2011年10月12日
靖國神社会報誌のコラム「靖濤」より
昨日、靖國神社から会報誌「靖國」と来年の「靖國暦」が届いた。先月末には注文していた靖國カレンダーも届いたが、一年はホント早いものだと熟熟思う。コラム「靖濤」は大好きで、こうした文章を書きたいものである。(以下転載)
毎秋、本殿にキンモクセイの芳香が漂い始めると、
季節は移ろい例大祭の日が近いことを感じさせる。
本殿が竣工して二年後の明治七年に刊行された「東京繁昌記」には、
当神社例大祭の様子が概ね次のように記されている。
「参拝者は九段坂上に雲の如く群集して肩肘が擦れ合ふ程で、
商人は露店出店の為の場所を争ひ、
人々は押し合ひへし合ひして立錐の余地もない。
初日の主な奉祝行事は花火、
二日目は競馬、三日目は相撲で祭礼中最大の呼び物である」
更に明治四十四年の「東京年中行儀」によれば、
「参道の右側は見世物小屋で活動写真が最も多く、
左側は二百余の飲食雑貨店が立ち並び、
今年の三日目の如きは、人手の数およそ二十万、
遊就館の入場者一万二千人、
例祭当日の六日は諸学校とも休業したのは例年の通り」と伝えており
当神社創立以来、毎年の例大祭は時代が下っても多くの参拝者に親しまれ、
境内は活況を呈していたことが読み取れる。
ところがこうした状況も昭和十四年から始まった
境内の大規模な緑化計画により、
この年の春から見世物興行と露店の出店が叶わなくなり、
賑やかな祭りの風情から荘重な雰囲気の境内へと様変わりして
今日に至っている。
一方、嘗ての例大祭の情趣は、
奇しくも戦後昭和二十二年七月から始まった
「みたままつり」に受け継がれてきた。
例年この夏祭は往時と同様の佇まいと、
まさに立錐の余地もないほど大勢の参拝者で賑っている。
兎もすると靖國神社といえば、堅苦しく厳しい印象もあるが、
明治期以来続いてきた庶民的な神人和楽の祭の形態もまた、
当神社の余り語られる事のない重要な一面なのである。
ほどなく秋季例大祭が斎行される。
境内の花の見ごろがキンモクセイから菊花にかわる頃、
夏祭とは趣のことなる静謐な境内で
御神霊と静かに御心を通わせて戴きたい。(以上転載終了)
愚生の借家の玄関の横にも金木犀の木が在る。今年も先月半ばくらいからか周辺に秋の香りを降り注いでいる。大好きな香りだが、そろそろ香りも薄らいで来た。
実家の二本松では金木犀から菊花が咲き始める頃に「大菊人形展」が開催されるが、今年は原発事故の影響もあって規模を縮小して入場料を取らずに行うという。
原発事故以来県内の観光地や観光業は壊滅状態だ。野田総理は「福島の再生なくして日本の再建なし」と宣言したが、「言うは易く行なうは難し」の典型だ。
靖國神社の春季例大祭はのっぴきならない都合で欠席したが、来週月曜日から斎行される秋季例大祭には参じたいと思っている。本来なら19日、水曜日の第二日祭への参加なのだが、月曜日、午後から日帰りでの本殿参拝を予定している。
御神霊に対し、福島復興への御力添えを戴きたいと思う。野田総理が真に福島の再生と日本の再建を願うならば、靖國神社へ参拝することこそ大事である。それこそが日本国の総理としての務めであろう。8月15日に拘らず例大祭に赴き首を垂れよ!
毎秋、本殿にキンモクセイの芳香が漂い始めると、
季節は移ろい例大祭の日が近いことを感じさせる。
本殿が竣工して二年後の明治七年に刊行された「東京繁昌記」には、
当神社例大祭の様子が概ね次のように記されている。
「参拝者は九段坂上に雲の如く群集して肩肘が擦れ合ふ程で、
商人は露店出店の為の場所を争ひ、
人々は押し合ひへし合ひして立錐の余地もない。
初日の主な奉祝行事は花火、
二日目は競馬、三日目は相撲で祭礼中最大の呼び物である」
更に明治四十四年の「東京年中行儀」によれば、
「参道の右側は見世物小屋で活動写真が最も多く、
左側は二百余の飲食雑貨店が立ち並び、
今年の三日目の如きは、人手の数およそ二十万、
遊就館の入場者一万二千人、
例祭当日の六日は諸学校とも休業したのは例年の通り」と伝えており
当神社創立以来、毎年の例大祭は時代が下っても多くの参拝者に親しまれ、
境内は活況を呈していたことが読み取れる。
ところがこうした状況も昭和十四年から始まった
境内の大規模な緑化計画により、
この年の春から見世物興行と露店の出店が叶わなくなり、
賑やかな祭りの風情から荘重な雰囲気の境内へと様変わりして
今日に至っている。
一方、嘗ての例大祭の情趣は、
奇しくも戦後昭和二十二年七月から始まった
「みたままつり」に受け継がれてきた。
例年この夏祭は往時と同様の佇まいと、
まさに立錐の余地もないほど大勢の参拝者で賑っている。
兎もすると靖國神社といえば、堅苦しく厳しい印象もあるが、
明治期以来続いてきた庶民的な神人和楽の祭の形態もまた、
当神社の余り語られる事のない重要な一面なのである。
ほどなく秋季例大祭が斎行される。
境内の花の見ごろがキンモクセイから菊花にかわる頃、
夏祭とは趣のことなる静謐な境内で
御神霊と静かに御心を通わせて戴きたい。(以上転載終了)
愚生の借家の玄関の横にも金木犀の木が在る。今年も先月半ばくらいからか周辺に秋の香りを降り注いでいる。大好きな香りだが、そろそろ香りも薄らいで来た。
実家の二本松では金木犀から菊花が咲き始める頃に「大菊人形展」が開催されるが、今年は原発事故の影響もあって規模を縮小して入場料を取らずに行うという。
原発事故以来県内の観光地や観光業は壊滅状態だ。野田総理は「福島の再生なくして日本の再建なし」と宣言したが、「言うは易く行なうは難し」の典型だ。
靖國神社の春季例大祭はのっぴきならない都合で欠席したが、来週月曜日から斎行される秋季例大祭には参じたいと思っている。本来なら19日、水曜日の第二日祭への参加なのだが、月曜日、午後から日帰りでの本殿参拝を予定している。
御神霊に対し、福島復興への御力添えを戴きたいと思う。野田総理が真に福島の再生と日本の再建を願うならば、靖國神社へ参拝することこそ大事である。それこそが日本国の総理としての務めであろう。8月15日に拘らず例大祭に赴き首を垂れよ!
cordial8317 at 08:53