2011年03月28日
菅直人首相の現地視察のパフォーマンス強行で処置対応が遅れる
経済産業省原子力安全・保安院は、震災当日の11日「炉心溶融」を予測した。翌日の12日には放射性ヨウ素や高レベルの放射線を検出、応急措置を執る方針が決まった。然し、12日早朝の菅総理の現地視察敢行で応急措置に遅れが生じた。
政府関係者は「現場で首相を被曝させられないとの判断が、現場作業に影響が出た」と、その事実を認めている。この初動ミスが事態を深刻化させたのは間違いなく、原発事故は正に菅による「人災」と言っても過言ではなかろう。
大衆迎合主義とも言えるパフォーマンスが取り返しのつかない最悪の事態を招いてしまった。東電広報担当は応急措置の遅れと首相の来訪は関係ないと火消しに躍起だが、福島民報新聞朝刊は「首相は猛省を」との正鵠を射る解説を載せている。
(以下転載) 【解説】
放射性物質が続く東京電力福島第一原発を巡り、
経済産業省原子力安全・保安院が東日本大震災当日から
炉心溶融という「最悪のシナリオ」を予測していながら、
菅直人首相が強く望んだ現地視察で
即座に取るべき一連の措置に遅れが生じた可能性が出てきた。
また、首相から直接説明を受けた福島瑞穂社民党党首によると、
首相に同行した斑目春樹委員長はヘリで原発を視察した際、
「水素爆発は起きない」と説明したという。
政府関係者は「この発言で斑目氏は首相の信頼を失った」と明かす。
性急な現地視察という間違った「政治主導」が
目の前に迫る危機への対応を滞らせ、
首相と補佐役の専門家の間に、あってはならない不信感が横たわる。
危機管理システムが人的要因で機能せず、
「有事なのに平時の対応をしている」(与党関係者)のが、
今の政権中枢の実態ではないか。
最早人災と言ってもいい。
世界が注視する「フクシマの核危機」を乗り越えられるのか。
首相に猛省を促したい。また関係省庁間の情報共有強化、
主要担当機関の指導力向上、
国民との相互信頼に基づく戦略的コミュニケーションの実践を求めたい。
真っ先に現地に赴いた首相には「現場重視」との思いがあったのだろう。
しかし、危機の深刻化が想定される中で、
政府の最高指導者が取るべき行動ではなかった。
1号機の炉心損壊、その後の炉心溶融阻止に向け、
即座に取るべき応急措置を優先し
「二の矢、三の矢」を視野に入れて事態収拾を図るべきだった。
更に首相を制止すべき斑目氏らはその役割を果たさず、
危機の全権を掌握する首相に貴重な時間を浪費させた。
当初から炉心溶融が予測されていたのなら
「もっと迅速により多くの周辺住民を避難させるべきだった」
との指摘も当然だろう。
「首相を被曝させない」(政府当局者)ことを理由に、
1号機の炉圧を低下させるための「ベント」と呼ばれる
応急措置が遅れていたとしたら、
本末転倒以外の何物でもない。(転載終了)
原発事故は菅直人の軽挙妄動が火に油を注いだ。地震、津波、原発、風評被害と四重苦の県民にとって、一刻も早い原発事故の事態収拾を願って止まない。
政府関係者は「現場で首相を被曝させられないとの判断が、現場作業に影響が出た」と、その事実を認めている。この初動ミスが事態を深刻化させたのは間違いなく、原発事故は正に菅による「人災」と言っても過言ではなかろう。
大衆迎合主義とも言えるパフォーマンスが取り返しのつかない最悪の事態を招いてしまった。東電広報担当は応急措置の遅れと首相の来訪は関係ないと火消しに躍起だが、福島民報新聞朝刊は「首相は猛省を」との正鵠を射る解説を載せている。
(以下転載) 【解説】
放射性物質が続く東京電力福島第一原発を巡り、
経済産業省原子力安全・保安院が東日本大震災当日から
炉心溶融という「最悪のシナリオ」を予測していながら、
菅直人首相が強く望んだ現地視察で
即座に取るべき一連の措置に遅れが生じた可能性が出てきた。
また、首相から直接説明を受けた福島瑞穂社民党党首によると、
首相に同行した斑目春樹委員長はヘリで原発を視察した際、
「水素爆発は起きない」と説明したという。
政府関係者は「この発言で斑目氏は首相の信頼を失った」と明かす。
性急な現地視察という間違った「政治主導」が
目の前に迫る危機への対応を滞らせ、
首相と補佐役の専門家の間に、あってはならない不信感が横たわる。
危機管理システムが人的要因で機能せず、
「有事なのに平時の対応をしている」(与党関係者)のが、
今の政権中枢の実態ではないか。
最早人災と言ってもいい。
世界が注視する「フクシマの核危機」を乗り越えられるのか。
首相に猛省を促したい。また関係省庁間の情報共有強化、
主要担当機関の指導力向上、
国民との相互信頼に基づく戦略的コミュニケーションの実践を求めたい。
真っ先に現地に赴いた首相には「現場重視」との思いがあったのだろう。
しかし、危機の深刻化が想定される中で、
政府の最高指導者が取るべき行動ではなかった。
1号機の炉心損壊、その後の炉心溶融阻止に向け、
即座に取るべき応急措置を優先し
「二の矢、三の矢」を視野に入れて事態収拾を図るべきだった。
更に首相を制止すべき斑目氏らはその役割を果たさず、
危機の全権を掌握する首相に貴重な時間を浪費させた。
当初から炉心溶融が予測されていたのなら
「もっと迅速により多くの周辺住民を避難させるべきだった」
との指摘も当然だろう。
「首相を被曝させない」(政府当局者)ことを理由に、
1号機の炉圧を低下させるための「ベント」と呼ばれる
応急措置が遅れていたとしたら、
本末転倒以外の何物でもない。(転載終了)
原発事故は菅直人の軽挙妄動が火に油を注いだ。地震、津波、原発、風評被害と四重苦の県民にとって、一刻も早い原発事故の事態収拾を願って止まない。
cordial8317 at 06:22