「国防費」GDP・GNP比1%以内という閣議決定を取っ払え!本日は「昭和の日」。昭和とは「百姓(ひゃくせい)昭明(しょうめい)にして、 萬邦(ばんぽう)を協和(きょうわ)す」

2022年04月28日

本日4月28日の「主権回復の日」は実質的な終戦記念日であるが・・・

 本日4月28日は「主権回復の日」。GHQからの占領から解放された実質的な終戦記念日であるが、国家の独立を喜ぶ声は聞こえない。悲しい哉、未だ国民の多くが、8月15日が終戦だと思い込まされている。戦後民主主義教育とはあな恐ろしや。

 昭和20年8月13日、我が国は大東亜戦争での敗戦を認め、翌日14日、終戦の詔勅が渙発され、15日、昭和天皇の終戦の詔勅が流された。その後、我が国はGHQの統治下に入り様々な弱体化工作と贖罪意識を植え付けられることとなる。

 昭和27(1952)年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効し、我が国の主権が回復。この日に因んで、安倍政権下で4月28日を「主権回復の日」と定めた。主権回復とは分かり難いが、我が国の「独立記念日」であり「終戦記念日」である。

 8月15日は終戦勅諭が奉じられた日であって「終戦の日」でもなければ、戦争が終わった日だと喜び記念する日でもない。8月15日を「終戦記念日」と信じ込んでいるのは、GHQに因る戦後民主主義教育の洗脳の最たるものの一つでもある。

 8月15日~9月2日の間に一体何が起きていたのか。18日には千島列島最北端でソ連軍との「占守島の戦い」が勃発。ソ満国境を越えたソ連の蛮行は止まるところを知らず、南樺太でも真岡郵便局の自決など多くの惨劇を忘れてはならない。

 8月15日には、自称愛国者や右翼団体までもが「我こそは愛国者なるぞ」と言わんばかりに靖國神社に参拝するが、正に我が国の歪で幼稚な愛国心の顕れでもある。

 4月28日は、名目的には大東亜戦争が終結し主権が恢復(独立)した日ではあるが、未だに続く米国依存と更なる米国追随は米国の敗戦後の統治下状態と何ら変わらず、「主権回復」とは名ばかりの悲しい現実が眼前に突き付けられている。

 主権回復に伴い「日米平和条約」が発効する。この平和条約は、昭和35年に「日米の相互協力及び安全保障条約(日米安保条約)」が発効したことに伴い失効する。こうした戦後の歴史的事実こそが、日米関係の日米関係たる所以である。

 自民党は、ウクライナの惨状を理由に防衛費をGDP1%から2%に値上げを目論んでいる。抑々、我が国の防衛費が少ないのは日米安保条約が存在するからで、GDP2%という数字の操作より、安保条約の在り方や国防の重要性を語るべきだ。

「国防」という国家の大本を忘却し、まやかしの平和を貪り続け、魂亡き繁栄に現を抜かす根源こそが「日米安保条約」であり、安保条約の解消無くして真の独立は果たせない。「国防」を確立せずして真の主権回復など在り得ないと心得よ。

「国防」とは領土防衛だけではない。三島由紀夫が語った様に、「それを失ってしまえば日本では無くなってしまうものを死守すること」である。つまり、国防とは歴史・伝統・文化を守ということであり、畢竟、皇統を死守することに在る。

 終戦後の昭和21年~29年まで、昭和天皇は全国を行幸遊ばされ国民を励ましになられた。陛下の大御心に、改めて日本に生まれたことに感謝せずにはいられない。

 我が国の歴史を繙けば、仁徳天皇は、難波高津宮から民の竈の煙をご覧になられ、「高き屋に のぼりて見れば煙立つ 民のかまどは賑わいにけり」と詠み、それを喜んだ。明治天皇は、日露戦争の最中、前線の兵たちと同じ食事を所望されたという。

 昭和天皇に於かれても、東京大空襲で皇居へ被害が及ぶ中で御所に止まり、国民とその苦難を分かち合った。上皇陛下や今上陛下もまた斉しい。陛下は常に国民と共に在り、この万邦無比の「君民一体」の国柄こそが我が国體の精華である。

 我ら日本人が護るべきものは、領土や国民の生命や財産は言うに及ばず、国柄や国體であり、皇統の死守こそが使命である。だが、悲しい哉、安倍政権下では「退位法案」が謀られ、皇室典範改悪の序章となり、皇統破壊が顕著となった。

 真の主権回復を成すには、占領下に謀られた現在の皇室典範を、正統である明治(旧)皇室典範に戻すと共に陛下に奉還し、諸悪の根源である現憲法を破棄し、欽定憲法に復元改正を成し、米国依存体制からの脱却を図る以外にその道ない。

 然しながら、未だに占領下の弱体化政策や数々の不条理を検証することなく、米国の新自由主義を妄信し、米国追随著しい我が国の一身独立は遥か夢の如し。

 左翼どもは米国製のインチキ憲法を有難がり、国民の多くが米国の価値感にどっぷり浸っているが、米国への依存体質が続くのと比例して、我が国の国柄と日本人としての矜持が失われて行く様をこの儘拱手傍観している訳には参らないのだ。

「米国依存からの脱却」や、軽々しい「反米主義」とは言うのは容易いが、真の主権恢復を心から望むのであれば何より大事なことは、「一身独立」である。

 福澤諭吉翁は各々をそうした心構えをこう訓えた。

 貧富強弱の有様は、天然の約束に非ず。
 人の勉と不勉とに由って移り変わるべきものにて、
 今日の愚人も明日は智者となるべく、昔年の富強も今世の貧弱となるべ し。
 古今その例少なからず。我日本国人も今より学問に志し、
 気力のたしかにして先ず一身の独立を謀り、
 随って一国の富強を致すことあらば、何ぞ西洋人の力を恐るるに足らん。
 道理あるものはこれに交わり、道理なきものはこれを打ち払わんのみ。
 一身独立して一国独立するとはこの事なり。

「一身の独立を謀り、随って一国の富強を致すことあらば、何ぞ西洋人の力を恐るるに足らん」とは正しく。本日は日本国民として主権回復の意味を知り、真の主権回復を祈念し、独立を実現する日にしなければならない。すめらぎいやさか。

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cordial8317 at 06:26│Comments(0)

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