三島由紀夫が提起した戦後体制の虚妄とは一体何であったのか太陰暦を採ってた明治5年までは12月2日が大晦日だった

2022年11月27日

我れ日本の柱とならん 我れ日本の眼目とならん 我れ日本の大船とならん

 そういや以前、facebookに愛国ブームに関して「宣伝車での演説なんてのはセンズリと一緒」というタイムラインの記事に反応し、「多くの同志を揶揄されてはまことに遺憾です」と、自分から申請して来たFBFを解除した人がいたのを思い出す。

 この方は、日本会議に所属し民族活動家を自任し、定期的に街頭宣伝活動をやっているらしいが、宣伝車に拠る演説が真の愛国(救国)活動だと本気で思っているのだとしたらホント可哀想だ。その後も街頭に立って頑張っているのだろうか(笑)

 戦後、右翼の聖地とも言われた新橋駅頭の西口ステージでの街頭演説が人気を博した。テレビなども無い時代にコレは面白いと、若者から大人まで集まって各各がマイクを持ってアジ演説を行ったという。街頭演説はその時代の名残でもある。

 時代は変わり、ラジオからテレビの時代となり、三種の神器であるテレビが普及し、市井の民による憂国の獅子吼など聞くことはなくなり、マスコミ御用達の評論家らがテレビに出ては世論を誘導し、視聴者もそれが正義と錯覚するに様になった。

 新橋での街宣はそれでも続けられ、愚生も国士舘大学時代~防共挺身隊の運動の責任者になってからも定期的に行った。だが、こうした街宣は年々先細りするばかりで、全くの効果は無いと言っても過言ではなく、また逆効果にも思えなくもない。

 今の時代なら、ネットで薀蓄を拡散してた方が未だマシだ。初代・福田進総隊長は、「街宣なんてのは運動じゃね~よ。運動ってのはパクられてナンボ。パクられない運動なんてしてんじゃねぇ」と団体の幹部に怒鳴りつけてたのを思い出す。

 防挺の福田総隊長が新橋駅という場所に拘ったのは新橋ステージ時代からの伝統というより、新橋は場所柄一部上場企業が近くに在り、総務の担当者が見に来ることも多かったというただそれだけのこと。街頭演説は別に右翼の専売特許ではない。

 福田総隊長曰く、「街頭演説は度胸を付けるのには好い経験で、株主総会での発言の予行練習の様なものだ」。流石は総会屋右翼。それを証明するかの様に右翼の事件が新聞を賑わす度に「総会屋右翼」としての価値が上がって行った(笑)

 街頭宣伝で時代は変わらないし、聴衆も感化されることはない。所詮、街頭演説なんてのは自己満足のセンズリでしかないということのどこが間違いか。

 昨今の活動家(右翼も含む)の演説は単なる営業保守の受け売りばかり。話しっぷりも扇動が乏しい。街頭演説如きで国民が変わるなら、数寄屋橋での街頭演説で有名だった愛国党総裁赤尾敏の頃に変わっていても可笑しくないではないか(笑)

 愛国者風情の街頭演説で世の中が変わるならば、何より、日蓮上人が辻説法した時代に民衆は覚醒していただろうが、日蓮でさえ世を変えられなかったのだ。

 愚生は別に日蓮宗の信者でもないし、創価学会の様に日蓮上人を利用するものでもないが、日蓮上人が偉いとうか立派だなと感じるのは、流罪になっても決して挫けることなくその信念を通し続けたことだ。こうした覚悟は尊敬に値する。

 日蓮上人が流罪の時に書き上げた五大部の一つ「開目抄」というのがある。文字通り開眼の書であり、書き上げたのは実に51歳の時であった。時、恰も蒙古襲来の直前。未曽有の国難を予言した日蓮は、辻説法による戦闘的な布教活動を展開する。

 この辻説法に因り幕府から流刑となるのだが、激しい使命感と捨て身の覚悟が偉大な宗教家たらしめたのは言うまでもない。キリストや開祖の坊さんも同じ。

「我れ、日本の柱とならん。我れ、日本の眼目とならん。我れ、日本の大船とならん等と誓いし願破るべからず」とは、日蓮上人の最も代表的な御聖句である。

 我が国が未曽有の国難に直面しているのであれば、活動家に求められるのは街頭宣伝より開目抄的決意と覚悟と信念を以て活動すること以外にはないと思う。

 だが、悲しい哉、自称・愛国者を見て見れば、専門家や活動家を気取ってはいるが、所詮はサラリーマンが仕事の合間に時間潰しで吠えてるだけのアマチュア。

 周辺から「やらないよりはやった方が好いではないか」という反論も聞こえて来るが、他人を感化する前に、身内や周りの友人をオルグした方が好い(笑)

 身内や友人をも感化することさえ出来もしないで、街宣如きで荒廃した日本人の人心を改め、世の中を変えようなどとは烏滸がましいとは思いませんか。呵呵。

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cordial8317 at 08:00│Comments(0)

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