何でも腐して悦に入る低能ジャーナリズムを糺せ!「海の日」が7月20日でなければならない理由

2021年07月18日

横綱・白鵬の勝ちに拘る相撲を観ながら大相撲を憂う

 大相撲名古屋場所、横綱白鵬と大関照ノ富士の無敗同士千秋楽決戦は好勝負を期待する。立ち合いから白鵬の右の強烈なかち上げを堪えた照ノ富士が左上手を取る。腰を振り照ノ富士の上手を切りに行く白鵬、見応えのある一番に見えた。

 だが、照ノ富士の左上手を切った白鵬は左右の張り手というかビンタを繰り出し、左からの強引な小手投げ。一発目は堪えた照ノ富士だが、二発目の腕を折らんとばかりの強烈な小手投げに脆くも崩れた。勝った白鵬は雄叫びを上げてガッツポーズ。

 相撲ファンの多くは前日十四日の結び正代との一番の、白鵬の見世物興業の初っ切り張りの仕切り線から徳俵まで下がり腰を割った相撲に、横綱らしからぬ相撲に違和感を覚えた。そんな相撲ファンのは千秋楽の白鵬の相撲をどう感じただろう(笑)

 白鵬は「膝が好くなかったからしょうがない」と批判も意に介さない。白鵬が尊敬してるという名横綱の双葉山は必ず受けて立った。何故に受けて立ったかというと隻眼だったからだ。白鵬は双葉山の技量や人格と比べてもかなり御粗末だ。

 白鵬の勝利は結果だから仕方ないが、ガッツポーズと雄叫びは相撲が武道ではなく格闘技に堕ちた瞬間にも思えた。八角理事長が正代戦に苦言を呈したが、千秋楽の白鵬の立ち居振る舞いに苦言を呈さないのであれば相撲離れに拍車がかかるだろう。

 日本人横綱不在の中で、モンゴル人力士の活躍は大相撲人気を支え、中でも白鵬は日本人以上に日本人らしく振る舞っていたのは誰もが認めるところ。

 日本人女性と結婚し、子供を日本人として育てている立派な日本人だと思うが、未だ白鵬を外人とする風潮は止むことはないのは相撲の美学や潔さに欠けるからだ。横綱日馬富士の引退も本を正せば白鵬に原因があったが不問に付された。

 白鵬自身「平成の大横綱」として、千代の富士や二代目貴乃花らの様に一代年寄りを与えられる資格はありながら、モンゴル国籍に拘り、「モンゴルの国籍の儘でも一代年寄りを貰えないのは可笑しい」と言って憚らなかったのも驕りそのもの。

 この発言は、我が国の歴史や伝統を軽視するもので、その言い分は身勝手なものと断じざるを得ず、白鵬を庇い続けて来た愚生でも違和感を覚えた。それでも紆余曲折の末に日本国籍を取得し引退後は協会に残れることになったことに安堵した。

 最近の白鵬というか熟年期に入ってからというもの、勝ちや記録に拘り、醜い相撲が目立つ。大関~横綱と伸上がって来た頃の堂々とした相撲ではない。

 最近は「張り差し」とばかり。張り差しとは、張り手をして自分の形に組む立会いで、白鵬は右張り手から強引な「かち上げ」てから相手のまわしを掴んでというパターンか、立ち合いの変化から勝負に持ち込むパターンが多くなった。

「張り手」というのは下位力士は番付上位の相手にはやらない、というかやれない。況してや横綱となれば失礼になるのでやる力士はいないだろう。

 横綱にしてみれば相手は全て下位の力士であり、相手を見下して「張り差し」をするのは当たり前かも知らないが、自分だけしかできない技(張り手)を、下位力士にすることは狡いし、卑怯だし、観ていても実に醜く不満が残る。

 横綱は、相手が同じ横綱同士以外は「張り差し」はやらないのが相撲界の仕来りであり慣例だったが、白鵬の「張り差し」は下位相手、然も上り調子の若手や初顔合わせとなると潰そうと思わんばかりの張り手とかち上げをぶちかます。

 昨今の白鵬の相撲は横綱として正々堂々とした相撲では無い。横綱の振舞いなど二の次で、単に勝利数を重ねることだけしか頭にないのではあるまいか。

 こうした相撲ばかり取ってると「やはり外国人だな」と思われるし、長い歴史の中で横綱が築いてきた尊いものを失ってしまうのではないかと危惧する。

 大相撲は単にスポーツではない。明治維新で「断髪令」が発せられても丁髷の伝統を貫き、「国技」を自任し、戦後もずっと表彰式で国歌「君が代」を斉唱し、天皇賜杯を戴く保守の牙城とも言うべき存在である。

 この大相撲を目の仇にし、歴史・伝統・文化を否定する左翼勢力が、「賭博」やら「八百長」やらを執拗に煽り立て、糾弾したことは記憶に新しい。

 恐らくは、こうした大相撲を目の敵にする勢力から、「通算勝利記録と歴代一位の優勝回数を誇る一代年寄りを白鵬に与えないのは、日本人差別社会の現象である」とのキャンペーンが張られることになるのではあるまいか。

「蟻の穴から堤も崩れる」という。白鵬の勝ち星に拘る卑しい相撲を観て大相撲ファンは離れて行くことだろう。白鵬の前人未到の45回目の優勝の裏では、大相撲の存続にも影響しかねない怪しい何かが蠢いている気がしてならない。

 長い休場明けから復帰した場所での全勝優勝というと昭和の名横綱・北の湖を思い出す。だが、優勝の翌場所、連敗すると潔く引退した。白鵬もそうであって欲しい。間違っても、連敗して休場~復帰というのだけは止めて貰いたいものだ。

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cordial8317 at 19:17│Comments(0)

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