小西洋之の敗北が決定しリークした公務員も四面楚歌(笑)乱れた箸使いは乱れた食卓にあり。食文化の崩壊が国家の崩壊を招く。

2023年03月13日

地方議員の成り手不足を「議員報酬の低さ」を理由にする痴呆議会

「議員の成り手不足」が顕著となっているという。政治への関心が薄れてる中で、無競争当選や投票率の低下が止まらない。つまり、政治不信の現れでもある。

 成り手不足の対策として「議員報酬の引き上げが有効」との意見がある。「生活出来る報酬が必要」とか「若者にとって魅力のある職種にする」という。だが、現在の地方議員で生活に困窮してる者はいない。なのに更に報酬引上げとはえげつない。

 議員というのは究極のボランティアであるべきで、一般の職業と同じくカネの問題と考えるのは如何だろう。成り手不足や議員生活の不安理由を議員年金や議員報酬の低さを上げるのは、議員そのものの質の低下を如実に現している一例だろう。

 議員の役割というのは行政のチェックと提案機能である。だが、地方の議会運営は議員の固定化が進み、旧態依然の議員には新しい時代を読み解く考えが弱く、現行の地方自治法の中で十分にその役目を果たされているのかといえば疑問だらけ。

 議会では同じ顔の連中が集まり、なあなあな議会に終始してしまっている。議会が平日の夜間や土日に開催されるならば、様々な職種から様々な資格を持つ人が参画出来るし、専門知識を議会で議論しあえれば実りある議会となるだろう。

 悲しい哉、先進国である我が国は未だに日中の議会に拘り、議員らは当選すれば偉くなったと勘違いし、高給を頂き乍ら、滅私奉公の矜持も持ち合わせず、地方自治の何たるかも学ぶこともなく、旧態依然の議会運営が繰り返されている。

 総務省の有識者研究会では小規模な町村議会などを対象に、議員の兼業・兼職制限を条件付きで緩和するなどの地方議会刷新を提言している。愚生は「小規模な町村議会や条件付き」ではなく、各自治体の議会議員全てに当て嵌めるべきと考える。

「多数参画型」や「集中専門型」の導入に拠って地方議会の活性化を促すことは大いに結構なことだ。特に「多数参画型」は、議会は平日の夜間や土日に行い議員報酬を抑制する。諸外国では地方議会というのは夜間や休日に開かれることが多く、幅広い住民自治が行われている。報酬もボランティア的要素が強く薄給である。

「集中専門型」は、議員数を減らす代わりに兼業・兼職制限は維持し、報酬も相応にするというもの。議会と住民が議論する場を設け、議員削減に拠る弊害を無くして民意を反映出来る様にするという。議員の成り手不足を、議員報酬の低さや報酬や年金で議員の生業を維持しようというのは「集中専門型」の部類である。

 議会と住民が議論する場は少なく、議員の報告会などといった議員からの一方的な報告というものばかり。選挙というのは民意の結果だが、更に住民との議論で民意を反映されるというのは専門型とは言い乍ら矛盾している様にも思える。

 地方自治法や公職選挙法を改正し、兼業・兼職制限を撤廃し、議員報酬を引き下げ、議員数も減らして平日の夜間や土日に議会を開催するとなれば、報酬目当てや肩書が欲しいだけの上昇志向著しいさもしい輩らが全て消えて行くだろう。

 何より、選挙カーでガナリ立てる意味のない選挙制度を取り止め、投票もインターネット投票やコンビニなどでも投票出来るシステムを構築し、「該当者なし」の項目を設け、投票も余程の理由がない限り義務化すべきだと思っている。

 議員定数は地方自治法で決められてる議員数を上限とし、選挙投票は義務化して「該当者なし」の割合で議員定数をカットすることで民意が反映出来る。

 更に、議員とは奉仕の心を以て行う究極のボランティア活動であるという認識を共有すべきで、民生委員や保護司と同じく名誉職にするべきだと思う。

 自治体の財政事情を考えれば、安定収入のある人が最低限の報酬でボランティア的に議員活動するのが望ましい。政治家に求められるのは「滅私奉公」唯一つ。政治家必携の本である「南洲翁遺訓」の第四条や第十六条は政治家の心構え。

  万民の上に位置するものは己を慎み、
 品行を正しくし贅沢を戒め、倹約に努め、
 職務に努力して人民の見本とならねばならない。
 そして民衆がその働きぶりを見て、
 「気の毒だなぁ」と思うようでなければならない。(第四条)

  道義心や恥を知る心を失っては、国を維持する方法は有り得ない。
 上に立つ物が下の者に対して利益だけを求めて正しい道義を忘れてしまうと、
 下の者も見倣って、人の心は皆金儲けの方ばかりに向いてしまう。
 上に立つ者は常に下の見本で有らねばならない。(第十六条)

 今どきの議員を見て職務に努力した働きぶりに「気の毒だ」と感じる人はいない。議員のなり手不足の理由を議員報酬の低さだとか、議員年金を無心する姿を目すると、「育ちが悪い」「さもしい連中だ」と感じてる有権者が殆どだろう(苦笑)

 議会の改革は何も地方議員だけのことではない。衆議院とは違う、政治的良識に立ち俯瞰した立場で審議するべき参議院は今や衆議院と同じ政党が同じスキャンダラスな国民不在の政争を繰り返すばかり。参議院くらい無駄なものはない。

 参議院とは「貴族院」の名残り。旧帝国憲法下では、貴族院の議員の一部は満30歳以上の男子で国家に勲功がある者や学識のある者の中から勅任された勅選議員だった。だがどうだろう、現在の参院議員に「天皇に選ばれし者」との自覚は無い。

 参議院の廃止と議員特権の見直しは当然乍ら、政治劣化の元凶とも言える政党交付金制度を廃止するべきだ。議員が敢然と実行すれば役人も右倣えするだろうし、国民から尊敬もされるだろう。正に「政治家は隗より始めよ」を垂範せよ。

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cordial8317 at 06:03│Comments(0)

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