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2016年07月28日

石原慎太郎が鳥越を「売国奴」呼ばわりし、小池を「厚化粧のババア」と罵って喝采を浴びる

 石原慎太郎が都知事選の増田候補の応援に駈け付け、鳥越俊太郎を「売国奴」呼ばわりし、小池百合子を「厚化粧のババア」と罵って喝采を浴びた。

 20歳も離れた80歳過ぎの爺に「ババア」と罵倒される小池にしてみりゃ遣り切れないだろうが、それを聞いて笑ってる自民党支持者の良識を疑ってしまう。

 化粧することで何故に罵られなくてはならないのか。高齢(小池候補には失礼だが)になっても綺麗でいたいというのは女性の当たり前の願望ではなかろうか。

 子宮筋腫が原因で子宮を摘出したことを知りながら「外は女装してても中身がタカ派の男性」などと小池を揶揄した福島瑞穂よりはマシだがレベルが低過ぎ。

 石原慎太郎という男は言葉の過激さ故に、多くの国民はその蛮勇を称え「石原なら何かやってくれるのでは」という錯覚に陥るが、所詮は売文屋。田中角栄ブームに肖って、「天才」がベストセラーになっているのがその好い例だろう。

 田中角栄の人間性には惹かれるものがあるが、政治家としての功罪を問えば、歴史認識で中共に謝罪し、毛沢東・周恩来に諫められ、また我が国が締結した国際条約である日華国交条約の蹂躙は万死に値する、罪深いものばかり。

 石原というのは後先考えない発言が保守派に評価されて、よく三島由紀夫と比べられることがある。だが、石原には武士なら在るべき「礼節」や「尚武の精神」というものが備わってはいない。そこが武士道に通じる三島との大きな違いだろう。

 石原を右翼であり、石原こそ保守だと勘違いしている自称・保守派が多いが、譬えば天皇観に関して石原は、「天皇が国家の象徴などという言い分は、もう半世紀すれば、彼が現人神だという言い分と同じ程度、笑止千万で理の通らぬ戯言だということになる」と、畏れ多いことに陛下を「彼」呼ばわりしていることに厭きれる。

 過去のこうした発言をみれば保守というより、国賊に値する政治家である。鳥越を「売国奴」と罵る資格も無いが、石原は演説でのウケを知ってるだけのこと。

 石原自ら提案した「オリンピック誘致活動」では、皇居のライトアップなどという前代未聞の提案を公表したが、直ぐに宮内庁に咎められたことは記憶に新しい。宮内庁の苦言に対して石原は、「宮内庁如きの木っ端役人が決める問題ではない」と宮内庁職員を批判し、更に皇族の協力を要求する無礼も働いている。

「宮内庁の木っ端役人」発言で思い出すのは、習近平の陛下との拝謁を画策した小沢一郎を思い出す。石原も小沢と同じく、日頃から皇室を軽々しく思っているからこそこうした言葉がつい口を吐くのだ。尊皇無くして何が保守か。

 東日本大震災後の記者会見では、「戦前の日本は天皇を現人神と崇めるなど可笑しな国だった。今の北朝鮮と大差がなかった」との自説を垂れて、「天皇や皇太子、秋篠宮夫妻を名代として被災地への見舞いに差し向けるべきだ」と具申した。

 常々石原は「陛下や両殿下」ではなく、共産党員ばりに「天皇・皇太子」と呼び捨てしているが、無礼千万とはこういうこと。陛下は大震災後、御心を痛め国民に向かって御言葉を述べられ、被災した各地を巡幸遊ばされたのは言うまでもない。

 被災地への見舞いを、石原如きが具申するとは不敬極まりないが、石原はその後になって「陛下はその身の危うさを顧みることなく見事な君主として、そして見事な男として、その責を果たされたものだと思う」と取り繕い、褒め称えた。

 だが、こうした発言もまた傲岸不遜な発言で不敬なものであるのは言うまでもない。 国旗、国歌についても毎日新聞のインタビューに石原はこう述べている。

「日の丸は好きだけれど、君が代って歌は嫌いなんだ、個人的には。歌詞だってあれは一種の滅私奉公みたいな内容だ。新しい国歌を作ったらイイじゃないか。好きな方、歌いやイイんだよ」。これが石原の本音であり正体である。

 譬え「滅私奉公」だとして、それの何が悪いのか。今や「滅私奉公」という言葉は死語だが、自己犠牲を中心にした無理な生き方より自分本位の生き方が優先される時代に於いて、滅私奉公を想像させるのであれば大いに結構なことではないか。

 三島由紀夫は石原との対談「守るべきものの価値」で、「日本のアイデンティティーとして三種の神器、宮中三殿を守らなくてはならない」と語る。するとこれに対して石原は、「またそんなことを言うの」と、三島を小馬鹿にして、国體や皇統を否定しているが、これをしても石原とは保守とは真逆の輩といえよう。

 三島はこの対談の終わりで「天皇の本質というものが誤られてしまった。だから石原さんみたいな、つまり非常に無垢ではあるけれども、天皇制廃止論者を創っちゃった」と厭きれ、石原を「べ平連の小田実と全然同じ人間だよ、全く一人の人格の表裏ですな」と言い放ち、石原の天皇に対する無理解を痛烈に批判している。

 石原慎太郎は、国公立学校での国歌斉唱での起立強制などで、如何にもタカ派的言行で国民ウケを狙って、それが功を奏したが、石原こそ究極の「天皇制廃止論者」であり、国民はこうした似非保守の言行に騙され続けているのが現状なのだ。石原も鳥越と同じく老害というのが正しく、政治の表舞台から消えて欲しいものだ。

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cordial8317 at 05:55│Comments(0)

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