カダフィ死亡!死んでオリオンの星座とならん永ちゃんを歌ったのは記憶にあるのだが・・・

2011年10月22日

京都、大阪、放浪旅の備忘録

 少々古いが、故郷小浜の同級生の菅野弘君と後輩の本田仁丈君、善方尚君の4人での京都、大阪方面への放浪旅の備忘録です。暇潰しにどうぞ御一読を(笑)
 
 9月某日夜、郡山の自宅に迎えに来て貰い出発、磐越道~北陸道を通り、朝方、京都入りし、先ずは比叡山延暦寺へ詣でた。比叡山は1200年前、伝教大師最澄が、我が国の安泰と国民の幸せを祈念する為に比叡山に開闢した山である。

 その天台宗の根本は、「一隅を照らす 是即ち国宝なり」という教えである。一人一人が相手を思いやり、自分が立っている場所で夫夫が出来ることを精一杯行えば、自然に周りも感化されて良くなって行くことに繋がるというものである。

 国学を重んずる愚生としては仏教には然程入れ込むものではないが、比叡山は「山門」との異名に相応しく、神々しさとは違う荘厳さが其処には存在した。
 
 法然や栄西、親鸞、道元、日蓮といった開祖の方々が修行された場所に立ち、思いを馳せながら鐘を撞かせて戴いた。寺院で御守りと携帯ストラップを購入し、京都南禅寺に移動した。この寺は秋の紅葉シーズンに来たら最高だろうな。

 昼食は、南禅寺近くの「順正」という茶屋で豆腐会席。 品良く並べられてはいるが美味しかったのは汲み上げ豆腐くらいで、湯葉は普通で、天婦羅は「さつま芋、かぼちゃ、いんげん、蓮根、茄子」と、態態京都で食べなくてもいいものばかりでチョッとガッカリ。「まぁ夜は鶴橋の美味しいホルモン食べるから良いか」

 9月半ば過ぎとはいえ、あまりの京都の暑さに、チョッと涼もうかと貴船に向かうが、「川床」目当て手であろう観光客で大渋滞得に巻き込まれた。全く動く気配がないので、車を降りて交通整理をしてやろうと車を移動すると、「チョッと何してはんの。ここはうちとこの敷地どすえ」と茶屋の女将が出てクレーム。

 頭に来たのでチョッと一喝し苦言を呈す。本来は茶屋側が警備員を頼むとか、地元の方が交通整理をすれば済むことだろうに。こんな横柄な商売してると客が遠のくに違いない。貴船を早々に切り上げ、京都御所を一周して金閣寺に向かう。

 金閣寺は、御釈迦様の骨を奉った舎利殿「金閣」が有名だろう。一般には金閣寺と呼ばれてはいるが、正しくは「鹿苑寺(ろくおんじ)」とう名称で臨済宗の禅寺である。愚生的には、金閣寺を放火した青年僧を題材にした三島由紀夫の「金閣寺」のイメージが強い。参道の休憩所で茶菓子で一服、暫し贅沢な気分を味わう。

 旅の初日の最後に向かったのは平等院鳳凰堂。高校時代の修学旅行で行って以来の訪問で、大人になってから見る平等院は高校生の頃に見た光景とは違ってた。

 CGで建立当初の色が復元されたのを拝見したが、色彩の豊かさと華麗さに驚愕し、宝物殿の鳳翔館に展示されている「雲中供養菩薩像」の52体は、何れも雲に乗り、様々な楽器を奏で舞う姿を繊細に彫り上げているが、その仏師の高度な技術には圧倒された。 仏閣巡りと京都の旅はここまでで、宿泊地の大阪へ向かう。

 約2時間後ホテルに到着。慌しくシャワーを浴びて、タクシーに乗り込んで鶴橋へ向かった。運転手が勧めてくれた「吉田」という焼肉屋へ入り、生ビールで乾杯。

 店員の薦める4種類のイチボなどの貴重部位を注文し、他にキムチの盛り合わせとナムルの盛り合わせを追加。タクシーの運ちゃんも言ってたが、この店には芸能人やら有名人が来店するらしく、店内はその写真やらサインやらが多く飾られていた。

 注文した品が運ばれて直ぐに食してみたが、これがまた美味で大満足。この店だけでも十分で居座ろうと思ったが、折角鶴橋に来たので、次に、グルメ雑誌に載っていた「空」という店に移動する。人気店だけあって店の前には大行列が出来ていた。

「空」は諦めて、その近くで呼び込みしていた「喜楽園」という店に入ることに。「ウチは40年やってますから」という台詞を信用して入ったのだが、これが最悪で、今まで食べてきた焼肉屋の中もで堂々のワースト3のランキング入り。

 タレは濁って、味見をすると腐臭がする。分かり易く言えば、クサヤの漬け汁に焼肉のタレを混ぜた様な感じで、アレで40年も続いていることが不思議で、40年間熟成したタレだったのかもな。そういや、他の客にも笑顔が無かったな(笑)

 口直しにやっぱ「空」に並ぼうと言うことになり、店の前に並ぶ。10分程度で案内され「上ミノ」やら「テッチャン」など鶴橋の王道の品を注文。最初に入った「吉田」とは違って鶴橋らしい店だ。何より客も店員も見掛けによらず良い感じ。

 朝鮮人の聖地であり、ジャイアンツの敵地で阪神タイガースの地元でも在るが、大いにジャイアンツの話題で盛り上がる。〆に「ユッケジャンスープ」とライスを食べたが、これまた美味で大満足。最初から並んでりゃ良かったと反省。

 法善寺横町に在るバーに移動しようと思ったが、前年、四国の旅の後に行ったことのある通天閣近くの場末の飲み屋に「裏を返し」。昨年初めて顔を出したことを忘れずいてくれて、その時に店で働いていたオバちゃんも呼んでみた。

 他の客を巻き込んで、カラオケ三昧。客が「この方(弘君)は俳優の脇役で有名な人に似てる」と大いに盛り上がる。結局その俳優の名前は出ず、俳優の松澤一之と分かった頃には大酒乱会の様相。強か飲んで、シナ人のネエチャンにタクシーを呼んで貰い、ホテルの部屋に着くなり5秒で爆酔となり、1日目の旅は終了。

 翌日は6時近くに起床。「チャミソル」と「いいちこ」を呑み過ぎ完全な二日酔い。酒を抜く為、ホテルの周りを30程散歩し、コンビニで「ウコンの力」を購入。

 ホテルに帰り半身欲で汗を出し、7時にホテルのモーニング。食欲も無いので、ゆで卵とサラダとコーヒーだけで済ませ、シャワーを浴び身支度を整え2日目の旅は準備万端。8時半にホテルのロビーで待ち合わせして、この日はタクシーで移動する。

 友人らも、疲れと酒が残ってる様で気のせいか顔色が悪い。先ずは通天閣へ買った。9時前に通天閣に到着し、通天閣が開くまで時間があるので、立ち飲みの串揚げ屋に誘うも結局は仁丈君と2人で「串揚げ」3種と「どて焼き」で生ビールで迎え酒。散歩と半身欲と「ウコンの力」で、朝から至極の一杯になった。

 その後、通天閣に上がっては見たが、まぁあんなものだろうな。ビリケンさんのご利益に肖ろうと足の裏を撫上げてはみたが、ビリケンさんの足裏は相当磨り減ってしまっていてピカピカ。皆さんの煩悩の多さには思わず苦笑してしまった。

 続いてタクシーで大阪城へ。何度か遠巻きに見てはいたが実際に行くのは初めてで、「城マニア」とまでは行かないまでも城は男心と悠久の浪漫を感じさせる。

 大手門から入り桜門から天守閣を望む。大阪城は姫路城などとは違い上り易くなっていて、姫路城の様な凄みは無いが、全体的に綺麗で、「豊臣秀吉の生涯」や「大阪夏の陣」などの歴史をCGを使い分かり易く教えてくれるので愉しかった。

「大阪夏の陣」の図屏風は一見の価値有り。「大阪夏の陣」や「賎ヶ岳合戦図屏風」には「日の丸」を持った武将が何人も描かれていた。「日の丸は先の大戦の侵略の象徴」と宣う連中は、この事実を何と説明するのだろう。展示室では秀吉の「朝鮮出兵」の誓文書が飾られており、加藤清正らの直筆と花押を見て感動する。

 時計を見ると昼近く。昼食は何が良いかと思案し、大阪名物の「自由軒」のカレーに決定。店に到着するも店は超満員。だが、運良くテーブル席に座れた。やり手女将の指示の見事さと、従業員の手際の良さに感心しつつ、大盛りカレーを食すが、店に入って出るまでその間10分程。店員も客もホント慌しい店だった。

 味わいは香辛料が利いてて厭きの来ない懐かしいドライカレー。生卵を掻き混ぜながら好みでソースをかけて食べるのだがイマイチ。別なメニューの方が美味そうで、是非とも次回は空いた時間にビールと共に洋食を味わいたいと思っている。

 今回の旅もここまで、一路福島を目指す。途中SAに立ち寄りながら土産を購入。SAの土産というのは変わり映えしないものばかりだが、仁史君おススメの富山県のニューオータニ高岡の「鱒の寿司」は美味で、北陸道を通った時は定番となっている。休憩を挟みながら何だかんだで、どうにか夜10時過ぎ無事に郡山到着した。

 旅は良い。一人の放浪の旅も良いが、気の置けない仲間との旅もまた最高。最後になるが、旅の段取りをし行きも帰りも一人で運転してくれた善方君に感謝。その尚君だが昨年結婚した。40半ばにして始めての結婚で幸せになって欲しいものだ。

 一方の同級生の弘君、もう50過ぎだというのに未だ独身。顔も俳優の松澤一之似でまぁまぁ、仕事は歯科技工士で、実家は新しいし、少々背が低いとはいえ申し分ないと思うのだが。まぁ恐らく何か怪しいクセを持っているに違いない。呵呵大笑。

cordial8317 at 09:45

この記事へのコメント

1. Posted by andante   2011年10月23日 01:07
大阪を楽しんで頂いたようで安心しました。
カダフィ死亡!死んでオリオンの星座とならん永ちゃんを歌ったのは記憶にあるのだが・・・