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2020年07月03日

日本共産党委員長の志位和夫の認識は正しい(笑)

 ロシア・プーチン大統領の長期続投を可能とする憲法改正案成立が確実になったことに関し、日本共産党の志位和夫が、「プーチン政権の覇権主義がむき出しの形で表れたものであり、今回の憲法改定に強く抗議したい」と批判した。

 憲法改正案に、北方四島を含む領土の割譲禁止が明記されたことを踏まえ「安倍晋三政権の対露外交の大破綻を示すものだ。これまでの対露交渉、領土交渉のあり方の根本的な見直しが必要だ」と語ったが、悲しい哉、正論過ぎる(笑)

 本来なら領土返還を目指す安倍首相が批判すべきことだが、北方四島ではなく二島返還論を訴えた安倍の弱腰返還要求がこうした事態を生んだとも言える。

 昨年1月、モスクワで行われた日ロ首脳会談で安倍は「1956年の日ソ共同宣言を基に、歯舞群島と色丹島2島の返還が成されれば平和条約締結を行う方向だ」との認識を示し、四島一括返還論を放棄したのは記憶に新しい。

「北方領土奪還」は正に日本民族の悲願である。戦後70年以上も経った今日、北方領土問題は未だ解決の糸口すら見えて来ないのは一体何故なのか。

 思うに、領土そのものの重要性に対する認識不足と、如何に不法に占拠されたかの真相把握が欠如していること、更には、ロシアへの認識の甘さと対応の甘さ等が綯い交ぜとなった結果が未だに解決の兆しすらない根源である。

 北方領土は、我が国がポツダム宣言を受諾し武装解除を受け入れたことに乗じ、ソ連(現ロシア)がカイロ宣言の領土不拡大の大原則を破って強奪した。

 北方領土問題に対しては自民党内でも意見が分かれる(二島返還か四島返還か)が、本来は4島を含む全千島列島及び南樺太が日本固有の領土である。安倍の北方領土への認識不足は顕著で、そこをロシアに見透かされる。

 明治維新を成し遂げた日本政府は、全権特命大使であった榎本武揚がロシアとの外交交渉を重ねた結果、明治8(1875)年5月7日、ロシアとの間で「樺太・千島交換条約(サンクトペテルブルク条約)」が締結される。

 その結果、混住の地だった樺太の北側と千島列島を交換し、南樺太と占守島までの全千島列島が我が国に帰属した。その後、日露戦争で勝利した我が国は米国の仲介で「ポーツマス条約」を締結し、南樺太を日本領とした。

 ロシアは第二次大戦の勝利、つまりは「ヤルタ秘密協定」を楯に北方領土の主権を主張しているが、ヤルタ秘密協定こそが国際法的にも意味を成さない協定であり、サンフランシスコ平和条約の千島関連の条項もまた然り。

 因みにソ連は、1926年から1941年までの15年間に「不侵略条約」「中立条約」「不侵略」「中立」の名を冠した国際条約を東西15ヶ国と結んでいるが、そのうち14ヶ国との条約を蹂躙。国際条約を利用して侵略を実行した。

 その点、日本共産党は一貫して4島を含む全千島列島が日本領と主張している。志位は平成16(2005)年2月7日の北方領土の日に次の様に語っている。 

「スターリン時代の旧ソ連は、第二次世界大戦の時期に、バルト三国の併合、中国東北部の権益確保、千島列島の併合をおこないました。これは『領土不拡大』という連合国の戦後処理の大原則を乱暴にふみにじるものでした。このなかで、いまだにこの無法が正されていないのは、千島列島だけになっています。ヤルタ協定の『千島引き渡し条項』やサンフランシスコ条約の『千島放棄条項』を不動の前提にせず、スターリンの領土拡張主義を正すという正義の旗を正面から掲げて交渉にのぞむことが、何より大切であることを強調したいのであります」

「日露領土問題の根源は、第2次世界大戦終結時におけるスターリンの覇権主義的な領土拡張政策にある。スターリンは、ヤルタ会談(1945年2月)でソ連の対日参戦の条件として千島列島の『引き渡し』を要求し、米英もそれを認め、この秘密の取り決めを根拠に、日本の歴史的領土である千島列島(国後、択捉から、占守までの全千島列島)を併合した。これは『カイロ宣言』(1943年11月)などに明記され、自らも認めた『領土不拡大』という戦後処理の大原則を蹂躙するものだった。しかもソ連は、千島列島には含まれない北海道の一部である歯舞群島と色丹島まで占領した。第2次世界大戦終結時に強行された、『領土不拡大』という大原則を破った戦後処理の不公正を正すことこそ、日ロ領土問題解決の根本にすえられなければならない」(平成23(2010)年11月9日)

 現在、世界の各地での民族争いの中で国境紛争が頻繁に起きている。世界では寸土たりとも主権確立には戦いをしてまで死守しているのが世界の常識であり、「奪われたものは奪い返す」以外に解決手段は無いという認識を共有している。

 世界の常識通り、奪われた領土は奪うことでしか解決出来ない。悲しい哉、我が国の政治家どもにはそうした気概が欠落している。拉致問題も同じく「奪い返す」ことでしか解決方法は無いが、安倍にはその命懸けの気概も気魄も全く無い。

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cordial8317 at 07:12│Comments(0)

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