秋篠宮皇太弟(皇嗣)殿下の公式記者会見について思うこと中村吉右衛門の鬼平から多くのことを学んだなぁ

2021年12月01日

日本大学の背任事件と脱税疑惑を機に私学助成金制度の在り方を議論すべし!

 日本大学付属板橋病院の建て替え計画を巡り、背任容疑で元日大理事の井ノ口忠雄と共に逮捕された医療法人前理事長・籔本雅巳は、日大理事長の田中英壽に3000万円を2回提供したと供述。この他にも3年間に亘りカネを渡したとも供述している。

 やってることがヤクザと同じだわな。田中理事長は、これまで複数回にわたって特捜部の任意の事情聴取に応じ、籔本容疑者からの現金の受領を否定している。更に、建て替え計画を巡る日大資金の流出についても自身の関与を否定し、「日大の損害にあたるとは思えない」などと子分の井ノ口忠夫を庇う供述もしている。

 トップとしての責任を問われた田中理事長は、「オレには関係ない。辞めることはない」と語気を強めたという。日本大学理事長という立場に就きながらが、きちんとした説明を放棄しているというのは教育に携わる者としては不適格過ぎる。

 背任罪の共謀で手を拱いていた東京地検は田中理事長を所得税法違反(脱税)容疑で逮捕した。藪本理事長や元日大理事の指示で提供していた建設業者からの3000万円の理事長再任祝など理事長や周辺者の守銭奴ぶりが露になった。

 東京・阿佐ヶ谷の田中の妻が経営する「ちゃんこ田中」の自宅兼店舗を家宅捜索。その際に、2億超の現金が見つかり、所得税法違反の疑いで逮捕された。田中は脱税を否認し「口座から引き出した金だ」と見苦しい言い訳を続けてるらしい。

 田中理事長は逮捕前、「俺が逮捕される様なことがあれば今まで政治家に渡した裏金のことも全部ぶちまけてやる」と語っていると「文春オンライン」が報じている。是非是非、ぶちまけてリクルート事件以上の疑獄事件にして欲しいものだ(笑) 

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 尤も、田中理事長に纏わる話題も事欠かないし、逮捕されたことで今後は色々と暴かれるだろうな。例えば、この「日本一危険な写真」がそう。この写真は日大内部から流出されたものだという。名古屋市内の高級クラブでの一コマ。田中理事長の隣は誰あろう、司忍山口組六代目組長。つ~か、田中理事長が力道山に見える(笑)

 文春オンラインもこの画像と共に経緯を報じてるが、この写真が撮られたのは2005年。田中が推した日大総長就任を祝うパーティーだったというが、2005年に山口組六代目となった司組長の御祝を兼ねたもの。この画像の近くには日大元役員や住吉会の福田晴瞭会長(当時)ら暴力団の姿もあったというのだから驚く。

 以前、拙ブログで、アメフト事件に絡み、関連として広域暴力団組長と田中理事長の怪し過ぎる関係をアップした。そしたら「写真は捏造で記事の内容が不当だ」として日大関係者らしき人物から「削除しないと訴える」と通告されたっけ(笑)

「私は、田中理事長とは対立する職員も多い日本大学の職員の一人です。この写真は、今から6~8年前に、田中氏が理事に就任した際に、彼が名古屋のクラブに行き、山口組の組長と他の多くの組員とともに、昇進祝いをしたときのものです。田中氏は、私たちのように彼と対立するグループを怖気づかせ、黙らせるために、何年にも渡ってこの写真を利用してきました。お願いです。調査をしてください」

 この一筆と共に右翼団体「敬天新聞社」に送られてきた写真には、田中英壽理事長と司六代目が並ぶ。日大側にこの画像がどういう経緯で撮られたものなのか事情を聞きに取材に行った帰り道に、社主らが金属バットで襲撃され重傷を負った。

 日大の田中理事長派の関係者かヤクザか知らないが、各報道局には「画像を流すな」との脅迫も行われたという。そんなこともあってか、この写真は報道各社や週刊誌など複数のメディアに送られたものの報道されることは全く無かった。

 そんな中、海外のメディアがこの写真に注目した。そして「2020東京オリンピックはヤクザオリンピック」だとして、2020年東京オリンピックでJOC副理事長を務める田中理事長が「ヤクザに利権を与えている」との疑惑を報じている。

 国会でこの田中理事長への疑惑などを質問された下村博文元文科大臣(当時)は、「私が直接調べて報告します」と答弁したのは好いが、その後、調査することも報告することも全く無かった。何らかの大きな圧力が働いたことを窺わせる。

 日大は、全国各地の日大や大学院から付属幼稚園まで約10万人の在校生を抱える日本最大の学校法人で、大学単体で年間約100億円の私学助成金が支払われている。そのトップである理事長には高い倫理性と社会性が求められるのは当然のこと。

 私学助成金は国民の血税であり、ヤクザとの交遊や疑惑が持たれてる私学団体に闇雲に支払われているというのは如何なものか。病院建て替えで利益還元を謀った理事が存在してるのだから、血税の私的流用していたのではという疑惑も浮上する。

 国旗・国歌に反対し、反天皇勢力著しいカトリック系の学校法人を始め、宗教系の学校などでは「日の丸は侵略のシンボル」「君が代は統治者天皇賛美」だとして教えているが、こんな私学を手厚く助成してることにも違和感を覚える。

 私学助成金制度が違憲でありながら私学への助成金制度を継続しているが、その理由は「私学と雖も公の支配下に在る」という自衛隊へのソレと同じで、私学助成を廃止すれば私学の多くが破産するとの温情から措置を講じているというだけ。

 政府見解では「私立学校の事業は『公の支配』に属している」とし、私学への助成についても「憲法89条に反しないもの」としているが現憲法の曲解である。私学助成金制度にしても、現憲法の矛盾は第九条だけではないことが分かるだろう。

 憲法第八十九条「公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない」に抵触するのは明らか。

 森友問題は何故か決裁文書の書き換えだけが問題となっているが、私学助成に目を付けて金儲けを企んだ金銭欲逞しい籠池の詐欺行為であり、野党やマスコミの執拗な追及は籠池の愛国ビジネス詐欺事件に加担しているとしか思えない。

 森友問題の財務省の文書改竄なんぞより、我が国の学制の基本となってるこの「私学助成」の在り方を論ずるべきだが全く問題にさえならないのが不思議でならない。日大の助成金も即刻停止並びに疑惑がある数年分は還付させるべきだろう。

 高が日大相撲部の監督だった田中が理事長まで上り詰めたのか。日大出身の力士は多く、相撲協会との関係は深い。国技を自任する大相撲と天皇陛下との繋がりなど、田中はそうしたことを最大限に利用したのではという疑問も生じる。

 教育とは国家の大本であり、教育に携わる者は自ら襟を正して子供達の模範とならねばならない。今回の事件は、教育関係者にとっては実に恥ずべき行為である。

 田中理事長は、背任罪での共謀は無関係を装うが、「李下に冠を正さず」との喩え通り、疑われたこと自体が不徳の致すところ。況してや、国家反逆罪とも言える脱税での逮捕は卑しさ故の因果応報。その結果を諒として潔く身を辞しなさいな。と思っていたら、流石に居座ることが恥ずかしく感じたのか辞任の意向を示した。

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cordial8317 at 17:27│Comments(0)

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