集団的自衛権行使容認に傾いた公明党の危機意識を嗤う昭和20年6月23日、決死の戦闘空しく沖縄戦終結!

2014年06月17日

「最後は金目でしょ!」発言で辞任必至の石原伸晃環境相(笑)

 石原伸晃環境相が、除染廃棄物を補完する中間貯蔵施設建設を巡り、難航している福島県側との交渉に苛立ちを隠せず、ぽろっと「最後は金目でしょ!」と本音を吐露したことで、マスコミの煽りもあって矢面に立たされている。安定した支持率を維持していた安倍政権だが、石原発言は野党にとって願ったり叶ったり。

 石原のこの発言は政争の道具に使われるのは目に見えている。間貯蔵施設への搬入開始目標を平成27年とする見通しも不透明となり、早々の収束を図ろうとする安倍政権にとって石原の辞任は避けられない。辞任の前に更迭だろうな(笑)

 地元紙は、石原の発言は福島県を愚弄する発言として糾弾して行く構えで、佐藤雄平知事も「住民の古里を思う気持ちを踏み躙る発言」と述べている。

 中間貯蔵施設の候補地となっている大熊町の渡辺利綱町長も「中間貯蔵施設は住民が先祖代々の土地やお墓を手放すことになるもので、お金だけで解決出来るものではない」と不快感を表明した。双葉町の伊沢史郎町長も、「補償や賠償などと金目当てとの誤解を招く」と批判し、関係者も怒りを露わにしている。

 だがどうだろう、冷静に考えれば石原の発言は県民にとって図星であり、中間貯蔵施設建設は交付金や地主への買収価格や地元住民への賠償といった金目でしか解決しない。安倍政権下、復旧・復興を急ぐ上で中間貯蔵施設建設は喫緊の最重要課題とし、先月末から今月15日まで県内外で16回、住民説明会を行っている。

 約2600人が参加し、参加した住民からは用地の補償や県外最終処分場の実現性、風評被害対策など多くの質問が出されたという。これだけ多くの住民が参加してるということはそれだけ中間貯蔵施設の重要性を認識しているということでもあり、その解決策はやはり損失補償や交付金が大きく係わって来るのは確かだろう。

「何の落ち度もないのに突然、古里を追われた住民に対する冒涜だ」と責め立てるが、「カネなど要らない。古里を返せ。元の暮らしを返せ」という、被災者らのキレイゴトが事をややこしくしてしまっていることにも気付くべきだろう。

 中間貯蔵施設は、原発事故に伴う除染で出た県内の汚染土壌や廃棄物を最長30年間保管するという施設である。国は、この中間処理施設を、双葉、大熊、楢葉の3町に建設する計画を提示したが、県は双葉と大熊2町への集約を要請している。

 県内の復旧はこの中間貯蔵施設が無い為に遅れているのは誰の目にも明らか。本来ならば国だけではなく、県や原発を設置した自治体が進んで建設に協力するべきなのだが、県や関係自治体は未だ被害者意識丸出しで大騒ぎ。

 原発事故は事故調査委員会で「人災」という結論が出されているが、最大の責任は当時の総理大臣だった菅直人に在る。震災当日、福島原発の「炉心溶融」を予測した。翌日には放射性ヨウ素や高レベルの放射線を検出、応急措置を執る方針が決まった。だが、菅が現地視察を強行したことで応急措置に遅れが生じてしまった。

 当時の政府関係者も、「現場で首相を被曝させられない」との判断が、ベントの遅れや現場作業に影響が出たとの事実を認めている。この初動ミスが事態を深刻化させたのは間違いなく、原発事故は正に菅直人に因る「人災」であったのだ。

 外国人からの不法献金で四面楚歌だった菅のパフォーマンスが、取り返しのつかない最悪の事態を招いた。本来なら菅はこそ「業務上過失致死傷容疑」で検挙され実刑に処するべきだったのだが、何故かその罪を問われることはなかった。

 1号機の炉心損壊とその後の炉心溶融阻止に向け、即座に取るべき応急措置を優先し「二の矢、三の矢」を視野に入れて事態収拾を図るべきだったが、右往左往するばかりの佐藤雄平知事のリーダーシップの無さが更に追い打ちをかけた。

 福島県の復興が進まない要因の一つには佐藤知事の無能が重なる。県民の不幸とも言えるこの知事は、相変わらず被害者意識丸出しで、原発事故の責任は全て東電だと責め、復興の遅れは国の責任だとするそのヒステリックさは実に情けない。

 原発事故の責任は、東電は勿論のこと国にも県にも、誘致を容認した自治体にも、そして東電におんぶにダッコで優遇されて来た地元住民にも在るし、便利というものばかり追求してきた我々国民にも責任が無い訳ではない。石原発言は政治家として軽々しいものだが、よくよく考えれば県や住民の本音でもあるのだ。

 佐藤知事も、口では「米軍基地反対」を叫びながらも本音では交付金の増額を勝ち取ることに長けてるあの沖縄県の手法に学ぶべきで、「全て福島県が受け容れるしかない」というホンネとタテマエを使い分け、そこから捻出した交付金で新たな街創りを図るべきだと思うのだが、無能な知事にそうした芸当は出来そうにない。

 それにしても復興どころか復旧をも儘ならないのは除染の所為である。やらなくても好い場所で除染をし、それがゴミとなって町の至る所に大量に置かれ町の景観を損ない、それが結果的に福島県への風評被害の止まない要因となっている。

 こうした復旧の遅れと福島への風評を助長する除染作業という無駄をいつまで続けるつもりなのか。序に言わせて貰えれば、マグネチュード9という巨大地震で安全に停止した福島第二原発を再稼働させ、福島県の復旧・復興を加速するべし。

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cordial8317 at 09:11│Comments(0)

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