何となくミリタリズム、何となく反共という感じでやっている経団連(十倉雅和会長)の営利至上主義及び国體破壊の施策強要は目に余る

2024年06月10日

国柄や国體を損ねる主義・思想に断固として対峙して行かねばならない

 愚生が所属していたのは防共挺身隊(防挺)。たけし軍団のつまみ枝豆やガダルカナルタカも所属してた知る人ぞ知る団体でもある。最近は「街宣右翼は朝鮮右翼」だと揶揄されているが、その行動右翼・街宣右翼のパイオニアが防挺でもある。

 抑々「街宣右翼」自体にそれほどの歴史はない。右翼に「日本を貶めてる」と言われるほど影響力も無いし、そんな右翼の街宣くらいで滅びる様な日本でもない。

 戦後の昭和30年代から50年代の左翼全盛時代、日本を貶めようとしていたのは左翼勢力である。それらを殲滅せんと対峙していた右翼陣営を、現在の風潮で「朝鮮右翼」と揶揄するのは簡単だが、街宣右翼の行動全てを断じられる謂れもない。

 戦前の右翼と戦後の右翼は全く違う存在だ。戦前の右翼というのは「国粋主義」的要素が強く、外国思想は全て悪と捉えるという考えであり、それは共産主義であろうが、資本主義であろうが、民主主義であろうが批判されるべき対象だった。

 戦後右翼が、国粋主義から「反共」に奔ったのは共産主義の拡大に危機感を持ったGHQの意向もあるが、「右翼の巨頭」と称された児玉誉志夫の影響が大きい。

「政財界の黒幕」と言われた児玉は、戦前は海軍航空部門の物資調達を任された「児玉機関」の親玉でもあり、戦後は「A級戦犯」として逮捕された経歴もある。

 GHQは占領下に於いて、「戦争を引き起こしたのは日本国内の右翼勢力だ」として、右翼団体や危険人物を潰そうとする。だが、第二次世界大戦が終結すると日独の防共の砦が崩壊するとアジアを始め世界各地で共産党に因る革命や暴動が起こった。

 日本国内でも共産主義が席巻し、これを危惧したGHQは右翼解体の方向を転換し、右翼を「反共」に利用する。児玉と同じくA級戦犯だった笹川良一も参画した。

 児玉も笹川も、GHQの意の儘に「民主主義」「資本主義」に与し、我が国の国體を損ねる思想には沈黙。「共産主義」のみを悪とし、それらを忠実に実行した。

 児玉や笹川らが「米国のスパイ」と言われるのはそんな所以である。児玉は「児玉機関」で貯め込んだ潤沢な資金を基に、全国の博徒(ヤクザ)や香具師(テキヤ)を纏め上げ、愚連隊的右翼団体を次々と立ち上げ、「反共運動」に乗り出した。

 当時の情勢を鑑みれば「反共」運動は別に間違ってはいないが、右翼団体が「憲法改正」や「靖國神社国家護持」「北方領土奪還」などの自民党のスローガンを忠実に遂行し、自民党の「院外団」的行動をしていたことも児玉や笹川の影響が大きい。

 所属した防共挺身隊も児玉門下でもあり、初代福田進総隊長はそれらを利用し、経済的な恩恵を享けたのも確か。例えば、福田総隊長は神奈川県葉山の二束三文の土地を取得したが、間もなく有料道路が建設されることとなり莫大な資金を得た。

 福田総隊長は、日本に帰属される前の沖縄で、那覇空港内に「福田商店」という免税店を開業している。これもまた児玉のそうした裏の人脈と政治力の賜物だろう。

 福田総隊長時代の政治資金も潤沢で、自民党や共産党、日本医師会などが連ねる中で常にトップ10入りしていた。そんな資金を若手右翼やテロリストの育成に使うことはなく、幽冥境を異にしてしまったことは返す返すも残念なことだった。

 ヤクザが「仁侠道」を忘却し暴力団化したのと同じく、右翼団体も維新者としての「大義」を忘れ、資本主義に溺れ、金儲けなどに興じていれば、必要価値の無い存在に成り下がって行くのは必然であろう。ならばどうすれば善いのか。

 右翼の使命は、日本の純粋性を曇らすもの、つまりは「共産主義」だけではなく、「資本主義」であろうが、「民主主義」であろうが、我が国の国柄や国體を損ねる主義思想や行動に断固として対峙して行かねばならないという覚悟であろう。

 三島由紀夫は嘗て、戦後に右翼が左翼に取られたものとして、「ナショナリズム」「反体制」「反資本主義」の三つを指摘した。今やそれらは左翼の手中に在る。

 国家主義や民族主義という「ナショナリズム」にしても、「反体制」や「反権力」という反骨主義や「反資本主義」という国粋主義というのは戦前の右翼はそれらを自覚し保持していた。何故なら、この三つこそが右翼の矜持に他ならないからだ。

 果して、現在の右翼団体や自称・愛国者に、三島のこの指摘はどの様に響くのだろうか。共産主義や共産党を始めとする左翼陣営を批判するのは容易いが、批判する側もまた自らが自由主義や資本主義という病魔に侵されている自覚はない。

 天皇国日本を盤石の安きに置く歴史的使命を有するものは民族派陣営以外にいないと自覚する。そう考えた時、右翼民族派陣営は果たして何を為すべきなのか。

 維新者としての「大義」を取戻し、テロを担保しつつ、更なる愛国的活動の奮励に邁進する以外に道は無い。それが畢竟、日本再生に繋がることと信じて止まない。

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cordial8317 at 06:52│Comments(0)

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