2023年01月25日
将棋では駒を「動かす」とは言わずに「効かす」とか「働かす」と言う
大相撲初場所は大関・貴景勝の優勝で幕を閉じた。相撲というのは年齢に関係なく実力の社会だが、人生もまた実力社会でもある。実力がある者が番付が上がり、心技体が備わっている者が横綱となるのと同じ様に社会でも伸上がって行く。
横綱の子供が必ずしも横綱になれる保証はなく、血縁も、家柄も、門閥も、学歴も一切関係なく実力だけがものをいう世界である。 相撲の実力社会に反して、歌舞伎の世界というのは、市川団十郎や尾上菊五郎、中村吉右衛門などを襲名出来る者は限られていて、家柄や門閥がないと譬え実力があっても襲名するのは不可能。
政治の世界では学歴と経歴より世襲がものをいう、官僚というのは幾ら実力があっても高卒じゃ事務次官にはなれない。企業でも、二代目、三代目が跡を継いで、そのバカ社長に社員を見る目がなければ社員は芽が出ることもない。器量のない上司の下では実力を発揮出来ることなく、早々に見切りを付けて辞めた方が好い。
1月26日は國士舘創設者で初代館長の柴田德次郎先生の命日。徳次郎先生は「国士とは歩が成った様な者」と訓えている。素人の将棋では、金や銀、飛車、角を大事にするが、普段は軽く見られる「歩」こそ大事に扱わなければならない駒であり、徳次郎先生はその「歩」を教育することに終生心血を注いだ真の教育者であった。
将棋には「ヘボ将棋、王より飛車を可愛がり」だとか、「桂馬の高飛び歩の餌食」という格言の代表される面白い川柳や諺が多くある。中でも「歩の無い将棋は負け将棋」という格言は、会社経営や人を育てる上で実に考えさせる言葉だろう。
企業や組織でいえば「歩」というのは新入社員や若い社員のこと。この社員を活かすも殺すも上司の腕の見せ所となる。この若い社員、つまり「歩」を如何に育てるかで会社の将来が決まると言っても過言ではない。そしていつかはその歩が「金」と成って、会社は言うに及ばず、延いては国の宝となるのである。
将棋では駒を「動かす」とは言わない。「効かす」とか「働かす」という言葉を使う。つまり、上司というのは部下を無闇やたらに「動かす」のではなく、「動」に「人偏(にんべん)」をプラスして、如何に「働かす」かことが肝要となる。
駒の欠点を周りで補いながら、その駒の長所を伸ばし、折角の駒を死に駒にしないで働かせることで勝ちに繋がるもので、これは会社の経営や組織を率いることでも同じこと。「働かす」のが下手な上司の下では、自分の長所や個性を引き出されることはなく、自分の持ってる好い部分に気付くこともないということだ。
政治家の世界も実力社会ではなく歌舞伎役者の世界と同じ世襲ばかり。ジバン・カンバン・カバンがものいう世界だから世襲が有利となる。 政策も国家観も乏しい二代目、三代目の世襲議員が当選するのは選挙制度がそういう仕組みだから当たり前。議員報酬や政治献金がバカ高いから、バカ社長と一緒で家業として息子に譲る。
その結果、考え方もやることも同じだから、政治が醸成するこなく混乱し、機能不全に陥る。国会議員は今や官僚の天下り先となっている。国会という立法府に行政側の官僚が入って来るから、省庁に遜った政治しか出来なくなる。現在、国会議員は世襲と元官僚が8割を占める。政治の世界を実力の世界に戻さなければならない。
学生に実力テストがあるのだから、政治家にも国家観や歴史観を重んじた実力テストを受けさせ、受かった者を議員にすれば好い。そうなれば現在の多くの議員は落選し、我が国の真の再生に繋がるだろう。それとも、裁判員制度と同じく、政治の一般教養試験合格者からアットランダムに選んだ方がまともだったりして。呵呵。
※コメントは返信するのも煩わしいので会員のみにさせて頂いております。コメント及びメッセージ、御意見御感想、近況報告などは mr.cordial@live.jp へ。
《会費&御支援の御願い》みずほ銀行 郡山支店 普1464729 ニッポンロンダンクラブ。年会費一般30000円。法人120000円。協賛会員は300000円~。
横綱の子供が必ずしも横綱になれる保証はなく、血縁も、家柄も、門閥も、学歴も一切関係なく実力だけがものをいう世界である。 相撲の実力社会に反して、歌舞伎の世界というのは、市川団十郎や尾上菊五郎、中村吉右衛門などを襲名出来る者は限られていて、家柄や門閥がないと譬え実力があっても襲名するのは不可能。
政治の世界では学歴と経歴より世襲がものをいう、官僚というのは幾ら実力があっても高卒じゃ事務次官にはなれない。企業でも、二代目、三代目が跡を継いで、そのバカ社長に社員を見る目がなければ社員は芽が出ることもない。器量のない上司の下では実力を発揮出来ることなく、早々に見切りを付けて辞めた方が好い。
1月26日は國士舘創設者で初代館長の柴田德次郎先生の命日。徳次郎先生は「国士とは歩が成った様な者」と訓えている。素人の将棋では、金や銀、飛車、角を大事にするが、普段は軽く見られる「歩」こそ大事に扱わなければならない駒であり、徳次郎先生はその「歩」を教育することに終生心血を注いだ真の教育者であった。
将棋には「ヘボ将棋、王より飛車を可愛がり」だとか、「桂馬の高飛び歩の餌食」という格言の代表される面白い川柳や諺が多くある。中でも「歩の無い将棋は負け将棋」という格言は、会社経営や人を育てる上で実に考えさせる言葉だろう。
企業や組織でいえば「歩」というのは新入社員や若い社員のこと。この社員を活かすも殺すも上司の腕の見せ所となる。この若い社員、つまり「歩」を如何に育てるかで会社の将来が決まると言っても過言ではない。そしていつかはその歩が「金」と成って、会社は言うに及ばず、延いては国の宝となるのである。
将棋では駒を「動かす」とは言わない。「効かす」とか「働かす」という言葉を使う。つまり、上司というのは部下を無闇やたらに「動かす」のではなく、「動」に「人偏(にんべん)」をプラスして、如何に「働かす」かことが肝要となる。
駒の欠点を周りで補いながら、その駒の長所を伸ばし、折角の駒を死に駒にしないで働かせることで勝ちに繋がるもので、これは会社の経営や組織を率いることでも同じこと。「働かす」のが下手な上司の下では、自分の長所や個性を引き出されることはなく、自分の持ってる好い部分に気付くこともないということだ。
政治家の世界も実力社会ではなく歌舞伎役者の世界と同じ世襲ばかり。ジバン・カンバン・カバンがものいう世界だから世襲が有利となる。 政策も国家観も乏しい二代目、三代目の世襲議員が当選するのは選挙制度がそういう仕組みだから当たり前。議員報酬や政治献金がバカ高いから、バカ社長と一緒で家業として息子に譲る。
その結果、考え方もやることも同じだから、政治が醸成するこなく混乱し、機能不全に陥る。国会議員は今や官僚の天下り先となっている。国会という立法府に行政側の官僚が入って来るから、省庁に遜った政治しか出来なくなる。現在、国会議員は世襲と元官僚が8割を占める。政治の世界を実力の世界に戻さなければならない。
学生に実力テストがあるのだから、政治家にも国家観や歴史観を重んじた実力テストを受けさせ、受かった者を議員にすれば好い。そうなれば現在の多くの議員は落選し、我が国の真の再生に繋がるだろう。それとも、裁判員制度と同じく、政治の一般教養試験合格者からアットランダムに選んだ方がまともだったりして。呵呵。
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cordial8317 at 06:33│Comments(0)
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