2012年04月

2012年04月28日

4月28日の主権恢復記念日に思う

 本日4月28日は、サンフランシスコ講和条約が発効し、独立国家としての主権を恢復した日である。本来ならば国民挙って御祝いする日でなければならないのだが、今日が主権を回復した日だということさえも知らない国民ばかり。

 昭和27年同日、「日米平和(旧日米安保)条約」が発効され、昭和35年「日米の相互協力及び安全保障条約(新日米安保条約)」が発効したことに伴い旧条約は失効する。この事実こそ、戦後の我が国の「国防」に関するまやかしなのだ。

 国防無くして何が主権快復か。日米安保条約の存在が、防衛費を少なく抑えられ、その結果として戦後の高度成長を助けたのは認めるが、それにいつまでも甘んじていてはならない。今こそ日米安保条約を見直し、現憲法を破棄し、自主憲法を制定し、国防体制を確立せねば完全な独立と主権の快復は成されない。

 主権が恢復し、「日米平和条約」が締結された同日に、我が国政府は報恩感謝として中華民国(台湾)との「日華国交条約」を締結する。道義国家・日本としては当然の行動だろう。だが、昭和47年9月29日、田中政権に因って中国共産党と「日中国交正常化」がなされると、国際条約の「日華国交条約」を一方的に破棄した。

 この田中の国際条約の蹂躙は明らかな憲法98条違反であり、決して許されざる蛮行だったのだ。我が国は悲しいことに「主権国家」どころか「道義国家」としても体を成していないというのが真相だろう。未だ日本が台湾を国家として認めないのは、この日華条約破棄が原因であり、日米安保体制同様、早々に見直すべきだ。

 締結した国際条約という日本国憲法の条項が蔑ろにされながら、これを批判するマスコミはおらず、「護憲」を唱える能天気な連中からも当然指摘はされてはいない。最早、日本国憲法は国の基本法としても不適格な代物でしかない。

 今日の祖国日本の惨憺たる現況は目を覆うばかり。政治の混乱と機能不全、経済の停滞と低迷、社会の沈滞と頽廃と戦後の諸矛盾が一気に噴出した。

 この重苦しい閉塞感が日本全体を覆い更には東日本大震災と原発事故。この大震災こそ神が与えた試練であり、日本再生への千載一遇の好機ではなかろうか。

 過去の大震災で犠牲となられた方々や、日清・日露戦争や大東亜戦争で祖国の礎となった英霊や先人達は、この国難ともいえる祖国日本の現状に、現代の日本人がどうやって立ち向かって行くのか、その行く末を案じているに違いない。

 今こそ国民は心を一つにし、この国難に立ち向かい、日本の明るい未来の為にも、戦後体制の諸矛盾を洗い流し、真の主権恢復と日本再生を図ろうではないか。

cordial8317 at 04:19|PermalinkComments(1)