2014年01月24日
現憲法は建前は大日本帝国憲法(明治欽定憲法)の改正ということになっている
終戦直後に米国のジャーナリストのマーク・ゲインが著した「ニッポン日記」という本がある。日記ではあるが、ゲインが連合軍司令部や日本の政府や政党、財界など各方面を訪問して、それらを正確に綴ったものだ。
「ニッポン日記」は、ゲインの見聞だけではなく、取り扱っている話題の意味、即ち「日本をどの様に変えようとしたか」という主題を深く彫りこんでいる。当時の歴史を知る上でも貴重な著書でもあるのは間違いないだろう。
日記の日付は、コーン・パイプを咥えたマッカーサー元帥が厚木の飛行場に降り立った1945年の12月5日から始まり、最後の日付は1948年5月3日となっている。
取材範囲は広範囲に及ぶ。この間に我が国は徹底的に「民主化」されたのは言うまでもない。この中に日本国憲法制定の秘話と真相が記されてある。摘記する。
「・・・ある晩、マッカーサー司令部の民政局の首脳将校達は、厳秘のうちに日本の新しい憲法を起草する様に命ぜられた。第一ホテルの一室で開かれた非公式な会議で新憲法の総括的な輪郭が描き出された。その翌日、ホイットニー代将は部下全部を会議室に召集した。彼はいと厳かに言った・・・」
「紳士並びに淑女諸君、これは正に歴史的な機会である。私は今、諸君に憲法制定会議の開会を宣言する」「マニラの弁護士出身のホイットニーは、多分に役者である」
「・・・ここでホイットニーはマッカーサー元帥が、新憲法中に期待する三原則を読み上げた。即ち、①日本は戦争を永久に放棄し、軍備を廃し、再軍備しないことを誓うこと。②主権は国民に帰属せしめられ、天皇は国家の象徴と叙述せられること。③貴族制度は廃止され、皇室財産は国家に帰属せしめられること・・・」
「ニッポン日記」の他にも憲法制定での逸話が記されたものは多くある。文芸春秋発行、「天皇白書」での細川隆元の「天皇の代償」もそう。「マッカーサーは、21年2月3日、民生局長のホイットニーに司令部案の起草を命じている」と書いている。
「・・・この司令部起草案は10日間で仕上げられ、2月12日にタイプで打たれ、翌13日突如して日本側に突き付けられたが、この時の条文には、天皇は象徴と文字は生まれ変わっていたが、天皇制そのものは認められていた」
「司令部が憲法草案を日本側に突き付けた時、ホイットニーは日本側の吉田外相、松本国務相に次の様に言い渡した」「マッカーサー元帥は、予てから天皇保持について深甚な考慮を廻らしつつあったのであるが、若し日本政府が今自分の方から出した案を呑まないなら此方としては、天皇の身分保障は引受けられぬ・・・」
これでは全くの脅しではないか。我が国家、我が民族の命である天皇陛下の身分が保障されないとあれば、彼是と注文を付ける訳にはいかない。然も、当時の日本は連合国の占領下に在ったのだ。不本意ではあるが、米国の条件を呑まざるを得ず、こうして屈辱的経緯の下に米国製の憲法が押し付けられたのだ。
事実は新憲法の強制だが、米国の意図は表面上は新憲法の制定ではなく、大日本帝国憲法(明治欽定憲法)の改正ということになっている。この論理で行けば、憲法改正より、現憲法の無効宣言も可能ということだ。
現憲法制定のこうした不条理が罷り通った経緯を明らかにし、明治欽定憲法の改正によって出来た現憲法を元に戻し、時代に合わせて改正すべきであろう。
現憲法で得たものは、成否は別として「自由主義」「民主主義」「人権尊重」「平和主義」であり、今日の基を築いた。だが、逆に失ったものは「礼節」「長幼の序」「忍耐・我慢」「滅私奉公」「信義」「忠義」など数え切れない。
日本国憲法の所為かどうかは分からないが、日本人はいつの間にか利己的なことを恥じない人間ばかりが殖えてしまい、自己犠牲の精神など皆無に等しい。
自分を犠牲にして他人に尽くすことこそ日本人たる所以であり、美徳美風なのだが、今や心の中の高貴さを失い、高邁な知性の磨きを様を忘れてしまった。
想えば、我が国は戦前と戦後では全く別な国になった。無条件降伏した日本は米国の51番目の州になっても不思議ではなかった。帝国主義の崩壊で免れたが実質は米国の属国化。その属国化の為に米国は徹底した教育改革を行った。
そのGHQが徹底した「戦後民主主義教育」は、米国が意図した以上の効果を上げ、現在もあらゆる処に影響を及ぼし続けている。この戦後民主主義教育とは、「自国を汚辱に塗れた過去」と捉える自虐史観である。
その教育で育った者は国家から恩恵を受けながら、個人と国家を常に対立させ、恰も国家は「人間を抑圧する組織」と見做して、反国家反体制的なポーズを採ることが「進歩的」であり、「文化的」だと錯覚している。
占領下、米国は徹底したのが言論統制を行い、中でも情報発信の中枢、NHK、朝日新聞、岩波書店が徹底した監視下に置かれ、そして言論統制の中で洗脳された。その中から「進歩的文化人」なる珍種が誕生する。
巷には所謂戦後民主主義者は勿論、幼稚な正義感や安易な平和主義を振り翳す「無自覚左翼」が氾濫している。未だにこうした連中は、米国の洗脳状態から脱却出来ずにいる。いい加減目を醒まして貰いたいものだ。
米国から洗脳された連中が「反米」を気取りながら現憲法を「平和憲法」だと信じ込み、祖国日本を貶めている現状は最早コメディと言う他ない。現憲法は平和憲法ではなく、平和時にしか通用しないクソ憲法というのが正しい。
現憲法はあくまでも日本人が制定したことになっているが、大日本帝国憲法が改悪されたものである。ならば制定過程に遡り、大日本帝国憲法第73条に基いて再改正を図るべきである。今こそ日本衰退の元凶である日本国憲法の「平和主義」という偽善を取り払い、欽定憲法の下で真の平和を創造しなければならない。
※コメントは返信するのも煩わしいので会員のみにさせて頂いております。コメント及びメッセージ、御意見御感想、近況報告などは mr.cordial@live.jp へ。
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「ニッポン日記」は、ゲインの見聞だけではなく、取り扱っている話題の意味、即ち「日本をどの様に変えようとしたか」という主題を深く彫りこんでいる。当時の歴史を知る上でも貴重な著書でもあるのは間違いないだろう。
日記の日付は、コーン・パイプを咥えたマッカーサー元帥が厚木の飛行場に降り立った1945年の12月5日から始まり、最後の日付は1948年5月3日となっている。
取材範囲は広範囲に及ぶ。この間に我が国は徹底的に「民主化」されたのは言うまでもない。この中に日本国憲法制定の秘話と真相が記されてある。摘記する。
「・・・ある晩、マッカーサー司令部の民政局の首脳将校達は、厳秘のうちに日本の新しい憲法を起草する様に命ぜられた。第一ホテルの一室で開かれた非公式な会議で新憲法の総括的な輪郭が描き出された。その翌日、ホイットニー代将は部下全部を会議室に召集した。彼はいと厳かに言った・・・」
「紳士並びに淑女諸君、これは正に歴史的な機会である。私は今、諸君に憲法制定会議の開会を宣言する」「マニラの弁護士出身のホイットニーは、多分に役者である」
「・・・ここでホイットニーはマッカーサー元帥が、新憲法中に期待する三原則を読み上げた。即ち、①日本は戦争を永久に放棄し、軍備を廃し、再軍備しないことを誓うこと。②主権は国民に帰属せしめられ、天皇は国家の象徴と叙述せられること。③貴族制度は廃止され、皇室財産は国家に帰属せしめられること・・・」
「ニッポン日記」の他にも憲法制定での逸話が記されたものは多くある。文芸春秋発行、「天皇白書」での細川隆元の「天皇の代償」もそう。「マッカーサーは、21年2月3日、民生局長のホイットニーに司令部案の起草を命じている」と書いている。
「・・・この司令部起草案は10日間で仕上げられ、2月12日にタイプで打たれ、翌13日突如して日本側に突き付けられたが、この時の条文には、天皇は象徴と文字は生まれ変わっていたが、天皇制そのものは認められていた」
「司令部が憲法草案を日本側に突き付けた時、ホイットニーは日本側の吉田外相、松本国務相に次の様に言い渡した」「マッカーサー元帥は、予てから天皇保持について深甚な考慮を廻らしつつあったのであるが、若し日本政府が今自分の方から出した案を呑まないなら此方としては、天皇の身分保障は引受けられぬ・・・」
これでは全くの脅しではないか。我が国家、我が民族の命である天皇陛下の身分が保障されないとあれば、彼是と注文を付ける訳にはいかない。然も、当時の日本は連合国の占領下に在ったのだ。不本意ではあるが、米国の条件を呑まざるを得ず、こうして屈辱的経緯の下に米国製の憲法が押し付けられたのだ。
事実は新憲法の強制だが、米国の意図は表面上は新憲法の制定ではなく、大日本帝国憲法(明治欽定憲法)の改正ということになっている。この論理で行けば、憲法改正より、現憲法の無効宣言も可能ということだ。
現憲法制定のこうした不条理が罷り通った経緯を明らかにし、明治欽定憲法の改正によって出来た現憲法を元に戻し、時代に合わせて改正すべきであろう。
現憲法で得たものは、成否は別として「自由主義」「民主主義」「人権尊重」「平和主義」であり、今日の基を築いた。だが、逆に失ったものは「礼節」「長幼の序」「忍耐・我慢」「滅私奉公」「信義」「忠義」など数え切れない。
日本国憲法の所為かどうかは分からないが、日本人はいつの間にか利己的なことを恥じない人間ばかりが殖えてしまい、自己犠牲の精神など皆無に等しい。
自分を犠牲にして他人に尽くすことこそ日本人たる所以であり、美徳美風なのだが、今や心の中の高貴さを失い、高邁な知性の磨きを様を忘れてしまった。
想えば、我が国は戦前と戦後では全く別な国になった。無条件降伏した日本は米国の51番目の州になっても不思議ではなかった。帝国主義の崩壊で免れたが実質は米国の属国化。その属国化の為に米国は徹底した教育改革を行った。
そのGHQが徹底した「戦後民主主義教育」は、米国が意図した以上の効果を上げ、現在もあらゆる処に影響を及ぼし続けている。この戦後民主主義教育とは、「自国を汚辱に塗れた過去」と捉える自虐史観である。
その教育で育った者は国家から恩恵を受けながら、個人と国家を常に対立させ、恰も国家は「人間を抑圧する組織」と見做して、反国家反体制的なポーズを採ることが「進歩的」であり、「文化的」だと錯覚している。
占領下、米国は徹底したのが言論統制を行い、中でも情報発信の中枢、NHK、朝日新聞、岩波書店が徹底した監視下に置かれ、そして言論統制の中で洗脳された。その中から「進歩的文化人」なる珍種が誕生する。
巷には所謂戦後民主主義者は勿論、幼稚な正義感や安易な平和主義を振り翳す「無自覚左翼」が氾濫している。未だにこうした連中は、米国の洗脳状態から脱却出来ずにいる。いい加減目を醒まして貰いたいものだ。
米国から洗脳された連中が「反米」を気取りながら現憲法を「平和憲法」だと信じ込み、祖国日本を貶めている現状は最早コメディと言う他ない。現憲法は平和憲法ではなく、平和時にしか通用しないクソ憲法というのが正しい。
現憲法はあくまでも日本人が制定したことになっているが、大日本帝国憲法が改悪されたものである。ならば制定過程に遡り、大日本帝国憲法第73条に基いて再改正を図るべきである。今こそ日本衰退の元凶である日本国憲法の「平和主義」という偽善を取り払い、欽定憲法の下で真の平和を創造しなければならない。
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cordial8317 at 06:42│Comments(0)
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