歯舞群島と色丹島の二島返還は更なる譲歩を生むだろう大嘗祭や皇位継承に伴う儀式の簡素化こそ現憲法の護持を規定化するものである

2018年11月21日

カルロス・ゴーンに見るまでもなく吝嗇家の経済人が多過ぎる

「がんばれ日産!」と永ちゃんのCMが流れてたが、その裏でユーザーを裏切り私服を肥やしていたカルロス・ゴーンが逮捕された。

 容疑は金融取引法違反容疑だが、頂いた報酬をまともに申告せず、約50億円の報酬を過少申告せず、海外などで贅沢三昧な生活とは呆れ甚し。

「資本主義」とは簡単に言えば「カネ主義」のこと。だが、金を儲けることという意味ではなく、その儲かった「カネ=資本」を投入することでそれ以上の収入(税収)を生み国に税金という形で還元することが資本主義の目的でもある。

「赤字国債の発行はケシカラン」「公共投資はダメ」「国民一人当たり830万円の借金」と言った尤もらしい意見を耳にする。

 こうした意見は前述した「資本」の単純な意味も分かっていないから罷り通ってることで、これはマスコミの報道の弊害の一つでもある。

 資本を投入する意味を意味を知らない国民は実に多い。資本主義国に甘んじながら、そうした単純な仕組みすらも理解していない。

 資本を、人間の欲と努力で段々と大きな資本として発展させるところに、事業としても、国家としても繁栄に繋がるという目的が資本主義なのだが、現在の資本家、事業家にそうした国(社稷)を想う心は皆無だ。

 逮捕されたカルロス・ゴーンなどはその象徴だろう。自分の利益になれば良いというのは吝嗇家の考えであり、大型リストラなどで浮いたカネを自分の回りだけで使ってしまったのでは資本主義の意味が無い。

 質素倹約を重んじた経済人というと経団連元会長の土光敏夫だろう。また社稷を重んじた経済人というと出光佐三や山下太郎を思い浮かべる。

 百田尚樹の「海賊とよばれた男」に登場する主人公・国岡鐡造は出光興産創業者の出光佐三がモデル。「出光興産」や出光佐三を知っていても「アラビア石油」や山下太郎という名前を知ってる人は少ないだろう。

 山下太郎は「アラビア太郎」と呼ばれた男だ。アラビア石油は別名「日の丸石油」と呼ばれ、社旗は日の丸に「A」の文字。日本の自主開発油田で、我が国の石油の安定供給に貢献した会社である。

 山下は、「日本の石油危機を救うには日本人の手によって、アラビアで石油を掘るのが一番の得策だ」と固く信じアラビア石油を創設。資金面や現地での困難や危機を乗り切り、漸く油田を掘り当てる。

 だが、その吉報の一方で大きな災難が襲った。1号井戸を掘ってた際にガス層に突き当たってガスが噴出し引火、忽ち猛火が母艦を包んだ。

 山下は刻々と入る悲報を前にして、「火事は災難だが、これで石油の出ることがはっきりした。火災は問題ではない。まぁ、大学入試に合格した途端、ちょいと風邪をひいた様なものさ。油は出る。必ず出る!」と平然と言い切った。

 しかし、大事故はそれで終わった訳ではなかった。タンカーに続いて開発作業に従事していた150トンの大型クレーンが倒れてしまう。そんなこともあり資金は底を突く。当時50億円の資本金を100億円に倍増増資しても足りなかった。

 普通の人ならここで退散だろうが、山下は違った。流石は「アラビア太郎」、火災事故から5か月後、待望の石油を掘り当てた。山下の禍を転じて福と成す信念があってこそ、我が国のエネルギー危機を救ったのだ。

 その後、昭和48(1973)年10月、第4次中東戦争(十月戦争)が勃発。石油輸出国機構(OPEC)が石油価格を大幅に引き上げたことにより,世界経済全体が大きな混乱を招くこととなり、「第1次石油危機(オイルショック)」が起きる。

 昭和54(1979)年には第2次オイルショックが起き、石油消費国はインフレ、景気後退、国際収支赤字の三重苦(トリレンマ)に悩まされた。

 我が国ではこうした経験から、石油に頼らない原子力発電の開発を推進することとなって行く。反原発も結構だが、日本経済は原発無くしては語れない。

 今はこうした我が国の将来を見据える経済人を見ることはなく、自分の会社だけが儲かりさえすりゃ好いという営利至上主義が蔓延している。我が国の景気低迷の一因は、経済人の心の乏しさに起因していると言っても過言ではない。

 江戸時代、商人は「士農工商」の最下位に置かれ「金儲け=賤しい」と軽蔑の対象にあった。今でも営利主義は卑しい思想に変わりはない。

 江戸時代の思想家・石田梅岩は、そんな商人の役割について「余ったものを足りない所に送り、社会全体を過不足なくすることだ」と教え、商人の倹約の重要性と、倹約によって生まれる公共的な経済効果を打ち出した。

 それが会社にはリストラや倹約を強要させて自分で贅沢三昧では経済人の資格なし。青年日本の歌に「財閥富を誇れども、社稷を想う心なし」との一節があるが、社稷を重んじる経済人を育むことが日本再建の鍵となろう。

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cordial8317 at 11:41│Comments(0)

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