に放棄し、軍備を廃し、再軍備しないことを誓うこと。
②主権は国民に帰属せしめられ、天皇は国家の象徴と叙述せられること。
③貴族制度は廃止され、皇室財産は国家に帰属せしめられること・・・

「ニッポン日記」の他にも憲法制定での経緯や逸話が記されたものは多くある。文芸春秋発行の「天皇白書」での細川隆元が記した「天皇の代償」もその一つ。

 マッカーサーは、21年2月3日、
民生局長のホイットニーに司令部案の起草を命じている。
司令部案というのは憲法草案である。

 ・・・この司令部起草案は10日間で仕上げられ、
2月12日にタイプで打たれ、翌13日突如して日本側に突き付けられたが、
この時の条文には、天皇は象徴と文字は生まれ変わっていたが、
天皇制そのものは認められていた。

 司令部が憲法草案を日本側に突き付けた時、
ホイットニーは日本側の吉田外相、松本国務相に次の様に言い渡した。

 マッカーサー元帥は、
予てから天皇保持について深甚な考慮を廻らしつつあったのであるが、
若し日本政府が今自分の方から出した案を呑まないなら
此方としては、天皇の身分保障は引受けられぬ・・・

 これでは全くの脅しではないか。我が国家、我が民族の命である天皇陛下の身分が保障されないとあれば、彼是と注文を付ける訳にはいかないのは当然のこと。

 何故なら我が国は連合国の占領下に在り、当時の政府にしてみれば不本意ではあるが、こうした米国の一方的な条件を黙って呑まざるを得なかったということは想像するに余りある。こうして、屈辱的経緯の下に米国製の憲法が押し付けられたのだ。岡田はこうした経緯を知らないのか。日本人の一人として悔しくはないのか。

 国会(当時は帝国議会)で議論なんぞ尽くされてはいない。正に「押し付け憲法」であり、これが全く問題ないという岡田の政治家としての常識を疑う。

 岡田よ、この儘で憲法を見直すこともせじ、米国の核の傘の下で、まやかしの平和を享受し続けるというのも余りにも虫が好過ぎはしないか。

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cordial8317 at 06:00│Comments(0)

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