「大丈夫、なんとかなる」。どうにもならない運命などありゃしない(笑)百二十六代徳仁天皇の御即位に当たり謹んで御祝詞申し上げ奉ります

2019年10月18日

靖國神社秋季例大祭でヘタレな安倍は真榊で事を濁す

 靖國神社秋季例大祭に合わせて衛藤晟一沖縄北方担当大臣が参拝し、早速、中韓からの内政干渉的批判に曝されている。世間では首相の参拝を熱望する声が絶えないが、安倍首相は中韓に配慮し今では恒例となった真榊奉納で事を濁した。

 保守派や自称愛国者らは「諸外国に言われる筋合いは無い」と、総理大臣の靖國参拝を熱望する。総理や大臣が参拝することで靖國が騒がしくなるなら、政治家なんぞが靖國にかかずらって欲しくはないというのが正直なところ。

 いっそのこと千鳥ヶ淵墓苑をアーリントン墓地の様に造り直し国立戦没者墓苑にしたら如何か。靖國神社は、国家に殉じた英霊の顕彰を重んじている神社であり、慰霊や追悼が目的の政治家なんぞ千鳥ヶ淵に参じれば好いではないか。

 米中韓の不当な内政干渉に屈する必要はないが、首相の公式参拝や閣僚の参拝が現憲法下での解釈で赦されていないのならば参拝は控えるべきだ。

 現憲法20条第3項には「国及びその機関は宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」と明記されている。つまり総理や国務大臣の靖國参拝は第20条違反であり、それを認識してるからこそ「個人」としての参拝を強調する。

 また、最高裁が示した憲法の禁止する「宗教的活動」の定義は、当該行為の目的が宗教的意義を持ち、その効果が宗教に対する援助、助長、促進または圧迫等も含まれる。つまりは「A級分祀論」なども第20条違反に問われる行為でもある。

 抑々、我が国には「A級戦犯」を始め「B・C級戦犯」「戦争犯罪人」という呼称はない。「戦犯」という名称は戦勝国である連合国側が定めた蔑称である。

 講和条約発効翌年の昭和28年に召集された第16国会に於いて、全会一致の議決により「戦傷病者戦没者遺族援護法」が改正された。この議決を以て全ての戦没者は法的に復権されているのであって「戦犯」と呼ぶことは国会軽視である。

 A、B、C級の区分に関係なく、刑死・獄中死された方は「法務死」と称され、靖國神社では「昭和殉難者」として御祀りしている。それにも係わらず国会議決を無視し「戦犯」と言い続けることは、東京裁判史観を妄信してる証左だ。

「分祀論」こそ非常識且つ無責任な愚論である。こうした主張が左翼ではなく自民党など保守を標榜する議員から発せられてること自体が恥ずかしい。

 石破茂ら分祀論者らは、尤もらしく「A級戦犯分祀が実現すれば天皇陛下が参拝できる環境が整う」などと、畏れ多くも陛下を利用し国民を誑かしている。陛下が御親拝せられなくなった理由はA級戦犯合祀が理由ではない。

 陛下の御親拝を妨害しているのは、石破ら不逞の政治家も然ることながら、国體破壊と皇統断絶を謀っている官僚どもと宮内庁幹部である。

 国家の為に尊い命を捧げた人々の御霊を奉斎する靖國神社を、国家の責任で護持することは余りにも当然のことで論議の余地などない。

 戦前はそれが厳守され、国民挙って護国の英霊に感謝し崇敬の誠を捧げた。殊に特筆すべきは靖國神社の大祭に限り、天皇陛下が御親拝せられたことだ。聖恩無辺、英霊並びに遺族にとっての感激と光栄、これに優るものはなかった。

 こうした問題を解決するには分祀論や都合の好い憲法解釈ではなく、靖國神社の「宗教法人格」を見直せば済むことだ。現憲法は矛盾だらけで機能していない。憲法議論は別に第9条ばかりではなく、靖國問題も提起する必要があろう。

 靖國神社は現在「宗教法人」となっているが、これは占領下、国家と神道の分離を謀ったGHQの「神道指令」に因って、靖國神社の存続に苦慮した当時の政府や神社関係当局の緊急避難行為というべき措置であって実態は宗教ではない。

 宗教とは「教祖・経典・布教活動」の三要素を必須不可欠とするが、靖國神社にはその一つも無い。唯、祀りの様式を神道に則って行っているに過ぎない。

 本来ならば、我が国が主権を恢復した昭和27年4月28日に、靖國神社と全国の護国神社を「宗教法人格」ではなく国家で管理するべきだったのだが、政治の怠慢、それも自民党の無作為でそれも成されずに現在に至っている。

 自民党は過去に選挙公約の一つとして「身を挺して国に殉じた英霊を祀る靖國神社の公式参拝と国家護持の実現を図る」という政策を幾度となく掲げて来た。保守政党として、また政権政党として至極当然の認識と政策であろう。

 だが、自民党は安定多数の議席を確保しながらもその公約は未だ実現せず、昭和49年の参議院での審議終了による廃案以来「靖國神社法案」は提出されることは無くなった。安倍や自民党がインチキ保守と詰られる一つの要因でもある。

 共産主義者に与し「退位特例法」の成立を謀り、天皇の大権である元号制定権を簒奪し、践祚改元奉告祭を無視し新元号公布に悦に入って安倍だもの靖國法案を成立させることなど眼中に無い。真榊奉納で保守票を取り込んでいるだけ。

 靖國神社を政治利用する前に長年の悲願である「靖國神社法案」を再提出し、靖國神社国家護持と陛下の御親拝に道筋を付ける為に政治生命を賭けよ。

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cordial8317 at 05:25│Comments(0)

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