「カレー味のウンコ」か「ウンコ味のカレー」か。小選挙区制度は国民性にそぐわない。「安全保障や憲法観」より重んずるべきは国家観である

2017年09月30日

「政権交代で日本が変わる」というあの怪しい雰囲気と同じ

 衆院解散で風雲急を告げる情勢になって来た。マスコミは安倍政権批判で結託し小池を持ち上げ、如何にも今回の選挙が政権選択選挙であるかの様に作為的な報道を垂れ流し国民を誑かす。今後はマスコミに因る小池ヨイショの姿勢は日増しに強くなるだろう。これ正に、単純な図式で民主党を支持し政権交代したあの時と同じ。

 当時、「自民党への不満、民主党への不安」と揶揄されたが、今回も「自民党への不満、希望の党への不安」というのがピッタリ。今回も「政権選択選挙」との言葉を垂れ流し、希望の党との民進党の合流を好意的に捉え有権者を煙に巻く。

 民主党が政権に就いた際は「政権交代で日本が変わる」というスローガンが連日流された。大多数の有権者は、マスコミの提供する偏った報道に毎日接することで意思行動を方向付けられる。「政権選択選挙」という言葉と、マスコミが報じる、小池人気のあやふやな雰囲気に流される有権者は少なくないだろう。

 マスコミとは報道するものが国民に見せたいものであり、国民を誘導したいものである。報道しないものが国民に知らせたくないものであり、そこが大事な所だ。

 報道しない所にこそ真実が隠されている。民進党は実質的な解党にも拘わらず政党交付金を国庫に返納することはなく、安倍政権打倒というだけ。

 政策は二の次とばかりに小池に媚び諂う。共産党との共闘に難色を示しながら、希望の党との合流を強行とは恐れ入る。先の参院選挙では共産党との共闘によって多くの議員が当選した。愚生の地元の増子輝彦もその共産党の恩恵を享けた口だ。

 共産党の志位委員長が気色ばんで「背信行為だ」と前原を批判してたのは嗤えるが、共産党に同情したくもなる。小選挙区とは「二大政党制」を目指すということ。

 国民の期待するのは保守の二大政党であり、共産党や旧社会党系の弱小政党が淘汰されるのは小選挙区制度を導入している限りは、当然の成り行きである。

 前原はその二大政党の実現の為に民進党の政党交付金100億円を小池の手土産代わりにばら撒く算段だろう。こうした血税の横領的蛮行を糺すべきマスコミは沈黙し、今回の総選挙が恰も政権選択選挙であるかの様に合流を好意的に報じる。

 過去には小沢一郎が新生党や自由党の解散時に国庫に返納せず、不動産を購入して己の資産に流用しているが、解党せずに合流を模索する前原の行為は政党交付金の在り方を問われるべき大問題である。小池は民進党の合流に難色を示す。

 前原は既に小池との間で確約があったのだろう独断専行で合流を決めた。だが、小池は有権者向けの保守アピールとして「憲法改正」と「北朝鮮」の踏み絵を合流の条件に提示した。抑々「希望の党」は保守政党なのか。都知事選挙で共産党と組んで築地の移転問題をこじらせた小池は果たして保守政治家と言えるのか?

 憲法改正や北朝鮮に対峙する姿勢を見せれば保守か。小池の「一旦現行の憲法を停止し、廃止する。その上で新しい憲法を創っていく」という憲法観は認めるところ。新しい憲法か明治欽定憲法に戻して新しく創り代えるという議論は残るが、現憲法を果たして廃止出来るのだろうか。出来たらそれは素晴らしいことだ。

 日本新党を皮切りに新進党、自由党、保守党を経て自民党を渡り歩いた小池の経緯を見れば、単に保守票目当てのリップサービスにも思えなくもない。

「保守」とは、我々日本人が未来永劫護り抜かねばならぬ、民族、宗教、言語、歴史、価値観、習慣、制度などの世界の中で最も優れた日本独自の精神文化を護り、皇統を維持して継承して行くものでなくてはならないものである。

 何より死守しなければならないものは皇統以外にはないが、天皇退位に与した政治家共に「保守」を語る資格はない。ネットが普及したとはいえ巨大なマスコミには対抗し切れない。巨大な洗脳装置、誘導装置がマスコミであり、マスコミの垂れ流す報道を疑いもせずににどっぷり浸かっている人達こそが愚民政策の体現者である。

 重要な問題を自分自身で紐解き、自分自身で判断出来る公正、無私無偏な目を持つことは大事なことで、そうすることで我が国の政治家の資質も向上するのだが、ネット社会と雖も国民の多くはマスコミの垂れ流す報道に洗脳され続ける。

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cordial8317 at 04:45│Comments(0)

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