8月15日に靖國神社に参じる営業保守や自称愛国者の懲りない面々日韓両国の愛国パフォーマンスはもう嗤うしかない!

2016年08月15日

靖國神社は追悼施設ではなく英霊の顕彰を重んじている社である

 本日は「終戦記念日」とされているが、間違いである。終戦の詔勅(玉音放送)が渙発された日であって、正式には「戦没者を追悼し平和を祈念する日」である。終戦を記念するというのならば、主権が回復した昭和27年4月28日が相応しい。

 保守票欲しさの政治家を始め、全国から自称・愛国者や営業保守や右翼団体が靖國神社に参集し、英霊に哀悼の意を表する。「哀悼」とか「追悼」とは死者の生前を偲び、その死を悼み悲しむことであるが、靖國は追悼の施設ではなく、英霊の顕彰を重んじている社であることを理解していないからこんなことが罷り通る。

 何度でも言おう、靖國神社は追悼施設ではありません!

「顕彰」とは、隠れた功績や善行などを称えて広く世間に知らせることであり、英霊の顕彰ということを重んじるなら、仰々しく所謂「終戦記念日」に合わせて靖國に赴くことが重要ではなく、あの左右入り乱れての喧騒は逆効果の方が大きい。

 未だ東京裁判史観に冒され、「終戦」の意味を穿違え、先の大戦の終戦を思い出として残そうと「記念」するなど笑止千万である。こうしたことでも我が国は「終戦」とは名ばかりの、未だ主権快復も出来ていない幼冲国家だと痛感する。

 抑抑、戦争犯罪とは、ハーグ陸戦法規やジュネーブ条約に規定される、「捕虜に対する人道的取り扱い」や「無防備地域に対する攻撃の禁止」など、戦闘行為に於ける将兵の「国際法違反」を問うものである。終戦当時の国際法では、戦争を遂行した国家の主導者が個人的に犯罪者として裁かれることは赦されるものではない。

「国際法」の直接的指導・命令者で無い限り同様である。東京裁判では被告の方々は「平和に対する罪」「人道に対する罪」と称する事後法で裁かれたのである。事後法は近代法治主義が最も忌み嫌う行為である。「平和に対する罪」や「人道に対する罪」が正当ならば、米国の原爆投下やロシアの蛮行も断罪されて然り。

 東京裁判の目的は明らかに勝者の敗者に対する見せしめであり、復讐であり、日本は「悪」であるという虚構の観念を植え付ける為の茶番劇であった。

 所謂「終戦記念日」は、GHQは敢えて玉音放送が在った日に制定し、先の間違った侵略戦争から恰も解放されたという認識を植え付けることに成功したが、これは、韓国の日本軍国主義から解放されたという「光復節」大して変わらない。

 東京裁判で日本側の米国人弁護人・ブレイクニーは「広島・長崎への無差別殺戮兵器の原子爆弾の投下を命じた者に被告らを裁く資格は無い」と叫んだ。同じ米国人弁護人のローガンは「欧米から経済的、軍事的に追い詰められた結果の日本の自衛戦争である」と指摘している。インドのパル判事は被告の「無罪」を主張した。

 必要なのは冷静且つ客観的に、そして科学的且つ公平に先の大戦の是非を明らかにすることが肝要で、「靖國神社にはA級戦犯が祀られている」だとか、「戦争犯罪人を祀るべきではない」だとか、そうした詭弁を弄したところで意味はない。

 日本人自らが、また法的に復権させた政治家自らが「A級戦犯」「B・C級戦犯」「戦争犯罪人」などと呼称しているのは実に情けなく、日本人の精神的貧困さを示す典型的なものだろう。刑死・獄中死された方は戦犯などではなく「法務死」である。

 靖國神社では「昭和殉難者」と称する。所謂B・C級戦犯は1068名、それ以外リンチに等しいもので亡くなった方が約100名が祀られている。東京裁判の茶番劇で、或いは外国の地で不当に処刑されたこの方々の命は決して軽いものではない。

 我が国の政治家は「反省」を述べ「謝罪」を口にするが、そんなに詫びたいなら腹を切って詫びなさいな。「戦犯」の汚名を着せられ、不当な判決を諒として罪を償ってくれた英霊の悲劇の現実を、今を生きる我々は決して忘れてはならない。

 感謝の誠を捧げるなら未だしも、靖國は追悼施設ではない。今日は、甲子園でも正午の時報に合わせ黙祷が捧げられる。別に靖國に詣でることだけが立派な事ではありません。今立つ処で心静かに祈り平和に感謝することこそ大事なのである。

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cordial8317 at 08:03│Comments(0)

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