山口組三代目・田岡一雄著「田岡一雄自伝 電撃篇(徳間書店)」調印前に水を所望するも「卑怯者のジャップにやる水などない」と拒絶される

2023年09月02日

8月15日の靖國参拝を自慢する愛国者は何故に9月2日には行かないのか!?

 昭和20(1945)年8月14日、我が国はポツダム宣言を受諾。そして9月2日、降伏文書に調印した。米国を始めとした連合国ではこの翌日の9月3日を「対日戦争終結記念日」や「第二次世界大戦(太平洋戦争)終戦の日」として祝っている。

 我が国は、畏くも陛下の御聖断を仰ぎ、ポツダム宣言を受諾し、降伏文書の署名に因って我が国は「負け」を認めたが、先の戦争の大義は決して間違いではない。

 抑抑、何故に我が国が開戦を決意し真珠湾攻撃に至ったかが問題であり、少なくてもペリー来航時代のアジア近代史にまで遡らなければ到底理解は出来まい。

 15世紀の大航海時代以来、白人に因る世界制覇の波がアジアにも押し寄せると、アジアは次々と列強に蚕食され植民地となった。我が国は、西欧列強に倣おうと、強力な中央集権国家を形成する為に明治維新の大業を短期間で成し遂げた。

 明治に入り勃発した「日清戦争」と「日露戦争」にしても、そしてその後の結果としての「日韓併合」にしても避けては通れない宿命的な歴史だったのだ。

 我が国が米英を始めとした国々と何故に戦争をしなければならなかったのかは、大東亜戦争「開戦の詔勅(米英両国ニ対スル宣戦ノ詔書)」に明示されている。

 中華民國政府曩ニ帝國ノ眞意ヲ解セス濫ニ事ヲ構ヘテ東亞ノ平和ヲ攪亂シ遂ニ帝國ヲシテ干戈ヲ執ルニ至ラシメ茲ニ四年有餘ヲ經タリ幸ニ國民政府更新スルアリ帝國ハ之ト善隣ノ誼ヲ結ヒ相提携スルニ至レルモ重慶ニ殘存スル政權ハ米英ノ庇蔭ヲ恃ミテ兄弟尚未タ牆ニ相鬩クヲ悛メス米英両國ハ殘存政權ヲ支援シテ東亞ノ禍亂ヲ助長シ平和ノ美名ニ匿レテ東洋制覇ノ非望ヲ逞ウセムトス・・・彼ハ毫モ交讓ノ精神ナク徒ニ時局ノ解決ヲ遷延セシメテ此ノ間却ツテ益々經濟上軍事上ノ脅威ヲ增大シ以テ我ヲ屈從セシメムトス斯ノ如クニシテ推移セムカ東亞安定ニ關スル帝國積年ノ努力ハ悉ク水泡ニ帰シ帝國ノ存立亦正ニ危殆ニ瀕セリ事既ニ此ニ至ル帝國ハ今ヤ自存自衞ノ爲蹶然起ツテ一切ノ障礙ヲ破碎スルノ外ナキナリ皇祖皇宗ノ神靈上ニ在リ朕ハ汝有衆ノ忠誠勇武ニ信倚シ祖宗ノ遺業ヲ恢弘シ速ニ禍根ヲ芟除シテ東亞永遠ノ平和ヲ確立シ以テ帝國ノ光榮ヲ保全セムコトヲ期ス。御名御璽 昭和十六年十二月八日

「(現代語訳)中華民国政府は、以前より我が帝国の真意を理解せず、濫り(みだり)に闘争を起こし、東アジアの平和を乱し、終に帝国に武器を取らせる事態に至しめ、もう四年以上経過している。幸いに国民政府は南京政府に新たに変わった。帝国はこの政府と、善隣の誼(よしみ)を結び、共に提携するようになったが、重慶に残存する蒋介石の政権は、米英の庇護を当てにし、兄弟である南京政府と、未だに相互の鬩(せめ)ぎ合う姿勢を改めない。米英両国は、残存する蒋介石政権を支援し、東アジアの混乱を助長し、平和の美名に匿(かく)れて、東洋を征服する非道な野望を逞しくたしている・・・彼(米英)は、少しも互いに譲り合う精神がなく、無闇(むやみ)に事態の解決を遅らせようとし、その間にも益々経済上・軍事上の脅威を増大し続け、それによって我が国を屈服させようとしている。この様な事態がこのまま続けば、東アジアの安定に関して我が帝国が払ってきた積年の努力は、悉(ことごと)く水の泡となり、帝国の存立も、正に危機に瀕することになる。事此処に至っては、我が帝国は今や、自存と自衛の為に、決然と立上がり、一切の障害を破砕する以外にない。皇祖皇宗の神霊をいただき、私は、汝ら国民の忠誠と武勇を信頼し、祖先の遺業を押し広め、速やかにす禍根をとり除き、東アジアに永遠の平和を確立し、それによって帝国の光栄の保全を期すものである。御名御璽 昭和十六年十二月八日」

 8月15日は、所謂「玉音放送」が流された日であって、終戦した日ではない。何が悲しくてポツダム宣言を受諾し敗戦したことを記念しなければならないのか。「終戦記念日」との名称はGHQが謀った戦後民主主義教育の洗脳の最たるものである。

 8月15日には右翼団体や保守派、愛国者らが靖國神社へ集結し哀悼の意を表する。だが「哀悼」や「追悼」とは死者の生前を偲び、その死を悼み悲しむことだ。

 靖國神社は追悼施設ではなく、英霊の顕彰を重んじている社であることを理解していないからこんな勘違いが罷り通る。8月15に靖國参拝することが然も愛国者として当然の様になってるが、これ正に無知と目立ちたがり屋の軽挙妄動である。

 8月15日に靖國神社へ詣でた政治家や保守派、自称愛国者や右翼団体は、何故に9月2日には靖國に詣でないのか。9月2日とは、大東亜戦争開戦の詔勅に示されている我が国の大義が全否定された屈辱の日である。この日にこそ靖國に赴き、先人の偉功と辛苦に思いを致し、首を垂れて感謝の誠を捧げるべきではないだろうか。

 8月15日とは、敗戦と戦没者追悼ということに重きが置かれたことで、大東亜戦争の大義が日本人の記憶から消されてしまった。自称・所謂「終戦記念日」の参拝は、GHQの謀った戦後民主主義という掌の上で踊らされていることを思い知る。

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cordial8317 at 05:04│Comments(0)

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