2016年05月29日
南シナ海で日米越連携し対中包囲網を強化
今日の産経新聞のトップに、「南シナ海・日米越連携」し、対中包囲網を強化するという記事が載っている。南シナ海やインド洋での中共の横暴ぶりを三国で対峙しようというものだが、ベトナム(越)との連携は実に心強い。意外と思うだろうが、ベトナムは最新鋭の武器は無いが国防意識は世界屈指で戦争にも負けたことはない。
その昔、ベトナムというのは清朝の朝貢国である。「清仏戦争」に負けた清国は賠償の一部としてベトナムをフランスに差し出した。後に、ベトナムの英雄となるファン・ボウ・チャウは、新しい宗主国を探しに我が国を訪れる。当時の日本というのは、フランスよりも強いロシアと戦争の真っ只中。そして我が国が勝利する。
ファンは、その日本勝利の衝撃を、「この時に当って東風一陣、人をして爽快足らしめる事件が起きた。日露戦役は我々の頭脳に一新世界を開かしめた」と記している。時の宰相である犬養毅に拝喝したファンは、犬養首相に「朝貢もするから、軍を出してフランス人どもを追い出して欲しい」と懇願するも、犬養はこう諭す。
「自分の国は自分で守るものだ。日本はその為には協力を惜しまないが、自分は何もしないで他人に血を流して貰おうというのは料簡が違う」。この言葉にファンは恥入り、祖国から若者を日本に呼び学ばせる。先ずは世界を知り、戦い方を知る。
ベトナムの悲運とも言える抵抗運動は、日本に学んだところが大きい。ベトナムは先ずフランスと干戈を交え、そして勝利する。その後には米国と戦うとこれも追い出した。米国が撤退するや背後から攻め入る中共の傀儡政権ポルポト派を倒した。これに怒った中共は人民解放軍を送り込むも、ベトナムはこてんぱんにやっつけた。
鄧小平はこの「中越紛争」での惨敗から人民解放軍の近代化を謀り、軍拡路線を定着させるに至った。現在の中共の軍事大国路線もこれを継承するもので、つまりはベトナムに戦い方を教えた我が国にも中共の増長を招いた責任があるというもの。
ベトナムはフランス、米国、中共という強敵を全て破った唯一の国であり、祖国を想う心と国民の国防と意気の気高さ世界でも指折りの国家である。最近でも、南沙諸島で中共の軍艦がベトナム漁船に発砲し負傷者が出ると、べトナムはトンキン湾に入り込んだシナ漁船団を襲撃して、きっちりと仕返ししたことは記憶に新しい。
実に立派に成長したベトナムだが、方やその恩師の我が国はというと、尖閣列島や竹島、北方領土で主権を侵されながら拱手傍観し、相変わらず米国依存のまやかしの平和を貪り続けている。「自分の国は自分で守るものだ。自分は何もしないで他人に血を流して貰おうというのは料簡違いだ」との犬養の台詞が空しく響く。
※コメントは返信するのも煩わしいので会員のみにさせて頂いております。コメント及びメッセージ、御意見御感想、近況報告などは mr.cordial@live.jp へ。
《会費&御支援の御願い》みずほ銀行 郡山支店 普1464729 ニッポンロンダンクラブ。年会費一般30000円。法人120000円。協賛会員は300000円~。
その昔、ベトナムというのは清朝の朝貢国である。「清仏戦争」に負けた清国は賠償の一部としてベトナムをフランスに差し出した。後に、ベトナムの英雄となるファン・ボウ・チャウは、新しい宗主国を探しに我が国を訪れる。当時の日本というのは、フランスよりも強いロシアと戦争の真っ只中。そして我が国が勝利する。
ファンは、その日本勝利の衝撃を、「この時に当って東風一陣、人をして爽快足らしめる事件が起きた。日露戦役は我々の頭脳に一新世界を開かしめた」と記している。時の宰相である犬養毅に拝喝したファンは、犬養首相に「朝貢もするから、軍を出してフランス人どもを追い出して欲しい」と懇願するも、犬養はこう諭す。
「自分の国は自分で守るものだ。日本はその為には協力を惜しまないが、自分は何もしないで他人に血を流して貰おうというのは料簡が違う」。この言葉にファンは恥入り、祖国から若者を日本に呼び学ばせる。先ずは世界を知り、戦い方を知る。
ベトナムの悲運とも言える抵抗運動は、日本に学んだところが大きい。ベトナムは先ずフランスと干戈を交え、そして勝利する。その後には米国と戦うとこれも追い出した。米国が撤退するや背後から攻め入る中共の傀儡政権ポルポト派を倒した。これに怒った中共は人民解放軍を送り込むも、ベトナムはこてんぱんにやっつけた。
鄧小平はこの「中越紛争」での惨敗から人民解放軍の近代化を謀り、軍拡路線を定着させるに至った。現在の中共の軍事大国路線もこれを継承するもので、つまりはベトナムに戦い方を教えた我が国にも中共の増長を招いた責任があるというもの。
ベトナムはフランス、米国、中共という強敵を全て破った唯一の国であり、祖国を想う心と国民の国防と意気の気高さ世界でも指折りの国家である。最近でも、南沙諸島で中共の軍艦がベトナム漁船に発砲し負傷者が出ると、べトナムはトンキン湾に入り込んだシナ漁船団を襲撃して、きっちりと仕返ししたことは記憶に新しい。
実に立派に成長したベトナムだが、方やその恩師の我が国はというと、尖閣列島や竹島、北方領土で主権を侵されながら拱手傍観し、相変わらず米国依存のまやかしの平和を貪り続けている。「自分の国は自分で守るものだ。自分は何もしないで他人に血を流して貰おうというのは料簡違いだ」との犬養の台詞が空しく響く。
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cordial8317 at 14:33│Comments(0)
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