民草として畏れ多いことではあるが「生前退位」に物申す靖國神社は追悼施設ではなく英霊の顕彰を重んじている社である

2016年08月14日

8月15日に靖國神社に参じる営業保守や自称愛国者の懲りない面々

 今年も8月15日がやって来る。また靖國神社周辺での厭な姿を目にすると思うと憂鬱でもある。8月15日の参拝が保守派を標榜する政治家や自称・愛国者らの踏絵の様になってるが、これこそ贔屓の引き倒しそのものであり、英霊への冒涜でもある。

「終戦記念日」と浮かれているが、要は「戦争が終わって好かったね」ということで、「だって間違った侵略戦争だったんだもの」ってな感じなのだろう(笑)

 8月15日は終戦ではない。そうしたことに違和感を覚えず、「我こそは愛国者なるぞ!」と終戦記念日に靖國に集まって来る連中を見ると滑稽にしか見えない。

「終戦記念日」という呼称を使い続けてるが、この呼称こそGHQの洗脳そのもの。昭和天皇の御聖断に拠り、ポツダム宣言受諾が決定されたのが昭和20年8月14日であり、8月15日は終戦の詔勅(玉音放送)が渙発された記念日というだけのこと。

 我が国の「終戦の日」は、GHQの占領統治から解放され、我が国の主権が回復した昭和28年4月28日である。大日本帝国政府がポツダム宣言による降伏文書に調印した日は9月2日であり、連合国はその翌日3日を対日戦勝記念日としている。

「終戦記念日」という呼称は、GHQに因る戦後民主主義教育の最たるものである。8月15日が「戦没者を追悼し、平和を祈念する日」であるならば、「終戦記念日」というよりも「平和祈念日」との呼称の方が相応しいと思うが如何だろう。

 8月15日に政治家らが靖國神社へ参拝することが然も当然の様になってるが、それ以前の総理大臣は、春秋に斎行される例大祭に詣でるのが恒例だった。8月15日に靖國神社へ参拝したのは中曽根康弘だと思ってるのは「公式参拝」の影響であるが、総理大臣乍ら「私人」として参拝しているのは三木武夫が最初である。

 未だに続く、「公人か私人か」との論争は、この三木の所謂「終戦記念日」での参拝がきっかけである。三木の後に福田赳夫が「私的」参拝したが、中曽根が「公式参拝」したことで、その後、靖國神社が政治利用される様になって行った。

 偉そうに公式参拝していながら、それから間もなく中共から抗議されると、中曽根は反論することなく、申し合わせたかの様に「公式参拝」を取り消して謝罪するに至った。その理由を、中曽根は驚くことに、当時の中国共産党書記長で「知日派」と言われた「胡耀邦の失脚を防ぐ為のものである」と平然と答えている。

 初めから所謂終戦記念日である8月15日の公式参拝には抗議が来ると読んでのマッチポンプだったというのが正しい。中曽根のこの謝罪に因って、歴代続いた靖國神社への公式参拝が途絶えたばかりか、陛下の御親拝も憚れる様になってしまった。

 この終戦記念日の靖國神社への参拝を利用したのが小泉純一郎。党総裁選に立候補した小泉は「如何なる批判があろうとも8月15日に靖國神社へ参拝する」との言葉は多くの国民を喜ばせた。だが、結果は靖國を政治利用し混乱を招いただけだった。

 正に、中曽根の所謂終戦記念日である8月15日の参拝に因って、靖國神社は更に政治問題化され、その後の内閣の悪しき前例となってしまった訳だが、これこそが中曽根の狙うところであり、中曽根が国賊と断じられる所以でもある。

 中曽根の大罪を列記すれば、歴代続いた靖國神社への公式参拝を、中共・韓国のイチャモンに屈し取止め、その後の内閣の前例になったことは言うまでもない。

 中曽根の売国というのは枚挙に暇なく、その中でも「シナ人就学生10万人計画」に拠って日本をシナ人の犯罪天国にし、日本国内の刑務所をシナ人犯罪者で満員にしたことでも万死に値する。現在、シナ人留学生には一人当たり、年間250~300万円の予算が組まれ、学費は免除、月々の生活費も保証されている。

 4年間で平均1051万円もの血税が使われ、その予算は約2600億円に以上に及ぶ。こうしたシナ人への優遇措置が為される契機になったのが、中曽根の「終戦記念日」の靖國神社への公式参拝だったのである。保守派や自称・愛国者や右翼団体が8月15日に参集するが、これ正に中曽根から続く靖國神社冒涜運動の継承である。

 8月15日は、「国民一人一人が夫夫の場所に於いて戦没者を偲び、心から黙祷を捧げる」ことが大事で、何も靖國神社に出向くことが大事なのではない。現在の平和や繁栄が戦没者の犠牲の上で成り立っていることは分かるが、先の戦争で犠牲となられたのは、戦陣に散り靖國神社に祀られている英霊の方々だけではない。

 原爆投下や東京大空襲を始め全国への空襲。暴行や陵虐などに因って亡くなられた方々も多く、所謂「終戦記念日」に保守派や自称・愛国者らが靖國神社のみに拘れば拘るほど、そうした風潮に違和感を持つ国民がいても不思議ではない。

 九段での左右入り乱れての喧騒は感心しない。8月15日とは遺族の日であり、遺族が心静かに詣でる環境を整え、陛下の御親拝を仰ぐことこそ願うべきである。

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cordial8317 at 05:55│Comments(0)

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民草として畏れ多いことではあるが「生前退位」に物申す靖國神社は追悼施設ではなく英霊の顕彰を重んじている社である