「世界で唯一の平和憲法」だとか「憲法九条は世界の宝」という無知「会津の黄門さま」と親しまれた渡部恒三が幽冥境を異に

2020年08月24日

東軍で唯一靖國神社に祀られている二本松藩・三浦権太夫義彰

 地元紙に「尊皇の士」として知られ、戊辰戦争・供中口(ぐちゅうぐち)の戦いで亡くなった二本松藩士・三浦権太夫義彰を顕彰する為に、二本松市の安達ケ原顕彰会は「三浦権太夫義彰戦士の地」の案内板を新設したという記事が出てた。

 清廉潔白な義彰は、藩主の参勤交代に従って江戸詰となった折り、家老座上の丹羽丹波ら重臣らが藩政を縦(ほしいまま)にしていることに憤慨し藩政刷新の建白書を出すも、「藩政を乱す者」として二本松に送還され投獄処分となった。

 建白書の内容は、「人材を登用し、能吏に任じて兵制を改革し、軍備を充実すべし。また冗費を節約すべし。更にに費用が続かねば、三百石以上の重臣の俸給を半減すべし。」というもので、二本松藩の訓えである「戒石銘」の実践である。

 慶応4年、戊辰戦争の戦火は白河以北に達し、7月下旬には二本松藩領まで及んだことで赦免され、農兵司令士として出陣。鏃(やじり)を外した矢で応戦するも供中口で奮戦するも戦死した。享年32歳。近くの観世寺に懇ろに葬られた。

 二本松藩の家老・丹羽一学は「敗戦は必定なれど三春に倣うべからず。二本松は城が灰燼に帰し、一族屍を野に曝すとも武士道と信義に殉ずべきである」と徹底抗戦に纏め上げた。だが、奮闘空しく応戦その日に落城。戦死者は337名を数える。

 二本松藩へ罵詈を浴びせる歴史家もいるが事実はそんな簡単なものではない。圧倒的な武力を前に「東北列藩の信を以て滅びようではないか」と義を貫いたのだ。

 西軍隊長だった板垣退助も「一藩挙って身命を擲ち、斃れて後已むまで戦い抜く、武士道の精髄を尽くしたのは二本松を以て最上とする」と讃えている。

 幕末の薩摩藩士で陸軍元帥の野津道貫は「兵数不詳の敵兵は、砲列を布いて我軍を邀撃するのであった。我軍は早速之に応戦したが敵は地物を利用して、おまけに射撃はすこぶる正確で、一時我軍は全く前進を阻害された。我軍は正面攻撃では奏功せざる事を覚り、軍を迂回させて敵の両側面を脅威し、辛うじて撃退することを得たが怨恐らく戊辰戦中第一の激戦であったろう(近世国民史)」と回顧している。

 義彰が持っていた弓弦には、「あす散るも色は変わりじ山桜」との辞世の句が結び付けてあったという。明治維新の後、義彰は新政府から「尊皇の志が篤い」として東軍戦死者で唯一、靖國神社に合祀されている。

 靖國神社は、明治2年、明治天皇の思し召しにより創建された。その合祀対象は、尊王攘夷派公家の中心的存在であった三条実美が関わり、祭文には「皇軍に役立ちして賊徒等を討たん其の義に・・・命果てぬる輩」と明示している。

 この祭文の原則がある限り、会津藩や我が二本松藩、西郷軍関係者などが本殿に祀られることはなく、未来永劫 「賊軍」の汚名が灌がれることはない。

 靖國神社は営業保守派が言う様な「日本の為に戦って命を落とした人々が祀られている」という認識は根本的に間違っている。「天皇の為に」というのが正しく、京都守護職として奉公した会津藩が賊軍とされているのは不条理そのもの。

 抑々、三条実美は、会津・薩摩を中心とする公武合体派の改革に由り「七卿落ち」となった一人であり、維新後は明治新政府に重用されるが、靖國神社とは明治天皇の思し召しとは程遠い長州藩の遺恨から創られた社となっている。

 靖國神社が戦没者の顕彰を重んじる神社であるなら、賊軍とされた方々を「鎮霊社」という別なカタチで祀ることと本殿に祀ることとでは、どちらが時代に即して天皇(すめろぎ、すめらぎ)が顕現される道なのか。

「本殿と鎮霊社」という死者の選別を続けることは日本人の死生観にもそぐわないし、創建の趣旨でもある「顕彰」からも逸脱している。

 義彰が東軍戦死者で唯一、靖國神社に合祀された理由が「尊皇の志が篤い」ということなら、幕末の動乱期、京都守護職を任じられ孝明天皇を御守りし、幕府唯一の神道を重んじた会津藩が祀られないのは明治新政府の遺恨からのものだ。

 最近の靖國神社を見ると、幕末から明治維新という大業と開国に当たっての犠牲ということが忘れ去られ、大東亜戦争のみを正当化するミュージアムの様だ。

 8月15日の営業保守派やインチキ愛国者らの集団参拝に苦言を呈することなく受け容れてる姿は、陛下の御親拝が遠退くばかりか、神社庁との主導権争いから神社庁を離脱し「宗教法人」となった明治神宮と同じく営利主義にしか感じない。

 官軍である長州閥の下で創られた靖國神社の在り方を見直す時期に来ていると思う。先ずは本殿と鎮霊社という死者の選別を止め、与野党有志で「靖國法案」を提出し、宗教法人格を外しと共に「国民の神社」として国家護持を実現させよ。

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cordial8317 at 06:36│Comments(0)

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