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2019年12月07日

習近平の国賓招待は怪しからんが・・・

「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」会長で、保守派の重鎮とも言える西岡力が安倍首相に年末の靖國神社参拝を提言した。

「安倍総理は仕事納め後に私的で靖国に行くべき。トランプは『失望した』と言わないし、中国は日本に擦り寄りたいから、韓国だけが批判している状況を作るチャンス。中国が抗議してきたら、習近平の国賓はなくせばいい」というもの。

 この発言に対し、Twitterで保守派や自称愛国者と見られる多くの人が「グッドアイデア」などと称賛してるツイートを目にした。何故に年末に靖國参拝なのか。

「中国は日本に擦り寄りたいから韓国だけが批判している状況を作るチャンス」というが、靖國神社をそんなものに使うことは政治利用だし、何より英霊への冒涜だ。

 西岡は常々、保守派向けのネット番組などで靖國参拝を控えている安倍に苦言を呈している。今年8月15日に閣僚が参拝しないことも批判していた様だ。

「外国から内政干渉で国のために亡くなった人達の慰霊が出来ないのは非正常。日本国内の反対で行かないならまだしも中国への配慮で行かないのは非正常。安倍政権は考えてほしい」と、靖國神社を慰霊の場所と思っている節がある。

 靖國神社は、国家に殉じた英霊の顕彰を重んじている神社であり、その死を悼み悲しむ場所とは違う。保守派や自称愛国者らはこれを理解していない。

「顕彰」とは、隠れた功績や善行などを称えて広く世間に知らせることである。慰霊や追悼が目的なら遺骨が埋葬されている千鳥ヶ淵墓苑へ参れば好い。

 西岡を始め、営業保守派や自称愛国者らは「諸外国に言われる筋合いは無い」と、総理大臣の靖國参拝を熱望する。総理や大臣が参拝することで靖國が騒がしくなるなら、「政治家なんぞ、靖國に関わるな」と声を大にして言いたい。

 況してや政治的駆け引きや外交で靖國神社を利用することがあってはならない。政治問題が長引けば陛下の御親拝は益々遠退いてしまうのだから。

 国家の為に尊い命を捧げた人々の御霊を奉斎する靖國神社を、国家の責任で護持することは余りにも当然のことで論議の余地などない。

 戦前はそれが厳守され、国民挙って護国の英霊に感謝し崇敬の誠を捧げた。殊に特筆すべきは靖國神社の大祭に限り、天皇陛下が御親拝せられたことだ。聖恩無辺、英霊並びに遺族にとっての感激と光栄、これに優るものはなかった。

 戦後の歴代首相も春秋の例大祭に参拝していたが、8月15日に三木武夫の「私的参拝」し、中曽根康弘の「公式参拝」というパフォーマンスで政治問題化した。

 複雑化する靖國問題を解決するには8月15日の喧騒はマイナス。また分祀論や都合の好い憲法解釈ではなく、靖國神社の「宗教法人格」を見直せば済むことだ。

 靖國神社は現在「宗教法人」となっているが、これは占領下、国家と神道の分離を謀ったGHQの「神道指令」に因って、靖國神社の存続に苦慮した当時の政府や神社関係当局の緊急避難行為というべき措置であって実態は宗教ではない。

 宗教とは「教祖・経典・布教活動」の三要素を必須不可欠とするが、靖國神社にはその一つも無い。唯、祀りの様式を神道に則って行っているに過ぎない。

 本来ならば、我が国が主権を恢復した昭和27年4月28日に、靖國神社と全国の護国神社を「宗教法人格」ではなく国家で管理するべきだったのだが、政治の怠慢、それも自民党の無作為でそれも成されずに現在に至っている。

 習近平の国賓招待は怪しからんが、「中国が(靖國参拝に)抗議してきたら、習近平の国賓はなくせばいい」というのも、天皇を政治に利用するつもりか。

 我が国の保守派に欠落してるのは「尊皇」であるが、保守派を自任するなら、覚悟の伴わないが日本外交を煽るより、遺族の悲願である「靖國神社法案」の重要性を提言し、靖國神社国家護持と陛下の御親拝が可能になる様に努力邁進せよ。

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cordial8317 at 05:41│Comments(0)

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