西軍に因る東軍への仕打ちと明治新政府に因る不条理を糺せ「戦犯が祀られている靖國神社なんぞに参拝しない」という石破茂

2020年09月10日

トリチウムの放射線エネルギーは弱くセシウムの700分の1程度に過ぎない

 当初は、原発周辺周辺に貯まり続けるタンクは後一ヶ月程で満水となるという試算だったが、何やら2年後の夏頃まで延びたらしい。揮発などで減ったのか?

 トリチウム水(HTO)を含む処理水について、自民、公明両党の復興加速化本部は処分方法を早急に決定する様に要請するという。オイオイ、今更処分方法かよ。

 福島県町村会会長の小椋敏一(北塩原村長)も「福島ありきではなく、全国的な問題として処分方法を議論すべきだ」との考えを示している。

 トリチウムを含んだ処理水の海洋放出は住民の反対を理由に中断されている。トリチウムの何たるかも知らないのだから賛成することは不可能に近い。

 トリチウムとは水素のこと。宇宙の彼方から来る宇宙線が大気中の酸素や窒素と衝突することで発生する。大気中には100京(1京は兆の1万倍)ベクレル存在し、雨水や水道水、海水にも含まれており、人体に影響はなく蓄積されることはない。

 案の定、第六回意見交換会で隣の大井川茨城県知事も福島県沖の海洋への放出に「新たな風評が生じかねない」と反対した。更には「原発敷地からではなく、無人島から放出するなどの方法」などと御花畑的意見を垂れ流した。

「トリチウム水は人体に影響は無く、海洋放出は世界の常識。我が県を含めて海洋放出を受け容れる都道府県を国主導で進めるべき」と言える知事は出ないものか。

 処理水の処分方法は海洋放出しかなく、処分方法さえ決定していないことは政治の怠慢であり、処分方法の全国的議論は問題の先延ばしに過ぎない。尤も、貯水タンクも再来年夏まで大丈夫になったから意見交換会は単なるガス抜きか(笑)

 原子力規制委員会の進言通り、海洋放出を決定した上で、海洋放出する候補地選定をどうするかだ。そういう意味からも感情論を排し、「福島県沖ありきではなく、全国の何処に放出するか」を議論すべきだと思う。

 原発周辺に更なるタンクを増設で問題を先送りしても根本的な解決は図れない。処理水の海洋放出を決定した上で、処理水に含むトリチウムの科学的データを示し、海洋放出は人体には全く影響のないことを周知するべきだろう。

 福島県沖への放出は人体的影響は問題は無いが、風評被害が怖いというのは理解出来る。住民の安心から進められた除染は「福島は除染をしないと住めない町」とのレッテルを貼られた。福島県沖への放出も同じ流言蜚語が飛び交うだろう。

 処理水の海洋放出でも反原発派らが大騒ぎするのは必至。考えてみれば風評被害を招いているのは自称・被災者や放射線に無理解な県民でもある。トリチウムの何たるかを知らず「トリチウムを含んだ処理水」などと騒ぎ過ぎだ。

 不安を煽るだけのマスコミと反原発派の感情論にはもううんざりだ。政府は科学的データを公表し、核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分場選定と同じく、補償や地方交付税の増額等を示して放出先を応募すべきだと思う。

 状況からして福島県沖がベストだろう。「更なる福島への風評被害を生ませない」というのなら、粛々と海洋放出してしまえば好い。「人の噂も七十五日」ではないが、放出後に日々のデータを公表すれば反原発派の罵声は日々薄まる(笑)

 原発設置県として起きてしまった最悪の事故を最後まで責任を持って進めるべきだと思う。それが「県民の声を大切にして欲しい」なんて言ってるから事が進まないのだ。政治には大衆とは違う決断が求められるということを肝に銘じよ。

 処理水問題は、福島県以外の数県が名乗り出てくれれば容易に解決出来るのだが、そうした決断を出来る知事が果たしているかどうかといえばそれも疑問。

 以前、松井一郎大阪市長が大阪湾受け入れを示唆したが立ち消えになってしまった。福島原発が主に首都圏の電源だったことをすれば東京なども候補地に名乗りを上げるべきだろう。福島県だから福島だけが貧乏籤を引くことになる。

 2020年東京オリンピック委員会の総会に於いて、安倍首相は「(処理水問題の状況は)完全にコントロール出来ている」と大見得を切った。

「処理水問題」は、我が国の首相が公約したことであり、国際的な約束事でもある。処理水の海洋放出は慎重を期すのは分かるが、慎重過ぎても問題あり。

 処理水の海洋放出は一歩間違えば国際的な問題に成り兼ねず、オリンピック終了までは断念せざるを得ないだろう。ここに来て東京オリンピックが1年延期されたが、処理水の海洋放出を断念しタンクの増設で事を濁してはならない。

 国民に知らせるべきは科学的なデータであり、処理水が及ぼす影響である。トリチウムの放射線は弱く、人体への影響もセシウムの700分の1程度に過ぎない。

 セシウムに怯えて非科学的な除染が進められたが、セシウムが人体に影響も及ぼしてない中で、それより弱性のトリチウムに怯えるのは如何なものだろう。放射線の恐怖を煽り、福島県を貶め続ける反原発派のしたり顔が浮かぶ。

 以前、建屋屋上へ溜まってた雨水40兆Bq/Lが流出したと大騒ぎになった。4京ではなく40兆Bq/Lで年間にすれば20兆Bq/L。汚染水にはストロンチウムやトリチウムが確認されているが、数値に驚くが人体に影響が出る数値ではない。

 世界基準では、地下水バイパスやサブドレンの放出濃度運用目標は1500Bq/Lと定められている。これをトリチウム水の質量濃度に換算してみると、約2.8×10のマイナス14乗、つまり百兆分の2.8Bq/Lという極めて低い濃度となる。

 ppm(百万分率を表す単位で100万分のいくらであるかという割合を示す数値)や、ppb(10億分のいくらであるかという割合を示す数値)、ppt(1兆分のいくらであるかという割合を示す数値)にも至らないレベルということ。

 現在、世界各国の原発施設から海へ放出されているサブドレン/地下水ドレンのトリチウムは1000Bq/L以下、地下水バイパスでは100~150Bq/L程度。1F港湾内外のトリチウムは検出限界(約2.0Bq/L)以下とのデータが出ている。

 堰内に溜まった雨水(堰内の汚染も含む)も、検出限界(約100Bq/L)以下で、 これらを質量の濃度に換算すると千兆分の1~十京分の1となる。

 仰々しい数値だが、原発周辺に貯まり続ける処理水の数値は気化されてるものもあり数値は低い。セシウムの700分の1程度に過ぎないトリチウムの放射線に怯える必要は無い。風評という雑音は直ぐ消える、粛々と海洋放出を実行せよ。呵呵。

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cordial8317 at 08:05│Comments(0)

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