欧米諸国は日本を「オストリッチ・ファッション」と嘲(あざわら)う「私は昭和15年の生まれです。終戦のとき20歳でした・・・」(鳥越俊太郎出馬会見にて)

2016年07月11日

参院選の結果は国民良識の勝利といってもいいが、我が福島は・・・

 参院選の結果は国民良識の勝利といって好いだろう。マスコミは改選43から32と大きく議席数を減らした民進党が、三重と沖縄、福島選挙区で共闘候補が当選したことで、恰も安倍政権に勝利したかの如き報道ぶりには厭きれるばかり。

 沖縄や福島選挙区での落選は織り込み済み。野党は沖縄・福島の現職大臣落選を安倍政権の否定と捉え政争の具にしたいだろうが、何ら影響はないだろう。

 自民党が改選50から56と6議席増やした。公明党が9から14と5議席増。共産党も選挙前の予想では改選3から10議席を窺う勢いだったが、例の「人を殺す為の予算」が影響し倍増に止まった。愚生が比例で一票を投じた「日本のこころ」が0、自民党比例の青山繁晴の当選や改憲に前向きな大阪維新の会の7議席は心強い。

 それにしても東北は秋田県以外は全て野党民進党の統一候補が当選している。民進党の前身である民主党政権下での菅直人に因る「人災」や失政、復旧・復興対策への不作為を忘れたかの様な選挙結果にはホント厭きれるしかなかった。

 東日本大震災以来、県内ではノスタルジックな極左どもが息を吹き返し、過去の遺物でしかなかった中核派・前進社が福島大学を拠点に勢力拡大を謀り、「子どもたちを放射能から守るネットワーク」などのプロ市民が行政側に入り込んだ。アジビラやアジ演説で、純粋な若者や一般人の正義感や安っぽい平和主義を擽り煽動する。

「沖縄と思いをひとつに、帝国主義の核と戦争で命を奪われてきたすべての人びとの思いを背負い、福島から全国・全世界へ〈核と原発をなくせ!〉と叫ぼう! 」「福島の怒りと行動は必ず安倍・自民党を打ち倒す。3・11を福島から安倍にトドメをさす日としよう!」。 今や我々が想像している以上に左翼が蔓延っている。

 そんな中で、前回は定数二名で今回と同じ増子と岩城、それと共産党候補者が戦い、増子が約2700差でトップ当選を果たしている。今回、共産党との共闘で、共産党が前回獲得した約6万票が増子に流れるのは必至な中、票差3万票は大健闘だ。

 マスコミや野党は「憲法改正」というキーワードを頻りに使って国民を扇動したが、憲法改正は3分の2で成立する訳ではない。単に憲法改正の発議でしかなく、憲法が改正されるのは国民の過半数の同意が必要なのは言うまでもない。

 マスコミや野党というのは、憲法改正の件でもそうだが、国民の良識を否定していると言える訳で、結果が出た以上、自民党に対しても一定の評価をした上で公正・公平に報じるべきではなかろうか。反権力を穿違えることがあってはならない。

 今後、憲法議論が大いに活発化されるのを期待しているが、共産党が選挙中に発した、「人を殺す為の予算」や「自衛隊は違憲だが(災害時には)利用する」との主張が、逆に憲法9条の問題点を明らかにしてくれたのは皮肉なことである。

 自民党の憲法改正推進本部は、9条への国防軍の明記や、96条の改憲発議要件の緩和などを特に重要な項目と位置付ける方針を示している。安倍首相は「国防軍」の創設を公言しているが、国防軍の創設は当然9条の改正を伴うものだが、9条こそが重要だと位置付けしている点では、護憲派の9条信者と大して変わらない。

 現憲法は9条以外にも矛盾や欠陥が多く、また96条の改憲発議条項を緩和することは、万が一、共産党などの革命政権が樹立した場合、再改憲や天皇条項の削除も容易になるという危険も孕んでいることを自覚しなくてはならない。

 現憲法が大日本帝国憲法第73条の、貴族院と衆議院の両議院の総議員の3分の2以上の出席を要し、且つ出席議員の3分の2以上の多数で議決されている様に、96条の改正を図るなら発議条項より「国民投票」というまやかしこそ取っ払うべきだ。  

 自民党の憲法改正案には、前文の全面的な改定や天皇を「日本国の元首」とする規定や、環境権の創設や選挙権の国籍要件など、一見すると立派なものになるのではとの期待感を感じるが、自民党はいつから改憲政党に成り下がったのか。自民党の党是は過去には自主憲法の制定であり、現在は新憲法の制定ではないのか。

 改正を目論むことは現憲法を容認することであり、党是と矛盾している。日本国憲法は、表面上は新憲法(日本国憲法)の制定とはなってはいるが、建前上は大日本帝国憲法(欽定憲法)73条による改正である。ならば、憲法改正への手順は現憲法の成立に倣って大日本帝国憲法の復元を図り、その上で改正することこそ望ましい。

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cordial8317 at 07:52│Comments(0)

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