右翼も小さくなったが政治家はもっと小者になった(笑)参院選公示。国民の政治的良識が試される選挙である!

2016年06月21日

後期高齢者の「消費拡大」こそが日本経済を救う

 麻生太郎が、北海道小樽市での自民党支部大会で講演し、「90になって老後が心配とか、訳の分からないことを言っている人がテレビに出ていたけど、『お前いつまで生きているつもりだ』と思いながら見ていました」との発言が批判されている。

 マスコミのいつもの切り貼り。一部分の言葉を論い世論を誘導する常套手段だが、これに反自民党の国民や野党が便乗し麻生を批判する。そこに何故か蓮舫が登場して、麻生発言を擁護したことで沈静化に向かったのは珍しいパターン。

「いつまで生きるつもり」との言葉に喰らい付くが、「これは『早く死ね』というのじゃなくて、90歳の既に後期高齢者の老人が『老後』という言葉を使ったことに対して、『90歳が老後じゃないなら何歳から老後なんだ」という麻生らしい(笑)

 仏陀(梵、釈迦の尊称)は、「長寿は無間地獄、最大の苦しみなり」と訓えているが、この90歳の方の悩みを思うと、長生きってのも考えものだよなぁ(笑)

 麻生は、90歳の元気な老人を揶揄しながらも、高齢者の「消費」の大事さを訴えただけに過ぎない。約1700兆円もの個人金融資産の多くを保有する高齢者の「消費」こそが日本経済上昇のカギを握ってるの知った上での発言でもあった。

 麻生というと、過去にも、医療費負担について「食いたいだけ食って、飲みたいだけ飲んで、糖尿病になって病院に入っているヤツの医療費は俺達が払っている。公平ではない。無性に腹が立つ」と語り物議を呼んだのは記憶に新しい。

 麻生は、医療費の抑制策として、病院に通わずに医療費が掛からなかった高齢者に対して「『10万円をあげる』と言ったら、医療費は下がる。それが最もカネが掛からない方法だ」とのアイデアを披歴したことがあるが、麻生だけに批判された(笑)

 介護保険でもそうだが、高齢者が、何でもかんでも利用しなきゃ損みたいな風潮に一石を投じる意味でも、「健康高齢者褒賞金制度」は面白い試みであり、是非とも実行して頂きたいと思ったものだが、未だ実現には至っていない。

 麻生は終末医療について、「私は少なくとも遺書を書いて、そういうことをして貰う必要はない、さっさと死ぬからと書いて渡しているが、そういうことが出来ないと死ねません。いい加減、死にたいと思っても『生きられますから』なんて生かされたんじゃ、叶わない。しかも政府の金で(高額医療を)やってもらっていると思うと寝覚めが悪い。さっさと死ねる様にして貰わないと」と語っている。

 その上で、麻生は「残存生命期間が何カ月かとそれにかける金が月に一千何百万円だという現実を厚労省も一番よく知っているはずだ」とし、終末医療での財政負担が重い現状を指摘しているが、この認識は現在の医療制度の闇でもある。

 麻生でなくても、終末期医療については疑問を抱いてる国民は少なくない。欧州などでは終末医療での延命治療は「虐待」だと捉えられる。助かりもしないのに、医者の医療費目当てにズルズルと生かされたのではホント堪ったものではない。

 家族に迷惑を掛けずにコロッと死にたいというのは日本人なら誰もが持つ死生観だろう。人の人生は様々だろうが、「生」というものだけに拘るより、個々の「死」の尊厳というものを重んじる医療を考えて行かねばならないのではなかろうか。

 国家予算に占める医療費の負担は年々殖えるばかり。国民医療費は年々増加の一途を辿り、内、高齢者の医療費は医療費の増加と比例して増えて行くばかり。とすれば、高齢者が貯蓄から「消費」する重要さを知ることは大事なことである。

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cordial8317 at 06:37│Comments(0)

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