「平和」という言葉こそが左翼陣営にとって最も効果的な武器である伊藤博文暗殺犯は安重根でなく「反日」の精神的支柱として利用しているだけ

2017年08月08日

大東亜戦争は「侵略」か「植民地支配からの解放」か

「当時の日本(日本軍)は満州事変以降、中国大陸への侵略を拡大し、無謀な戦争に因ってアジアを中心とする諸国に多くの被害を与えた」というのが、我が国政府の先の戦争に対する基本認識であり、多くの日本人がそう認識している。

 我が国は、所謂「ABCD包囲網(アメリカAmerica、イギリスBritain、支那China、オランダ Dutch)包囲網」が敷かれ、更にはハルノート(最後通牒)が突き付けられ戦争に突入して行くこととなる。アメリカ、イギリス、オランダなどとの戦争は、我が国の自衛戦争であり、またアジア開放の戦争であったと思っている様だ。

 然し、中国との戦争になると、満州など支那本土に軍を進めたのだから侵略だと思い込んでいる人が意外に多く、当時はゲリラだった毛沢東率いる中華ソビエト共和国(後の中国共産党)と戦って負けたと思ってる人が殆どではあるまいか。我が国が戦ったのは、毛沢東軍ではなく、蒋介石が率いた「中華民国」である。

 右翼のカリスマ・野村秋介も「先の大戦は自衛的意味合いもあるが、侵略的部分もある」と語っているのもこの事だろうと推測する。国際条約に基付いて他国に軍隊を駐留させることは、国際法的に全く合法であり「侵略」ではない。例えば「日米安保条約」に基付き日本国内に米軍が駐留しているのは「侵略」とは言わない。

 合法的に駐留している米軍へ自衛隊が攻撃して戦争が勃発したとしたら、喩え日本国内だったとしても侵略者は日本となる。こうした認識からすれば、我が国は「北京議定書」に基付き、在留邦人保護の為に軍隊を駐屯させていたのであり、侵略ではない。例えば、盧溝橋で日本軍を攻撃したのは中国軍が先であり、その首謀者は中国軍に潜んでいた中国共産党ゲリラであるのは歴史的にも証明されている。

 上海で日本人保護の為に合法的に駐留していた海軍陸戦隊に、正規軍10万人で一方的に攻撃を仕掛けてきて日中戦争は本格化した。つまりは、支那本土での紛争ではあるが侵略者は日本ではなく、「中国」ということになるのである。

 歴史的検証を怠り、一方的に我が国の戦闘行為を「侵略」と片付けてしまうことは歴史に対する冒涜でもある。「満州事変」に対しても「満州国」建設に対する認識もそうだが、公正な論説は黙殺され、余りにも偏向し過ぎてはいないか。

「昭和6年9月18日、柳条湖に於いて、我が国が運営していた南満州鉄道の線路を関東軍が爆破し、これを張学良軍の仕業として戦闘を開始、満州全域を占領して傀儡国家・満州国を建国した」という認識が罷り通っているが真相は簡単に語れない。

 満州事変の発端となったとされる「柳条湖事件」について、昭和7年、国際連盟はこの事変究明の為に「リットン調査団」を満州に派遣した。その報告書では各国の思惑通り、関東軍の行動を正当な自衛行動と認めなかったが、翻ってこの事変の誘因を「満州と中華民国の混乱と内乱に在る」とするとの報告を行っている。

「満州に於ける諸問題は極度に複雑だから、この事変は単に一方的に侵略したという簡単な事件ではない。何故なら満州は、世界の他の地域に類例を見ない様な多くの特殊事情が在るからだ」との報告も見られる。この認識の背景には、日露戦争後の正当な権益である租借地と満鉄経営に対する不当な鉄道妨害や抗日活動、日本人迫害などが長期に亙って続いていた事実を、調査団が十分に把握していたからであろう。

 報告書では、更に日本の権益についての記述がある。「日本人にとって対露戦争とは、ロシアの侵略の脅威に対する自衛戦争、生死を賭けた戦いとして永久に記憶され、この一戦で10万人の将兵を失い、20億円の国費を費やしたという事実を決して無駄にしてはならないという決意をさせた」とも言及している。

 日本本土も含めた自存自衛と膨大な投資を行った権益保持、そして在留邦人の生命を守る為には、「満州を紛乱した中華民国から切り離して安定させるしかなかった」と、事変に至る日本の偽らざる動機の一端を報告書の記述は正確に伝えている。

 米国の元中華民国公使ジョン・マクマリーは「日本の安全保障の為には、朝鮮半島と満州の安定が必要不可欠であった」と語っているが、欧米の識者の中には事変直後から、日本の立場を擁護する意見が少なからずあったことは歴史が証明している。

 満州事変の起因となった柳条湖事件を語らずに満州事変の結果のみを断じ、支那事変(日中戦争)の要因となった盧溝橋事件の3ヶ月後に日本人虐殺の「通州事件」を知らずして、我が国の一方的侵略と認めることに何の意味があるというのか。

 アジア諸国に対しても、大東亜戦争を「侵略」と見るか、「植民地支配からの解放」と見るかは、戦後に、宗主国の欧米から次々と植民地が独立したという現実が如実に顕している。我が国は敗れはしたが、大東亜戦争の大義は果たしたのである。

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cordial8317 at 04:45│Comments(0)

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