2012年12月08日
對馬則政と共に歩んだ三十年の右翼人生
愚生が防共挺身隊を退いた年の平成21年の12月8日、国士舘大学の先輩でもあり、道の兄でもあり、盟友でもあり、三代目総隊長だった對馬則政が急逝したことで行動右翼のパイオニアとして一世を風靡した防共挺身隊も事実上消滅した。
国士舘大学時代に防挺に入隊し、爾来、微力ではあるが愛国運動に邁進して来た。言ってみれば愚生の右翼人生は對馬と歩んだ30年と言っても過言ではない。
愚生が防挺を辞する数年前に對馬に肝臓癌が見つかった。對馬が三代目総隊長になった頃に「二代目(早坂光夫)が総隊長を8年やったから、それより1年多くやったらお前に譲るよ」と約束した。平成19年には愚生が総隊長に就く予定だった。
肝臓癌発覚後、何を思ったのか對馬は「任侠の世界で生きる決心をした」と愚生に溢した。山口組4次団体の若頭であった兄貴分の進言もあり、すんなりと総隊長の座を愚生に禅譲することもなく、そのままズルズルと年月だけが過ぎて行った。
對馬のヤクザ入りを察し、羽が抜け落ちる様に隊員が去り、防挺の終焉も近いと感じつつも、平成21年春、愚生が四代目として総隊長に就任することとなった。
弘道会相談役の舎弟となった對馬と袂を分かち、残った数名の隊員と共に組織の捲土重来を期そうと思っていた。だが、結局は弘道会傘下の右翼団体として存続するしかなく、熟慮した結果、引退を決意し、一素浪人として生きる決心をした。
約30年であったが、右翼人生の中で活動家として後ろ指を指される様なことは全くないが、引退後は田舎で蟄居し、軽挙妄動を戒め、時局を学び、自分なりに慎ましく生活して来たし、右翼人としての矜持を忘れることなく生きて来たつもりだ。
愚生引退後、防挺の活動も耳にすることなく、活動も儘ならない現状を残念に思い責任を感じたが。やはり、防挺はカリスマだった初代総隊長・福田進の組織であり、ズルズルと意味の無い活動をするくらいなら解散した方が無難だとも思う。
防挺に限ったことではなく、現況の右翼陣営を見れば活動資金不足と右翼幹部の指導力不足は目に余るものがあり、実にもどかしく隔靴掻痒の感は否めない。
右翼現役でもないし批判や風評など気にする必要もないが、右翼陣営への誹謗中傷や妄言には、元防挺最高幹部としてのプライドからか怒りが込み上げるのも事実。
YouTubeなどで悪意的に編集された画像を鵜呑みにし、「街宣右翼をは朝鮮右翼」などとの批判を目にする毎に意見や苦言を呈しているが、批判しているのは左翼陣営ではなく、所謂・ネット右翼とか自称・愛国者らが殆ど。既成右翼の何たるかも知らず、「我こそは本物の愛国者だ」と勘違いしているのはホント困ったものだ。
確かに愚生も既成右翼を全面的に擁護する気もないが、街宣右翼やネット右翼、営業保守の叫ぶ「愛国」が、ややもすれば安っぽいものとなり、折角の崇高な思いが贔屓の引き倒しになってしまっているということも少しは自覚すべきだろう。
右翼団体の諸先輩や諸先生方を見れば、青雲の志は疾うの昔に忘れ去り、居の安きに甘んじ、固定資産税の支払いに汲汲している。座右の銘である「一日一生」とは名ばかりで、生命(終身)保険や積立保険に入ってる現実は嗤うしかない。
右翼時代に儲けた私財を投げ出し、後進の育成を急がねばならないという奇特な人はいないし、右翼陣営の先細りという危機感を共有している右翼の先生方もいない。安穏とした生活の下でカリスマ的指導者など現れることはないだろう。
初代・福田進総隊長の父で防共新聞社々主の素顕翁は、「愛国者は国民の模範的人物にして、指導者たれ」との言葉を残してこの世を去ったが、民族派、右翼を自称する者の中で、果たして何人が「国民の模範」と胸を張ることが出来ようか。
「他を批判する者、先ず自らに峻烈でなくてはならない」とは野村秋介。我が胸に手を当て自省してみれば忸怩たる思いに駆られるが、国民の模範的人物には成れないまでも、塵中に生きれどもキラリと光彩を放てる右翼人で在りたいものだ。
對馬則政の命日でもある12月8日といえば、大東亜戦争開戦記念日であり、真珠湾攻撃の日でもある。様々な思いが胸に去来する。南無大師遍照金剛。合掌
※コメントは返信するのも煩わしいので会員のみにさせて頂いております。コメント及びメッセージ、御意見御感想、近況報告などは mr.cordial@live.jp へ。
《会費&御支援の御願い》みずほ銀行 郡山支店 普1464729 ニッポンロンダンクラブ。年会費一般30000円。法人120000円。協賛会員300000円~。
国士舘大学時代に防挺に入隊し、爾来、微力ではあるが愛国運動に邁進して来た。言ってみれば愚生の右翼人生は對馬と歩んだ30年と言っても過言ではない。
愚生が防挺を辞する数年前に對馬に肝臓癌が見つかった。對馬が三代目総隊長になった頃に「二代目(早坂光夫)が総隊長を8年やったから、それより1年多くやったらお前に譲るよ」と約束した。平成19年には愚生が総隊長に就く予定だった。
肝臓癌発覚後、何を思ったのか對馬は「任侠の世界で生きる決心をした」と愚生に溢した。山口組4次団体の若頭であった兄貴分の進言もあり、すんなりと総隊長の座を愚生に禅譲することもなく、そのままズルズルと年月だけが過ぎて行った。
對馬のヤクザ入りを察し、羽が抜け落ちる様に隊員が去り、防挺の終焉も近いと感じつつも、平成21年春、愚生が四代目として総隊長に就任することとなった。
弘道会相談役の舎弟となった對馬と袂を分かち、残った数名の隊員と共に組織の捲土重来を期そうと思っていた。だが、結局は弘道会傘下の右翼団体として存続するしかなく、熟慮した結果、引退を決意し、一素浪人として生きる決心をした。
約30年であったが、右翼人生の中で活動家として後ろ指を指される様なことは全くないが、引退後は田舎で蟄居し、軽挙妄動を戒め、時局を学び、自分なりに慎ましく生活して来たし、右翼人としての矜持を忘れることなく生きて来たつもりだ。
愚生引退後、防挺の活動も耳にすることなく、活動も儘ならない現状を残念に思い責任を感じたが。やはり、防挺はカリスマだった初代総隊長・福田進の組織であり、ズルズルと意味の無い活動をするくらいなら解散した方が無難だとも思う。
防挺に限ったことではなく、現況の右翼陣営を見れば活動資金不足と右翼幹部の指導力不足は目に余るものがあり、実にもどかしく隔靴掻痒の感は否めない。
右翼現役でもないし批判や風評など気にする必要もないが、右翼陣営への誹謗中傷や妄言には、元防挺最高幹部としてのプライドからか怒りが込み上げるのも事実。
YouTubeなどで悪意的に編集された画像を鵜呑みにし、「街宣右翼をは朝鮮右翼」などとの批判を目にする毎に意見や苦言を呈しているが、批判しているのは左翼陣営ではなく、所謂・ネット右翼とか自称・愛国者らが殆ど。既成右翼の何たるかも知らず、「我こそは本物の愛国者だ」と勘違いしているのはホント困ったものだ。
確かに愚生も既成右翼を全面的に擁護する気もないが、街宣右翼やネット右翼、営業保守の叫ぶ「愛国」が、ややもすれば安っぽいものとなり、折角の崇高な思いが贔屓の引き倒しになってしまっているということも少しは自覚すべきだろう。
右翼団体の諸先輩や諸先生方を見れば、青雲の志は疾うの昔に忘れ去り、居の安きに甘んじ、固定資産税の支払いに汲汲している。座右の銘である「一日一生」とは名ばかりで、生命(終身)保険や積立保険に入ってる現実は嗤うしかない。
右翼時代に儲けた私財を投げ出し、後進の育成を急がねばならないという奇特な人はいないし、右翼陣営の先細りという危機感を共有している右翼の先生方もいない。安穏とした生活の下でカリスマ的指導者など現れることはないだろう。
初代・福田進総隊長の父で防共新聞社々主の素顕翁は、「愛国者は国民の模範的人物にして、指導者たれ」との言葉を残してこの世を去ったが、民族派、右翼を自称する者の中で、果たして何人が「国民の模範」と胸を張ることが出来ようか。
「他を批判する者、先ず自らに峻烈でなくてはならない」とは野村秋介。我が胸に手を当て自省してみれば忸怩たる思いに駆られるが、国民の模範的人物には成れないまでも、塵中に生きれどもキラリと光彩を放てる右翼人で在りたいものだ。
對馬則政の命日でもある12月8日といえば、大東亜戦争開戦記念日であり、真珠湾攻撃の日でもある。様々な思いが胸に去来する。南無大師遍照金剛。合掌
※コメントは返信するのも煩わしいので会員のみにさせて頂いております。コメント及びメッセージ、御意見御感想、近況報告などは mr.cordial@live.jp へ。
《会費&御支援の御願い》みずほ銀行 郡山支店 普1464729 ニッポンロンダンクラブ。年会費一般30000円。法人120000円。協賛会員300000円~。
cordial8317 at 05:00│Comments(1)
この記事へのコメント
1. Posted by 求道者 2012年12月08日 22:19
こんにちは。
小生もネット上で右翼民族派に対する誹謗中傷を行う新興保守運動家のブログを見るたびに注意して回っています
「君は右翼と言われる人達を実際にどれだけ知っているのか?」
「Z旗をバナーに軽々しく使っては駄目だ。そもそも由来を分かっているのか?」
と。
意外な事ですが、書込みが消された事はありません。さすがに堪えたのでしょう。しかしきちんと回答してきた事もまた無いのです。
落書きを消すような気が滅入る作業ですが、今後も続けていきます。
(100歩譲って)一応は彼らも日本の為に何かしたい、何か言いたいという想いはあるのでしょうから・・・
しかし異民族に対するヘイトコールや街宣を「これが愛国運動」と思われたら堪った物ではなく、また反日勢力に逆宣伝されかねないので間違った認識は糾していかねばならない、と考えております。
(恐縮ながら、もし二重投稿になってしまったら削除願います)
小生もネット上で右翼民族派に対する誹謗中傷を行う新興保守運動家のブログを見るたびに注意して回っています
「君は右翼と言われる人達を実際にどれだけ知っているのか?」
「Z旗をバナーに軽々しく使っては駄目だ。そもそも由来を分かっているのか?」
と。
意外な事ですが、書込みが消された事はありません。さすがに堪えたのでしょう。しかしきちんと回答してきた事もまた無いのです。
落書きを消すような気が滅入る作業ですが、今後も続けていきます。
(100歩譲って)一応は彼らも日本の為に何かしたい、何か言いたいという想いはあるのでしょうから・・・
しかし異民族に対するヘイトコールや街宣を「これが愛国運動」と思われたら堪った物ではなく、また反日勢力に逆宣伝されかねないので間違った認識は糾していかねばならない、と考えております。
(恐縮ながら、もし二重投稿になってしまったら削除願います)
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