「私は昭和15年の生まれです。終戦のとき20歳でした・・・」(鳥越俊太郎出馬会見にて)「皇家の成典」である皇室典範は改正ではなく陛下に奉還すべし

2016年07月15日

「生前退位」の報道は反天皇運動の一環である

 畏くも天皇陛下が、天皇の位を皇太子殿下に譲位する意向を御示し遊ばれたとの報道は世界でも大きく報じられている。昨日、宮内庁の風岡典之長官が定例会見で、この所謂「生前退位」に関連する質問に次の様に答えている。

「陛下は憲法上の立場から制度について具体的な言及は控えており、そういう事実はない」。事実が無いにも拘らず、何故にこうした報道されているのか。

 保守論壇の多い産経新聞の記事は異常なくらい「生前退位」問題に固執し、陛下を慮った物言いではあるが何か訝しげで胡散臭い。保守派を自認する産経新聞だが、他紙と同じく皇族方への敬称や敬語は使用しない。要は単なる営業保守に他ならず、「敬称・敬語不使用運動」に与する産経は、営業左翼の朝日よりも悪質である。

 1932年、ソビエト共産党からコミュンテルン日本支部へ「コミュンテルンテーゼ(命令書)」という指令が出されている。その命令書には、天皇を制度として捉えた上で「天皇制廃止運動」というものが明記されてある。因みに、「天皇制」というのは日本共産党の造語であり、天皇は制度では無く、天皇とは天皇である。

 この天皇制廃止運動は先ず、昭和天皇への「戦争責任・退位論」に始まり、「開かれた皇室論」と「敬称・敬語不使用運動」を実行した。そして平成に入り、「女性天皇論」「女性宮家」など、その「反天皇制運動」は様々な形で継続されている。

 国民が「美智子さま」「雅子さま」「紀子さま」「愛子さま」という呼称を使うことは、共産党の命令書を忠実に遂行していると言っても過言ではない。

 本来の日本人であるならば、皇后陛下、皇太子妃殿下、秋篠宮妃殿下、敬宮内親王殿下、悠仁親王殿下と尊称を使って呼ぶべきで、こうした「開かれた皇室論」から、我が国の伝統文化や美徳が喪失して行くということを自覚すべきだろう。

 今回の「生前退位」の一報も、反天皇運動と捉えるのが正しい。つまり反天皇運動が故に、「生前」だとか「退位」という不敬な言葉を使用するのは当然のこと。

「天皇陛下の御意向により天皇位を退位できる」ということが可能ならば、皇位継承者(皇太子殿下)の御意向により、即位を辞退することも可能になるということでもある。皇族を脅迫し、即位を辞退させて天皇位を廃止させようというのは、共産党や売国ジャーナリズムの一つの手段であることを我々は知らねばならない。

 安倍首相や菅官房長官が事の重要性からコメントを避ける中で、民進党の岡田克也は「陛下の御意向を真摯に受け止めて、しっかりと対応していかなければならない」と、皇室典範改正に乗り気だが、これは実に分かり易い。共産党の策謀である天皇廃止戦略が「生前退位」であり、皇室典範の改悪がその目的である。

 小泉政権下で皇室典範改正を目論むも、悠仁親王殿下御生誕で頓挫したのは記憶に新しいが、今回の「生前退位」の報も、皇室典範改正論者らの策謀であり、恐れ多くも「陛下の御意向」を利用する不敬極まりないテロ行為と断じて好かろう。

 我が国は天皇陛下を族長と仰ぐ家族国家であり、この国體は万邦無比である。日本国民ならば節度ある敬意を表すべきであるのは当然のこと。陛下や皇室に関することは喩え誉めることであっても不敬であることを何故に分からぬか。況してや陛下の御気持を忖度することなど言語道断。天皇とは神聖にして侵すべからず。

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cordial8317 at 07:31│Comments(0)

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「私は昭和15年の生まれです。終戦のとき20歳でした・・・」(鳥越俊太郎出馬会見にて)「皇家の成典」である皇室典範は改正ではなく陛下に奉還すべし