「驕れる者久しからずや」というが迷走する民主党連立政権

2010年01月27日

特攻と沖縄

 普天間問題の迷走は国益を害するものだろう。国家の防衛という大本を米国に委ねながら、米国と対等の関係などとは開いた口が塞がらない。ならば憲法を見直し、安保を解消し、国防を強化すれば済むことだが、そんなことはやる気配すら無い。

 沖縄が歴史的に翻弄されたという事実は理解するが、安全保障上重要な要であるということも認識するべきである。先の大戦で、連合軍の沖縄への上陸、本土決戦を阻止しようと神風特別攻撃隊が編成され多くの若者が犠牲になった。

 特攻作戦は、昭和19年10月20日、フィリピンのレイテ島に圧倒的勢力で上陸を図ろうとする米軍部隊への起死回生の反撃作戦としたのが最初である。以降、翌年8月15日の停戦に至るまでに、3972名の若者が特攻攻撃に命を捧げたのである。

 祖国を守る為に死を決意して志願した特攻精神は祖国愛の極致と言うべきもので、中でも「神風精神」こそは大東亜戦争が、自存の為の祖国防衛戦争であったことの何よりの証である。沖縄人はそうした歴史の事実とどう向き合うのか。

 沖縄戦に於いても特攻部隊が重要な役割を果たした。特攻戦死者の実に76%が沖縄戦で亡くなっている。鹿屋基地(海軍航空)からの特攻で1981名が、知覧基地(陸軍航空)からの特攻では1036名が特攻し、合わせて3017名が散華している。

 特攻は航空だけではなく、特殊潜航艇、回天魚雷、空挺特攻、対戦車特攻、震洋特攻艇、陸軍海上特攻なだ様々な工夫により劣勢を覆す為の特攻攻撃が行われた。

 集団自決が問題となっている座間味や、渡嘉敷両島に於ける梅沢、赤松部隊は、元々島の防衛隊ではなく、海上特攻の部隊であった。米軍がこれを察知して特攻艇を先制撃破した為に、梅沢、赤松部隊は止むを得ず上陸軍と戦闘を行ったのだ。

 大日本帝国海軍が建造した戦艦「大和」が沖縄戦の為に出撃したことはよく知られている。これも特攻攻撃の一つであろう。沖縄に到達した暁には、海岸に乗り上げて全力を挙げて砲撃戦を行う予定であった。然も「大和」艦内には歯磨き粉、ブラシ50万人分、月経帯15万人分などの民生品を大量に積み込んでいたのである。

 沖縄と沖縄の人々を必死で護ろうとした何よりの証明と云えよう。 「日本は沖縄を見捨てた」「日本は沖縄を捨石にした」「日本軍は沖縄の敵であった」などとホザく人々がいる。米軍基地反対や集団自決軍命令説のウソを主張している連中である。

「米軍基地反対!」を叫ぶのも良いが、沖縄を死守する為に純粋に国の為に尊い命を捧げてくれた特攻隊の英霊の方々に、一体どんな顔向けが出来るというのか。

cordial8317 at 06:06

この記事へのコメント

2. Posted by 爆発五郎   2010年01月27日 15:10
中年の星さん、日本人なら靖国神社を参拝し、感謝の誠を捧げるべきですね。

自分は度々行きますが、やはり『桜の咲く頃に靖国で逢おう』との英霊の意志を汲んで、桜が満開の季節に行くのが一番好きです。

終戦記念日は、右も左もお祭り騒ぎですが、少し控えるべきで、その日は遺族の方々や陛下が、静謐な環境の下で参拝して戴きたいと思っています。

1. Posted by 中年の星   2010年01月27日 13:51
爆発五郎様
大和が民生品を積んでいたとは初めて知りました。
航空機の護衛がなかったとは言え、決して沖縄
に到達することを諦めてはいなかったのですね。
しかも民間人の方々も救うために。
昨年11月に上京した折に靖国神社に参拝し、
新しくなった遊就館 も見学して参りました。
大和の号砲が録音されているものを聞き、しばし
感傷に浸りました。
「驕れる者久しからずや」というが迷走する民主党連立政権