「勤労感謝の日」との意味不明の名称を「新嘗祭」と改めよう!憲法改正や九条第三項の加憲は究極の護憲運動である

2020年11月24日

三島由紀夫の獅子吼を我々は肝に銘じて生きるべきだ

 三島由紀夫は昭和45年、楯の会メンバーと市谷駐屯地で蹶起する4ヶ月程前の7月7日、産経新聞夕刊に「私の中の二十五年」と題して予言的な一文を寄せている。

 その寄稿文の中で三島は、これからの日本には大して希望を持てないとした上で、「このまま行ったら日本はなくなってしまう」と嘆き次の様に語っている。

「・・・その代りに、無機質な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るであろう・・・」

 三島が命を懸けて提起した〈戦後体制の虚妄〉とは一体何であったのか。

「我々は戦後の経済的繁栄に現を抜かし、国の大本を忘れ国民精神を失ひ本を正さずして末に走りその場凌ぎの偽善に陥り、政治は自己保身、権力欲、偽善のみに捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦汚辱は払拭されず誤魔化され、日本人自ら日本の歴史と伝統を潰してゆくのを歯噛みしながら見ていなければならなかった」

 現在の我が国を見ればどうだろう。無機質な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、経済的大国となり、三島の予言がズバリ的中した。

 自著「文化防衛論」の「反革命宣言」で三島はこう訴える。

「もし革命勢力、ないし容共政権が成立した場合に、例えたった一人の容共的な閣僚が入っても、もしこれが警察権力に手を及ぼすことが出来れは、忽ち警察署長以下の中堅下級幹部の首の挿げ替えを徐々に始め、或いは若い警官の中に細胞を潜ませ、警察を内部から崩壊させるであろう」と冒頭で記し、更にはこう宣言する。

「我々はあらゆる革命に反対するものではない。暴力的手段たると非暴力的手段たるとを問わず、共産主義を行政権と連結せしめようとするあらゆる企画、あらゆる行動に反対するものである。この連結の企画とは、所謂民主連合政権(容共政権)の成立及びその企画を含むことを言うまでもない。名目的たると実質的たるとを問わず、共産主義が行政権と連結するあらゆる態様に我々は反対するものである」

 左翼勢力が謀った「男女共同参画社会」は国中に悪害を齎し、「外国人地方参政権付与」「選択的夫婦別姓」「戸籍制度廃止」「人権救済法案」「住民基本法案」「SDGs」「LGBT法」「女性天皇論」「女性宮家」などなど、カタチを変えた共産主義が次々と企画され行政権に入り込み、また連結され様としている。

「男女共同参画社会」とは、共同参画というより「共参社会」というのが正しく、つまりはカタチを変えた「共産社会」の実現が着々と実行されているのだ。

 これらは全て共産党が推進し実行したのではない。総理府や中央官界に入り込んだ全共闘系と共産党系の過激な連中が共同謀議的に考案したものを、疑いも無く実行したのは自民党ら歴代政府である。左翼の破壊活動は巧妙化している。

 保守を騙るマヌケな連中に因って国體や国柄が破壊され続けている。三島が悲観した予言より酷い状況に陥ってるのが現代日本であるのだが、インチキ保守らは反中を声高に叫び憲法九条改正に与し、尖閣諸島の領土防衛を訴えるばかり。

 これらに対峙するべき愛国陣営や右翼を見渡せば、営業保守と何ら変わり映えのない活動に終始し、揚句は「暴排条例は人権を蹂躙するものだ」などと愚にも付かない運動を展開しているのは、右翼人側にいる愚生も隔靴掻痒の感は否めない。

 暴排条例や暴等法に反対なんぞ末の話しで右翼が訴えることとは思えない。任侠精神皆無のヤクザは正に暴力団そのものではないか。暴排条例や暴対法を問題提起するなら、勧善懲悪や破邪顕正であるべきヤクザの生き様を問うべきだと思う。

 今を生きる我々は、「国家百年の大計を米国に委ね、敗戦汚辱は払拭されず誤魔化され、日本人自ら日本の歴史と伝統を潰して行くのをこれ以上、歯噛みしながら見ていてはならないのだ」との三島の渾身の叫びを肝に銘じて生きるべきである。

 旧来の思想や社会構造を打破しようとする時にこそ常軌を逸した行動が生まれる。その行動こそ三島や森田必勝、山口二矢や野村秋介らの「正気の狂気」である。この「正気の狂気」こそが閉塞状況を打破する力に成り得るのである。合掌。

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cordial8317 at 06:10│Comments(0)

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