2019年02月

2019年02月27日

「皇位は践祚される」という古来の法を破壊し皇統断絶謀る安倍政権

 今日の地元紙の特集記事に、元号の皇位継承前公表についての意見が出てる。事前公表反対派は国士舘大学の百地章特任教授、事前公表賛成派に九州大学の横田耕一名誉教授が夫々の立場から意見を述べている。その脇には大島理森衆院議長のインタビュー記事が載っている。大島議長は「陛下が退位の意向を持たれていると知った時は衝撃を受けた」と語っているが、陛下から「退位」の言葉が出たことはない。

 陛下の国民への御発露は、「象徴天皇としての務めが全う出来なくなった」と御応えになったが、これは国事行為に対する御気持ちを述べたに過ぎない。

 御発露を受け政府は直ちに、「国事行為を軽減する有識者会議」を創り検討を図る。だが何故か「生前退位」という言葉が垂れ流され、有識者会議も「生前退位に関する有識者会議」とされるに至った。大島議長は「天皇制」という言葉を使っているが、天皇制も生前退位も共産主義者の造語であることを理解していない。

 天皇とは天皇であり制度ではない。更に言えば憲法以前の御存在であり、憲法や法令で語り実行を謀ること自体が皇統の破壊工作である。自民党の重鎮である大島議長が、疑いも無く「天皇制」との言葉を使ってることに保守の限界を感じる。

 元号法で「政令で定める」とされてしまっているが、明治憲法第12条の「踐祚ノ後元號ヲ建テ一世ノ間ニ再ヒ改メサルコト明治元年ノ定制ニ從フ」に倣うべきで、「践祚(せんそ)」とは、先帝の崩御や譲位に拠ってのみ行われる。

 今回は践祚、つまり譲位ではなく、あくまでも「退位」であり、皇位引継ぎが成されない。譲位はされず翌日新たに即位されるのだ。4月30日の退位式、並びに翌日の即位式は、皇統が断絶する歴史の1ページとなる可能性は捨て切れない。

 安倍の正体も分からずに安倍を支持する保守派は実に多い。右翼陣営の中にも大手右翼「大行社」の相談役である四宮正貴なんてのは熱烈な安倍信者でもある(苦笑)

 彼らの支持の理由は靖國神社に参拝し、憲法改正を訴え、また日韓合意に拠って慰安婦問題を実質的に終止符を打ったと思っているからだ。だがどうだろう、靖國参拝は保守票目当てのパフォーマンスに過ぎず、安倍の謀る憲法第9条の改正に拠ってクソ憲法である日本国憲法が絶対的なものになるのを理解してるのだろうか。

 現憲法は破棄するのが最良。また、日韓合意で安倍は「慰安婦問題とは、当時の日本軍の関与の下に多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題」と認め「日本政府は、朝鮮人従軍慰安婦に責任を痛感している」と従軍との認識を披歴した。

「私、安倍内閣総理大臣は、慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し、心からお詫びと反省の気持ちを表明する」と謝罪まで行っているが、正に韓国の言いなりではなかったか。

 過日の文喜相議長の不敬発言に「日韓合意違反だ」と、したり顔で軽佻浮薄な営業保守や自称愛国者らが騒いでるが、安倍の日韓合意が慰安婦問題を再燃させた元凶でもある。安倍の謀った日韓合意文書こそ、河野談話や村山談話をも凌ぐ極め付きの歴史改竄文書であることに気付いている保守派は限りなく少ない。

 ロシアに対する北方領土の問題も2島返還で事を濁し、「北方領土はロシアが領有するロシア領だが、日本にも半分主権があるから、その7%の歯舞・色丹だけを、プーチン皇帝様の厚恩で返還して頂く」との旨を世界に向けて宣言した。

 これでは主権の有する全千島列島を放棄したと宣言したも同然で、そこまでしてロシアと友好条約を結ぶ意味が何処にあるのか。正に売国奴の所業だが、何故か保守派や自称・愛国者には安倍の2島返還論が好意的に捉えられている。

 安倍と足並みを揃える保守論客らは頻りに反韓・反中共を煽りはすれど、皇統に対する問題には拱手傍観を極め込む。正に我が国の保守派らには尊皇精神は無く、単に安倍の御先棒を担いでいる似非保守、営業保守に成り下がっている。

 天皇退位法案成立を謀った安倍は、5月1日の即位に伴う新元号について、省庁の御都合主義から4月1日に前倒しすると表明した。天皇の大権である元号制定権を簒奪し、天皇を政令や憲法以下の存在に貶めようとしている安倍政権は、「皇位は践祚される」という我が国古来の法を破壊し、皇統断絶謀る逆賊である。

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2019年02月24日

シベリアへの強制連行抑留者に日本人女性121人

 旧ソ連のシベリアへの強制連行抑留者に、日本人女性121人とドイツ人3人の名前を記した名簿がロシアの国立軍事公文書館で発見されたというニュースが目に留まった。抑留された女性達は看護婦や看護補助などを担ってた方々で、今回判明されたのは第一陸軍病院に配属された第七九一部隊の看護婦とみられる。

 第七九一部隊は、ソ連が中立条約を破棄した昭和20年8月9日、ハルピンへ向かう途中で拘束された。この時、男性軍医の他、日赤派遣の約20名の看護婦、陸軍雇用の看護婦が50名、他に「菊水隊」の約80名の150名の女性が所属していた。

 多くが10代から20代の若い女性だったという。当初は薪集めや食料の運搬、清掃作業をしていたが、看護や衛生対策を担う為に収容所医務室や特別病院に分散させらというが、筆舌に尽くし難い凌辱を受けたのではあるまいか。

 第七九一部隊の看護婦以外にも、帰国した女性の証言や日記などから約2000名はいるとみられ、女性抑留者の実態解明を今を生きる我々の義務である。

 シベリヤに抑留された日本人同胞は、国内では約60万人と言われているが、この数字は軍人・軍属だけの数字であり、民間人を含めると更に多く、80万人~90万人を越えると言われている。今回の名簿はそれを証明している。

 ロシアの資料では約70万人、米国の資料では約90万人とされているのに、60万人と少ない数字で事を濁し、終戦間際の蛮行に沈黙し、2島返還に拘ること自体が弱腰軟弱外交と誹られても致し方ない。対日参戦し戦勝国入りしたソ連は、日本軍人や軍属、一般人まで強制連行し、多くが酷寒の地で凍死や餓死で亡くなられている。

 理不尽な終戦後の戦争を勇敢に戦った兵士や抑留者は、ソ連のこうした理不尽な仕打ちさえも無条件降伏の無条件のうちだと信じて、飢えも寒さも、その結果としての知れ切った死すらも潔く受容した。我々は先人のこうした悲劇の上で平和を謳歌しているが、シベリアに抑留された日本人同胞は実際にどれ程に上るのか、亡くなられた方は何人いたのか、正式な数を調査することは犠牲者への供養でもある。

 スターリンはヤルタ密約を忠実に実行し、日本人の虐殺や拉致抑留を指令した。カイロ宣言の領土不拡大の原則を蹂躙し、我が国の領土であった南樺太や千島列島の強奪を働いたが、何故かこうした蛮行を批判したことはない。

 政権支持率向上の邪な考え方から過去の蛮行に沈黙し、本来の領土主権を放棄して2島先行返還と平和条約締結を謀る安倍政権に猛省を促さねばならない。

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2019年02月23日

皇太子殿下の御誕生日に当り謹んで御祝詞を申し上げます

 本日、皇太子殿下の御誕生日に当り謹んで御祝詞を申し上げます。

 新聞には恒例の皇太子殿下への会見の全文が掲載されている。相変わらず「殿下」の尊称は無く、「さま」呼ばわり。敬称省略とは反天皇運動の一環である。

 今年は陛下の譲位の問題もあり、象徴天皇の在り方や皇族の減少や高齢化など、間接的ではあるが「女性宮家」という言葉を引き出そうとの悪意が見える。

 記者からは「時代に応じた新しい御公務」だとか、「退位という形での御代替わりについて」などの悪意に満ちた質問が目に留まる。皇太子殿下はそれを無難に熟していたが、殿下から「退位」という言葉が発せられたことに驚きを隠せない。

 皇太子殿下に譲位後の今上陛下は、「太上天皇」ではなく、「上皇」と「上皇后」呼称するという。皇太子殿下となるべき秋篠宮殿下を「皇嗣(こうし)殿下」とするが、これこそ皇統の歴史の改竄であることに気付く国民は少ない。

 女性皇族は、御成婚されれば皇籍を離れる。要は、「秋篠宮家」を残して内親王を女性宮家にしようという宮内庁や反天皇活動家らの姦計に他ならない。

 女性宮家を創設したところで出来るのは皇室外交くらいなもの。女性皇族が陛下の国事行為や祭祀を代行することは不可能ということを理解していない。

 旧皇族の皇籍復帰ではなく、何故に女性宮家創設を急ぐかは、男系男子の皇統の歴史に楔を打ち込み、現憲法第二条に拠る世襲を強行し、愛子内親王殿下を即位させ皇統断絶を完遂しようという共産主義者に因る反天皇運動の実行であるからだ。

 女性宮家は、減少する男系男子皇族の減少を食い止めるという理由を挙げているが、皇統を盤石の安きに置くというのなら、占領下、昭和天皇が最後まで反対なされたGHQに皇籍離脱させられた旧皇族の皇籍復帰こそ我が国が執るべき道である。

 陛下を始め、皇太子殿下や秋篠宮殿下に於かれては立場上私見を語ることは許されない。それを好いことに反天皇、皇統断絶に与する記者らは、一問一答形式によって御言葉を引き出し、言葉尻を捉えて政治問題し世論誘導を企てる。

 反天皇に与するマスコミは「開かれた皇室」を翳し、如何にも国民と皇室の垣根を外そうと必死だが本音は違う。こういう形式だけの会見は違和感しか覚えない。抑々、象徴天皇や御公務などというの現日本国憲法下での決め事に過ぎない。

 天皇は、憲法以前の御存在であらせられ、憲法が在って天皇が存在しているものではない。天皇の在り方は歴史が証明するところであろう。我が国は天皇即日本、日本即天皇の国柄であり、天皇の存在せられない日本国は在り得ない。

 即ち、明治天皇が教育勅語の中で御諭しなされた、「世々その美を済せる国體の精華」であり、この国體こそが万邦類い無き天皇国日本の真姿なのである。

 大日本帝国憲法第一条に、「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」と在るのは、この歴史的事実と我が国の本来在るべき姿を明示されたものと勤解する。

 陛下や皇太子殿下の御言葉はその影響するところ大であり、正に「綸言汗の如し」。人品卑しい政治家の様に口先で誤魔化すことは、その御地位、御立場と崇高な御人格がそれを許さない。ところが、記者団といえば海千山千の強か者ばかり。

 恰も皇室を理解している様に取り繕ってはいるが、多くは皇室に批判的な輩である。少なくとも尊皇絶対の大義を弁えている記者はいない。今回の定例会見で気になるのは、「退位」という言葉が皇太子殿下から発せられたことだ。

「譲位」ではなく、4月30日を以て陛下が退位遊ばされ翌日に即位するというのは、たった数時間の空位ではあるが、皇統が歪な形で継承されることに違和感を覚える。今後は、「皇族減少を食い止めるには女性宮家創設は避けられない」として、如何にも皇室を救うが如くに国民世論を誘導し、更なる皇統断絶を謀るのは明らかだ。

 今や恒例となった記者会見に拠って、言葉尻を捉えて政治問題にしようという記者が存在しているのは確かである。皇族方への一問一答方式での会見は今後一切拒絶するのが妥当であり、宮内庁は別な形での国民への御発露の方法を考えよ!

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2019年02月12日

「あの悪夢の様な民主党政権に・・・」という大人げない発言(笑)

 安倍首相が自民党大会で放った「あの悪夢の様な民主党政権に…」との発言に、立憲民主党の枝野幸男が色を成して「好いこともあった」などと反論した(笑)

 あの最低最悪の民主党政権があったからこそ、安倍自民党の長期政権に繋がっている訳で、安倍も一々あんなクソ政権を持ち出して、「あの悪夢の様な」などという真実を口にしなくても好かったのにな。ホント大人げない(笑)

 民主党政権が誕生した要因は、マスコミが連日垂れ流した「政権交代」という「バンドワゴン効果」が功を奏したことに加えて、無党派層と言われる連中が投票したことと、自民党支持者の実に3割近くが民主党を支持したことにある。

 大多数の国民というものは、テレビや新聞、マスコミの提供する報道に毎日接することで意思行動を方向付けられる。偏ってるとか、成否は別にして、声の大きい者や頻繁に接する物に人は正しい者おか、魅力のある物として誘導されてしまう。

 例えば、テレビショッピングがそうだ。商品の都合の良い部分だけを繰り返し繰り返し何度も見せて、その後、有名人らに感想を聞いたり、実体験を語って貰ったりすることで、視聴者は大して欲しくないものをついつい勢いで買ってしまう。

 正に洗脳番組といっても過言ではないが、マスコミはこうした人間の心理を全て理解した上で垂れ流す。これが「バンドワゴン効果」というものである。

 マスコミが頻繁に報道するものが、見せたいものであり、誘導したいもの。マスコミが報道しないものが国民に知らせたくないものだ。巨大な洗脳装置がマスコミであり、マスコミの報道を妄信してる人達こそが愚民政策の体現者なのである。

 その昔、「テレビばかり見ているとバカになる」と言われてたが満更嘘ではない。マスコミが報じない重要な問題を自分自身で紐解き、判断出来る公正で無私無偏な目を持ちたいものだ。そういう意味ではネット社会というのは画期的でもある。

 枝野も安倍発言に反論するなら、「当時、自民党員の3割が民主党に投票した自民党が民主党を批判する資格は無い」とか言えば論理的だったのになぁ。残念(笑)

 何故に本来保守である自民党員や自民党支持者が、民主党に投票出来たのかと言えば、自民党内の無自覚左翼らと民主党の政策が見事に一致したからで、そんな党員らが自民党より民主党に魅力を感じた結果で、自民党も猛省すべきだろう。

 党内を見渡せば、石破茂を始め党内野党が自民党の足並みを乱しているが、こうした獅子身中の虫を剔抉粛正しなければ、自民党こそ悪夢の再来は在り得る。

 民主党政権誕生前、「自民党への不満、民主党への不安」と揶揄されてた。自民党に対して積もり積もっていた不満や不信、失望が「逆風」となり、無党派層も「自民党にお灸を据える」といった意味合いで民主党政権が誕生してしまった。

 自民党はその5年前の衆院選で圧勝し乍らも、保守政党としてやるべき国防強化や、それに伴う憲法議論もやらず、保守政党としての務めを放棄した。そんな自民党を国民は落胆し、そして見切り、「政権交代で日本を変えて貰いたい」という単純な図式で民主党に期待した。だが案の定、その期待も見事に裏切られた。

 当時の民主党のマニュフェストは画餅そのもので、中身は国家観無き左翼政権。こんな史上最低の政権下で史上最悪の東日本大震災が発生。即座に取るべき応急措置を誤り、屋上屋を架す失態ばかり。これを悪夢と言わずして何というか。

 あの悪夢の様な民主党政権の様な無責任な政党を支持することはないだろうが、安倍政権を見れば現憲法を絶対なものとする第9条改憲案や、皇統破壊に繋がり兼ねない退位法の実行、案種子法廃止法案の成立など国益を害する政策も少なくない。

 国民が期待してるのは、国家観と国益を重んじた保守政権であり、尊皇精神に乏しい新自由主義に妄信する自民党でもない。野党に比べれば自民党の方がマシなだけで「でもしか政党」に変わりはない。自民党粛正もまた待ったなし。

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2019年02月07日

2月7日の「北方領土の日」が領土返還が遠退いてる元凶でもある

 本日2月7日は「北方領土の日」。新聞を見ても米朝会談や厚労省問題ばかりで北方領土問題に関する記事は見当たらない。「あなたの関心が解決の後押しに」などという御座なりな内閣府の政府広報が出てるだけ。税金の無駄だ。

 北方領土は「樺太・千島交換条約(サンクトペテルブルク条約)」及び「日露講和(ポーツマス)条約」の締結に拠り、南樺太と歯舞、色丹、国後、択捉の四島を含む、北は占守(シュムシュ)島から得撫(ウルップ)島の全千島列島が我が国固有の領土となった。日本共産党でさえ「全千島の主権」を訴えているのに、国会では何故か「四島返還決議」が可決され、更には二島返還で妥協しようとしている。

 政府の返還要求は正に事勿れ主義であり、弱腰軟弱土下座外交そのもの。先人達の外交努力を無視し、全千島と南樺太の主権が我が国に在るにも拘らず四島のみの領有権主張を明記し、見す見す権利を放棄するとは言語道断と言わざるを得ない。

 安政元年(1855年)2月7日、下田で「日露和親条約」が締結され、北方四島と千島列島の間に境界線が引かれ、樺太を混住の地と決めた。だが、条約締結は日本政府としてではなく、明治維新前の江戸時代の徳川幕府である。

 その後、明治維新を成し遂げ新政府を発足させた我が国は、ロシア人と日本人の混住の地であった樺太を明治8年(1875年)5月7日に「樺太・千島交換条約」を交わし、樺太の北側を千島列島と交換したことで、南樺太が日本に帰属した。

 歴史は続き、日露戦争に勝利した我が国はポーツマス条約を締結し千島列島を我が国領土とした。つまり「北方領土の日」を2月7日とするのは単なるこじつけ。江戸幕府を否定して明治維新が成立したのに何故にここで江戸幕府なのか。

 北方領土問題解決には、領土に関する歴史的経緯と事実と領土主権の重要性を国民に分かり易く説明する必要がある。況してや2月7日を北方領土の日にしたこと自体、政府や国会の領土主権に対する認識不足とやる気の無さの現れである。

 政府は「日露和親条約」を論拠にしているが、日本政府として締結した「樺太・千島交換条約」並びに「ロシアは樺太の北緯50度以南の領土を永久に日本へ譲渡する」とした「ポーツマス条約」を論拠に領土の主権を主張をすべきだ。

 ロシアは、第二次大戦の勝利と「ヤルタ秘密協定」を楯に北方領土の主権を主張しているが、当事者の米映画否定してる通り、ヤルタ協定は国際法的に意味を成さない協定であり、サンフランシスコ平和条約の千島関連の条項もまた然り。

 ロシアの主張は「カイロ宣言」に明記されている「領土不拡大」という戦後処理の大原則を蹂躙するもので、これを糾し、我が国の領土主権の正当性を内外に主張せずして四島や二島先行返還などと言ってるから足元を見られるのだ。

「北方領土の日」が制定されたのは昭和56(1981)年。北方領土問題に対する国民の関心と理解を更に深め、全国的な北方領土返還運動の一層の推進を図るという理由で2月7日を「北方領土の日」と制定した。だが、これぞ弱腰外交の極み。

 昭和56(1981)年というと愚生は国士館大学在学中。防共挺身隊・羽田支部の一員として、2月7日の「北方領土の日」を粉砕すべく霞ヶ関の式典会場に向かった。会場手前から隊列を組み押し入ろうとするも機動隊と揉み合いになった。

 当時の幟は竹竿で作ってあり、振り回すと機動隊員に当る。数人が機動隊員に連れ去られるも、乱闘の末に奪還したことも今では懐かしい想い出である(笑)

 世界各地で民族争いの中で国境紛争が頻繁に起きている。寸土たりとも主権確立には戦いをしてまで死守しているのが世界の常識でもある。我が国も、奪われたものは奪い返すことでしか解決を見ないことを自覚し、領土奪還の気概を持つべし。

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2019年02月01日

厚労省の統計不正問題の元凶は役人の驕りと逆上せ上り

 厚労省の統計不正問題が騒がれている。役人の驕り、行政の在り方が問題だと思うが、然も安倍内閣が元凶であるかの様な不公正な報道には違和感を覚える。

 厚労省の統計不正問題に限らず、行政の手抜きや隠蔽体質は今に始まったことではないし、特定な人が騒いでる「特定秘密保護法」が元凶でもない。要は、役人や公務員が国民全体の奉仕者であるという自覚が決定的に欠落しているからだ。

 愚生の故郷・二本松市の霞ヶ城址に刻まれた「戒石銘」という碑が在る。

 爾俸爾禄(なんじのほう なんじのろくは)
 民膏民脂(たみのこう たみのしなり)
 下民易虐(かみんはしいたげやすきも)
 上天難欺(じょうてんはあざむきがたし)

 その意味を要約すれば、「貴達(役人ら)の俸給というのは人々の汗と脂の結晶である。だから人々を労わらなければならない。もし、人々を苦しめたりする様なことがあれば、必ず天の怒りに触れるであろう」となる。

 二本松藩第七代藩主・丹羽高寛が、藩の学者・岩井田昨非の献策に拠って藩庁前の自然石に藩政改革と綱紀粛正の指針として建てたものである。「下民易虐 上天難欺」とは正しく。国民を蔑にする政財官界を糺さねばならないと痛感する。

 その昔は「政治は三流、経済は一流、官僚機構は超一流」などと喩えられた。政治の三流は相変わらず。一流だった経済も金さえ儲かりゃ御の字とばかり、国益を無視し、商業道徳そっちのけで営利至上主義に狂奔したツケが出た。

 官僚機構は超一流どころか官僚や役人共が国を亡ぼす一大勢力になってしまった。今や行政は、官僚亡国というか官僚暴国、やりたい放題し放題。官僚や役人を上手に操れる政治家が出なければならないのだが、それもまた無理というもの。

 今の官僚や役人というのは、昔でいうところの悪代官やその悪代官に媚び諂う連中に似たり。役人とは「士農工商」と言われる中で「農工商」「穢多(えた)非人(ひにん)」の上に胡坐をかいている士階級、特権階級がその始まり。

 国家権力を背景にした高級官僚共の堕落と腐敗は目に余る。統計不正やモリカケ問題にしろ、安倍首相の責任というより、役人共の驕りと逆上せ上りが元凶。

 高級官僚らは特定の政治家の手下になって諂屈したフリをしてアホ政治家を操縦し、定年後の安定を求めて特殊法人を手中に収め、天下り先の大企業とべったりくっ付いて私腹を肥やし、目線は国民を向いてはいない。

 野党はここぞとばかり根本匠厚労相の罷免を要求し、アベノミクスの経済効果を批判しているが、民主党政権下でも見抜けなかった問題ではないのか。

 安倍政権が進めた経済対策での景気拡大が戦後最長を記録したのもまた事実だろう。何でもかんでも政争に繋げ様とするのは政治責任の放棄そのものである。

 省庁のこうした慣例は歴代内閣から続いていることで、蜥蜴の尻尾切りでは解決は図れない。やはり、旧態依然のあらゆる陋習を排し、再生する以外には無い。憲法や戦後の不条理も然り。然し、匠ちゃんも貧乏籤を引いたものだ(笑)

 余談だが、厚労省の問題が騒がれて以降、連日拙ブログの「先生、カツラをお外し下さい」の記事の閲覧数が問題発覚以降伸びている。「先生、カツラをお外し下さい!http://cordial8317.livedoor.blog/archives/51882038.html」「根本匠先生、カツラをお外しください(笑)http://blog.livedoor.jp/cordial8317-kyudan110/archives/52154877.html

 恐らくは、キーワードで「根本匠」と検索すれば、当該ブログがヒットするからだろう。まあ、これを機に匠ちゃんも給与返納だけではなく、ヅラを外して禿げ頭を晒せば国民もかなり反省してると感じて赦してくれるかもよ。呵々大笑。

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