「涙が止まらない」半藤一利監修のDVD・太平洋戦争のCMがうざい「東京原発事故の影響で子供が甲状腺癌に苦しんでいる」ってよ!

2022年02月02日

「日の丸は好きだけれど君が代って嫌いなんだ」という石原慎太郎が逝ったか

 芥川賞作家でもあり、運輸相や環境庁長官を歴任した元東京都知事の石原慎太郎が死去した。中国では「右翼の政治屋が死去した」と報じ、韓国では「日本の極右妄言製造機が死亡」と報じた。こうした表現は石原にとっては最大の賛辞だわな(笑)

 石原は保守を代表する政治家だという。石原にしろ橋下徹にしろタカ派的言辞で大衆に耳障りの良いことを言ってるだけで本音とも思えない。保守主義を否定しないが、尊皇無き保守では米国や英国の保守政党や保守主義と何等変りは無い。

 石原というのは「保守は票になる」と理解していた政治家だった。営業保守らも同じで、「憲法改正」で第九条を重要視するが、皇統に関する第一章「天皇」条項の見直しは言わない。彼等が保守したいのは、安泰した政治家の椅子と生業である。 

 石原と言えば、平成7年、在職25年の議員表彰での記念講演の際、国会の機能不全と政治家の無能を糾弾し政界引退を表明して周りを驚かせたことは記憶に新しい。

 引退するも前言を翻し都知事選挙に出馬する。政治家の発言は重い。現役右翼だった愚生は、田園調布の自宅に都知事選出馬に反対する抗議文を出したことがある。

 抗議文を出した数日後、右翼団代表で暴力団の某組長から連絡が来た。恐らく石原は「石原プロ」に相談したのだろう。新宿のホテルでの話し合いは終始紳士的な対応で丸く収まった。某組長はタカ派としての石原を高く評価してたっけ(笑)

 都知事時代には記者会見の席で粉塵をばら撒いたパフォーマンスを行い、ディーゼル車の排ガス規制(ディーゼル車規制条例)を徹底し、所謂「自動車NOx・PM法」が成立することとなった。その影響から右翼団体の所有する古い宣伝車の多くが資金難もあって車検を取ることが出来なくなり、右翼団体凋落の契機となった。

 石原は都知事からその後、国政に復帰することとなる。国政復帰は「伸晃が惨敗し期待が持てなくなったからだ」という。伸晃に何を期待していたというのだろう。伸晃なんぞ何の実績も政治的哲学も何もない単なる世襲議員でしかない。

 過激な言葉で国民を煙に巻くが潮流に乗るのが上手なだけ。揶揄する言葉は天下一品だが過激な言葉だけが独り歩きし、田中真紀子や橋下徹と同じタイプだ。

 そういやその昔、特攻隊員が食堂として利用した鹿児島県知覧町の「富や旅館」に泊ったことがある。この旅館は「特攻隊員の母」と言われたトメさんが始めた店。旅館の客間には石原から送られた手紙が大きくコピーされ掲げられていた。

 その文章はトメさんを称えるものであったが、そこにはあろうことか「大東亜戦争」の呼称ではなく、「太平洋戦争」と記されていたのには目を疑った。タカ派を装ってた石原の思想には、所々にこうした戦後民主主義思想が顕れていたり。

 石原は以前には「支那」という発言を連発してた。中共から「差別だ」との謂れなき抗議に、「もう使わない」とあっけなく取り下げたのは驚いたというか嗤えた。

 石原なら「理屈抜きにして先方の嫌がる文字を使わぬ様に」との外務省局長通達に噛付き、撤回させると思っていたがあっさりと抗議に屈した。かといってその後に「シナ」などと呼んでいたのは笑えたが、前言を翻すのは如何にも石原らしい。

 石原はよく三島由紀夫と比べられることがあった。石原には武士なら在るべき「礼節」や「尚武の精神」というものが備わってはいない。そこが武士道に通じる三島との大きな違いだろう。というか、三島と石原を比べることは三島への侮辱だ。

 石原を右翼であり、石原こそ保守だと勘違いしている人も多いが、譬えば天皇観に関して石原は、「天皇が国家の象徴などという言い分は、もう半世紀すれば、彼が現人神だという言い分と同じ程度、笑止千万で理の通らぬ戯言だということになる」と、天皇を「彼」呼ばわりしているが保守というより反天皇論者だろう。

 嘗て三島由紀夫は、石原慎太郎との対談「守るべきものの価値」で、「日本のアイデンティティーとして三種の神器、宮中三殿を守らなくてはならない」との発言に対し、石原は「またそんなことを言うの」と、三島を小馬鹿にした上で国體や皇統を否定している。この発言を以てしても石原は保守とは真逆の輩といえよう。

 三島はこの対談の終わりで「(共産主義者が謀った開かれた皇室論などが原因で)天皇の本質というものが誤られてしまった。だから石原さんみたいな、つまり非常に無垢ではあるけれども、天皇制廃止論者を創っちゃった」と厭きれている。

 そんな石原を三島は、「べ平連の小田実と全然同じ人間だよ、全く一人の人格の表裏ですな」と言い放ち、石原の天皇に対する無理解を痛烈に批判している。

 国旗、国歌についても石原は、「日の丸は好きだけれど、君が代って歌は嫌いなんだ、個人的には。歌詞だってあれは一種の滅私奉公みたいな内容だ。新しい国歌を作ったらいいじゃないか。好きな方、歌いやいいんだよ」と、過去に毎日新聞のインタビューに答えているが、この発言こそが石原の本音であり正体である。

 譬え「滅私奉公」だとして何が悪いのか。今や「滅私奉公」という言葉は死語となってしまった。自己犠牲を中心にした無理な生き方より自分本位の生き方が優先される時代に於いて、滅私奉公を想像させるのであれば結構なことではないか。

 石原慎太郎は、国歌斉唱での起立強制などで如何にもタカ派的言行で国民を誑かした。橋下徹も同じで、この二人こそ究極の「天皇制廃止論者」であり、確信的左翼より始末が悪い。国民はこうした似非保守に騙されていることにさえ気付かない。

 石原慎太郎という男は言葉の過激さ故に多くの国民はその蛮勇を称え「石原なら何かやってくれるのでは」という錯覚に陥る。だが、その期待は大きく裏切られた。掲額議員から都知事の頃が華だった。男の引き際を間違ったのではあるまいか。

 弟・裕次郎の緊急入院で自衛隊機を私的利用して抗議されたことなど思い出す。功罪は別にして石原の生前の蛮勇に敬意を表すると共に哀悼の意を捧げたい。

 ところで、「黒シール事件」というのを知ってるだろうか。あの事件はヘイトどころの差別ではない。ググれば出て来ますので検索してみたら如何でしょう。呵呵。

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cordial8317 at 06:15│Comments(1)

この記事へのコメント

1. Posted by 求道者   2012年10月28日 21:29
 こんにちは。
 今回の石原氏の逸話、興味深く拝読いたしました。
先日他界した近所の共産党古参党員を思い出しました。
 石原氏と同じ昭和8年生まれでしたが、年がら年中
「9条の会」のチラシを老体に鞭打って配っており「敵ながらたいしたもんだ・・・」と思わされたのです。今のネトウヨは足元にも及ばないと思います。
 10数年前まで町内の集まりで会っていたのですが
酒の場でどういうわけか皇居を「宮城」と呼んでいました。「宮城に近い方向だ」という感じで。私は最初『球場』かと思い聞きなおしましたら、
「知らんのか、昔はそう読んでいたのだ」となぜか怒られてしまった事があります。そういえば地元の氷川神社の祭りでも一家で来ていました。よく見かけました。
 今思うに昭和一桁世代の「ねじれ的心情」を体現していたように思います。
12歳で突然価値観がひっくり返り、国に対する複雑な思いがないまぜになっていたのかもしれません。石原氏も基本的には同じではないかと思います。
 加えて氏の場合「三島コンプレックス」を一生消えない形で焼き付けられたことも影響しているのかもしれません。12年前の「自衛隊観閲式での『三国人討伐発言』」は最初「突然何だろう?」と思いましたが、よく考えて見ますとその年は三島氏の自裁より30年に当たる年でした・・・。

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