右翼(RIGHT)で何が悪い(笑)先人の気概に倣い祖国日本の独立と再建を果たさなければならない

2021年05月26日

スーパームーンと皆既月食と天岩戸(あまのいわと)

 今夜はレッドスーパームーン。午後8時11分頃からは皆既月食が同時に起こるというから、天文ファンじゃなくても興味が湧く。 昨日入院したかみさんの手術が今日の午前9時から始まり、皆既食が始まる頃に終わる予定だから、月に祈ろう。

 3年前の1月31日にもスーパーブルーブラッドムーンと同時に皆既食が見られた。俄か天体ファンがカメラや愚生もスマートフォン片手に天体ショーを楽しんだ。

 天体観測は今やイベント化してるが、古来、日食と月食の日は「穢れの日」として、月や太陽から放たれる光は「妖光」として忌み嫌われ、幕末までは日食や月食の日は不吉な兆候とされ天皇の祭祀と政務を一切取り止めたという。

 天変地異や疫病などが起きると本気で信じられ、この妖光から天皇の玉体を護って来たことが伝えられている。こうした「不吉」は別に神道だけに限ったことではなく、ヒンズー教なども「災いが起こる前兆」として恐れ、祈りを捧げる。

 何故に天皇を日食・月食の妖光から護るのか。その理由は、玉体を護ることが、日本国の自然と社会の秩序を維持するために枢要なことだったからだ。その玉体安寧を維持することが、政治の核心の一つだったのである。

 日本神話の中でも有名なのが「天岩戸(あまのいわと)」だろう。太陽神である天照大御神が天の岩戸に篭ってしまい世界が真っ暗闇になり悪神が蔓延ったという話があるが、この話も皆既月食や皆既日食の出来事を喩えた話しだろう。

 伊邪那岐神(いざなぎのかみ)は「天上界を天照大御神が、夜の国を月読命(つきよみのみこと)が、海原を須佐之男命(すさのおのみこと)が治めよ」と命じた。

 ところが須佐之男命だけはその任務を果たさず、その為に悪神が蔓延り、諸々の禍が彼方此方で湧き起こる始末だった。伊佐那岐神は酷く怒り追放した。

 須佐之男命は姉の天照大御神を頼るが、暫くは大人しくしていたが元々気性の荒い須佐之男命は、程なく種々の乱暴を働くようになった。

 天照大御神の耕す田を壊し、御殿に糞を撒き散らしたりして手の付けようがない。それでも天照大御神は大目に見ていたが、服屋(はたや)で神聖な衣装を織っていると、皮を剥いだ馬が屋根を打ち抜いて投げ込まれ、服織女(はたおりめ)が死んでしまう事件が起きた。犯人は当然ながら、須佐之男命である。

 これには流石の天照大御神も激怒し「天の岩戸」に隠れ篭ってしまった。その為、世界は暗闇となり、悪神達が蔓延り始めたのである。

 そこで高天原の諸神である八百万の神々は、天の河原に集い策を取ることになり、思金神(おもいがねのかみ)の提案で、先ず岩戸の前に常世の長鳴鳥を集め鳴かせることに。次に伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)に八尺鏡、玉祖命(たまおやのみこと)に八尺勾玉を作らせ、布刀玉命(ふとだまのみこと)には御幣(みてぐら)を持たせ、天児屋命(あめのこやねのみこと)には祝詞を奉れせた。

 こうしておいて、岩戸の真ん中で天宇受売命(あめのうずめのみこと)が乳房や女陰を露に神憑りの踊り(今でいうストリップか)を大乱舞した。これを見て八百万の神々がどっと笑うと、天照大御神は気になり岩戸をそっと開ける。

「何事か?」

「あなた様より貴い神が現れたので皆喜んで騒いでいるのです」

 差し出された八尺鏡を見た天照大御神は、そこに映った自分の姿をその貴い神と勘違いし、猶もよく見ようと身を乗り出したところを、怪力の天宇受売命が岩を投げ飛ばした。そして、天照大御神が外に出ると漸く世界に再び光明が戻ったという話し。「天岩戸」こそ太陽神の天照大御神を信仰する我が国らしい神話であろう。

 スーパームーンと皆既月食という自然現象に多くの子供達も興味を持つ子供も多いが、科学万能の時代にこそ日本人としての自覚を促す意味でも「天岩戸」の神話を始め、古来の日本人の考え方や教えも伝承して行かなければならないと痛感する。

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cordial8317 at 08:39│Comments(0)

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