日本人であるということ「2番じゃダメなんですか!?」BY村田蓮舫

2010年01月23日

脱北詩人「チャン・ジンソン」の慟哭

 脱北詩人「チャン・ジンソン」の詩

『わたしの娘を100ウォンで売ります』

ーわたしの娘100ウォンで売ります
書かれた紙を首にかけ
幼児を脇に
市場にたつその女

女は唖者であった
売られる娘児と
売る女を眺めては
人々の投げかける呪詛に
地べたに見つめるその女

女は涙も枯れていた
母が死病に罹っている

喚き泣き叫ぶ
娘児は
その母の裾
握りしめ
女はただ唇
振るわせるばかり

女は感謝も知らなかった
あんたの娘ではなく
母性愛を買うと
ひとりの軍人 100ウォン差し出すに
その金持ってどこへやら
駆け出したその女

女は母であった
娘売った100ウォンで
小麦粉パン かかえ
慌て 駆け戻り
別離れ行く娘児の
口へ押入れる
・・・赦しておくれ!
慟哭する その女

『ご飯が残ったよ』

どこからか 貰ってきたのか
冷や飯が ひとにぎり
妻の前に差し出しながら
夫は 嬉しそうに言う
ー僕は 食べてきたから

一日中を 荒地 耕し
裏山からもどった 舅姑へ
妻は その冷や飯を
お腹いっぱいな
そぶりで差し出し

ーこれだけしか残ってませんの

お腹には 胎児
飢えは 生涯の罪か
心に シワ また増えた老夫婦
宝でも 隠すようにして
ーこのご飯は 朝食にしよう

その日とうとう
たべるもののない家に
ご飯が残った

『救済米と言うな』

世界の国々よ
この国に 米なるものを送り
救済米と言うなかれ
その 赤き 赤十字は
我らが血で 血塗られたり

その米で 兵士を増大し
砲身をつくり
残れば その米で
閲兵式 武力示唆
食べたる力を誇示する
先軍

これに なお 力つけさせる
援助だ 支援なのだ
独裁者なるものを救済するだけの
人道主義への 背信
赤十字社の欺瞞

どうか 世界の諸国家よ
送る 米の あるなら
いっそ我らの頭上から
無一物の 我らの頭上から
ああ 砲撃して おくれ!

 チャン氏の署名入りの詩は、かつて労働新聞の紙面を飾り、氏は「間違いなく幸福だった」。然し、「最も貧しい国に、最も富裕な王がいる」という眼前の現実に目覚めたとき脱北を決意したという。彼を動かした思いは、「飢えに死んだ300万人の、飢えに至る過程を必ず世界に暴露する」というものだった。

cordial8317 at 06:37
日本人であるということ「2番じゃダメなんですか!?」BY村田蓮舫