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2014年10月16日

燈火(とうか)親しむべし!

「読書の秋」というのは、支那・唐代の文人である韓愈(かんゆ)が残した詩の中に、「燈火(とうか)親しむべし」という一節が由来だという。その意味は、「秋になると涼しさが気持ち良く感じられ、あかり(燈火)に馴染む様になる」、つまり、秋は読書に一番適した季節だということらしいがどうなのだろう。

 本を読む際に気をつけなければならない心得事は3つあるという。

 1つ目は「崇拝」
 2つ目は「反抗」
 3つ目は「衒学(げんがく)」である。

 1番目の「崇拝」は、自分が尊敬している先生や著者の本は、書いてある事が全て正しいと思いがちだが、信じ込み過ぎないこと。

 2番目の「反抗」は、自分が嫌いな考えの人物や著者の本は、初めから粗を探そうと読んでしまいがちで、揚げ足を取ろうとして読まないこと。

 3番目の「衒学」というのは、自分の学識・博識を、ひけらかす目的を以て読まないようにすること。

 新渡戸稲造の「武士道」にもあるが、武士道で一番嫌われることはこの「衒学」である。この3つは別に読書に限らず、人間関係にも当て嵌まる。

「崇拝」で顕著なのは宗教関係者だろうが、FBなどでも著名人と知り合いになり、その人を「崇拝」し過ぎて、媚び諂っているなんてことも無きにしに非ず(笑)

「反抗」もそう。少しでも意見が違うと「罵詈雑言」というのは頂けない。反骨精神なら未だしも、少しは自分と違う意見にも耳を傾けることも必要で、そうした上で反論し、諭すことこなら自分でも勉強にもなるし大いに結構なことではないか。

「読書は楽しい」という人がいるが、楽しいだけが目的なら別に読書でなくても、映画でも、芝居でも、音楽でも落語でも何でも好いのではないか。

 本を読むなら、自分が感じた部分を書き出してみるのが好い。国士舘の建学の精神である「読書」「体験」「反省」「思索」とは実に利に適った教えだ。

 いつでも変化に即応する柔軟性を得るには不断の「読書」という努力が重要であり、更にはそこから得た知恵を参考に「経験」し、経験すれば失敗もする訳で、そこに「反省」があり、そしてそこから生まれたものが「思索」となる。

 そうすることで生きて行く上での智慧となり活かされるのだ。最近は読書量が減った。というのも政治の本は営業保守の似た様なものばかりだし、それなら最近読んだ浅田次郎の「五郎治殿御始末」など、何も考えずに読める時代小説の方が未だマシ。まぁそれよりも、映画や落語を聴いてた方がもっと愉しいし為にもなる(笑)

 浅田次郎という名前を知ったのは、浅田のデビュー作「殺(と)られてたまるか!」を読んだ今は亡き横浜の盟友・瀬野壽夫が、「佐久間五郎の人生とそっくりな小説が出たんだが知ってるか?」と教えられて、それを読んだのが最初だった。浅田作品は「泣かせの浅田」といわれる様にホロリとくる小説が真骨頂。

「壬生義士伝」などの歴史ものや「蒼穹の昴」の様な壮大な歴史小説も好いが、デビュー作の「殺られてたまるか!」とか第二弾「相棒(バディ)への鎮魂歌(レクイエム)」もその手口が物凄く理解出来た。更に「勝負の極意」「初等ヤクザの犯罪者教室」など体験エッセイなどを読んだがどれも面白く、とても役に立った(笑)

 流行りの振り込め詐欺も「オレオレ」と教えたのも浅田だろう。

 詐欺の被害に最初に遭ったのは銀座の高級クラブのママ。手口はこうだ。

 クラブに「あ~オレだけど分かる?」

 聞き覚えのない声だが知らないのも失礼だし、よくよく考えて「◯◯ちゃん?」

「そう、オレオレ。今近くの寿司屋で社員らと飲んでたんだが、『支払いは現金らしいんだが、あいにく現金の持ち合わせが無いんだよ。後で10人ほどで顔出すから、その前にウチの従業員を取りに行かせるから30万ほど立て替えてくれよ」

 程なくして◯◯社長の社員と名乗る人物が登場し、現金30万円を持ち去ることの成功。待てど暮らせどクラブに来る様子はなく、ママも初めて騙されたことに気付く。この話からも、やはりオレオレ詐欺の元祖は浅田次郎だろうと思う(笑)

 実に浅田の小説はリアルで、他の小説家とは一味違う。自衛隊の経験もあり、刑務所の経験もある。これが浅田作品の根源となってるのだろう。

 ということで、負けっぱなしの競馬だが、浅田次郎の「競馬どんぶり」を読んで今週末からの福島競馬、そして秋のG1シリーズ、当てた気になりるか(笑)

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cordial8317 at 09:24│Comments(0)

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