2022年01月24日
日本相撲の始祖とされるのが「野見宿祢神(ノミノスクネノカミ)」である
大相撲初場所は関脇御嶽海が13勝2敗で3度目の優勝し大関昇進を確実にした。福島の郷土力士である若隆景と若元春も9勝を上げ、若隆景は関脇昇進が決まった。
長男の若隆元も来場所は幕下上位になる。「大波三兄弟」の関取誕生ももう直ぐか。気になるのは横綱照ノ富士の左膝の具合だ。養生して治療に専念して欲しい。
大相撲は、明治維新で「断髪令」が発せられても丁髷の伝統を貫き、戦後もずっと表彰式で国歌「君が代」を斉唱し、国技を自称して来た保守の牙城でもある。
こうした大相撲を、歴史・伝統・文化を否定する左翼や無自覚左翼の連中が目の仇にし、「賭博」やら「八百長」やらを執拗に煽り立て糾弾したのは記憶に新しい。
自称保守派らは、モンゴル人力士ら外国人力士の席捲を苦々しく思い、批判して止まない。そうした大相撲へのバッシングが相撲離れの要因にもなっているが、愛国者を自任しながら大相撲と神道、天皇と神話の関係を知ってるとも思えない。
大相撲と神道は関係が深く、横綱は神の使いとも言われる。本場所初日の前日には「鎮め物」として、萱(かや)の実、勝栗、スルメ、昆布、塩、洗米といった神饌が土俵中央に納められ、立行事が祭主を務め、横綱の「土俵入り」が行われる。
使用した御幣は、神の降臨の証しとして四色の房に飾られる。房の色は天空の四方位をそれぞれ司る 四神に由来しており、緑色の房(青房)は東方を守護する「青龍」 。白い房(白房)は西方を守護する「白虎」 。赤い房(赤房)は南方を守護する「朱雀」 。紫や黒の房(黒房)は北方を守護する「玄武」を表している。
力士の「四股」は、地面に潜む邪悪なものを封じ込める為のもの。「塩撒き」も土俵の邪気を祓い、神への祈りであり、「力水」や「力紙」は清めの作法である。
清めを終えた力士は「蹲踞」から「揉み手」「柏手」し、両腕を開く「塵手水」と続く。「揉み手」は、古来は雑草の露で手を清めていた所作で、「柏手」は神に拝する際に打つ動作。「塵手水」は、手に武器を持たないことを表すものだ。
勝ち名乗りを受ける際に、「手刀」を斬るが、これは左が「神産巣日神(カミムスヒノカミ、カムムスビノカミ)」、右が「高御産巣日神(タカミムスビノカミ)」、真ん中が「天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」三神への感謝である。
力士は神の遣いであり、中でも横綱の所作や風格は勝敗より大事であるというのは言うまでもない。千秋楽の終了後には、「神送りの儀式」があり、御幣を抱えた新弟子力士らが胴上げすることで、相撲の神々は昇天する。

日本相撲の始祖とされるのが「野見宿祢神(ノミノスクネノカミ)」。日本相撲協会発行の「大相撲伝」には、野見宿祢神の絵(画像)が飾られているという。
中央の野見宿祢神の周りには、「天手力男神(アメノタヂカラヲ)」と、相撲の元祖「建御雷之男神(タケミイカヅキノオノカミ)」、そして勝利の造化三神(ゾウカサンシン)である「天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」「高御産巣日神(タカミムスビ)」「神産巣日神(カミムスヒノカミ)」が並んでいる。
神の降臨の証しとして四隅には神獣の四神である、「東の青龍(青房)」「南の朱雀神(赤房)」「西の白虎神(白房)」「北の玄武神(黒房)」が描かれている。この四神は我が国の四季である「春夏秋冬」を顕していると言われている。
相撲は千五百年以上の歴史を有し、古来より五穀豊穣を祈りその恵みに感謝する神事で、それは垂仁天皇七年七月七日、当麻蹶速(とうまけはや)との御前試合が起源とされ、その勝者が「野見宿祢」。宿祢は「埴輪」の発案者といわれている。
現在の大相撲は、平安時代に天覧相撲である「相撲節会(すまいのせちえ)」が行われたことが始まりとされている。こうしたことを理解した上で大相撲を観戦すれば相撲もまた楽しいのだが、相撲も他の武道などと同じ様に勝敗ばかりが優先され、スポーツ化していることに危機感を抱いてるのは愚生だけではあるまい。
人生とは「実力社会」である。実力がある者が番付が上がり、心技体が備わっている者が横綱となる。横綱の子供が必ずしも横綱になれる保証はなく、血縁も家柄も門閥もまた学歴も一切関係ない。正しく実力だけがものをいう世界である。
これに反して政界や役人、学会などでは学歴と経歴がものをいう。幾ら実力があっても高卒じゃ事務次官にはなれない。政治家の世界も今や実力社会ではなく役者の世界と同じ。ジバン・カンバン・カバンがものいう。だから世襲が有利となる。
歌舞伎の世界でいう団十郎や菊五郎、吉右衛門など襲名出来る者は限られていて、家柄、門閥がないと実力があっても中々襲名は出来ない。政治の世界でも世襲が幅を利かせているが、政治の世界は実力の世界に戻さなければならないと感じる。
※コメントは返信するのも煩わしいので会員のみにさせて頂いております。コメントやメッセージは mr.cordial@live.jpへ御気軽にメールを寄せられたい!
<会費及び御支援>みずほ銀行 郡山支店 普1464729 ニッポンロンダンクラブ
長男の若隆元も来場所は幕下上位になる。「大波三兄弟」の関取誕生ももう直ぐか。気になるのは横綱照ノ富士の左膝の具合だ。養生して治療に専念して欲しい。
大相撲は、明治維新で「断髪令」が発せられても丁髷の伝統を貫き、戦後もずっと表彰式で国歌「君が代」を斉唱し、国技を自称して来た保守の牙城でもある。
こうした大相撲を、歴史・伝統・文化を否定する左翼や無自覚左翼の連中が目の仇にし、「賭博」やら「八百長」やらを執拗に煽り立て糾弾したのは記憶に新しい。
自称保守派らは、モンゴル人力士ら外国人力士の席捲を苦々しく思い、批判して止まない。そうした大相撲へのバッシングが相撲離れの要因にもなっているが、愛国者を自任しながら大相撲と神道、天皇と神話の関係を知ってるとも思えない。
大相撲と神道は関係が深く、横綱は神の使いとも言われる。本場所初日の前日には「鎮め物」として、萱(かや)の実、勝栗、スルメ、昆布、塩、洗米といった神饌が土俵中央に納められ、立行事が祭主を務め、横綱の「土俵入り」が行われる。
使用した御幣は、神の降臨の証しとして四色の房に飾られる。房の色は天空の四方位をそれぞれ司る 四神に由来しており、緑色の房(青房)は東方を守護する「青龍」 。白い房(白房)は西方を守護する「白虎」 。赤い房(赤房)は南方を守護する「朱雀」 。紫や黒の房(黒房)は北方を守護する「玄武」を表している。
力士の「四股」は、地面に潜む邪悪なものを封じ込める為のもの。「塩撒き」も土俵の邪気を祓い、神への祈りであり、「力水」や「力紙」は清めの作法である。
清めを終えた力士は「蹲踞」から「揉み手」「柏手」し、両腕を開く「塵手水」と続く。「揉み手」は、古来は雑草の露で手を清めていた所作で、「柏手」は神に拝する際に打つ動作。「塵手水」は、手に武器を持たないことを表すものだ。
勝ち名乗りを受ける際に、「手刀」を斬るが、これは左が「神産巣日神(カミムスヒノカミ、カムムスビノカミ)」、右が「高御産巣日神(タカミムスビノカミ)」、真ん中が「天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」三神への感謝である。
力士は神の遣いであり、中でも横綱の所作や風格は勝敗より大事であるというのは言うまでもない。千秋楽の終了後には、「神送りの儀式」があり、御幣を抱えた新弟子力士らが胴上げすることで、相撲の神々は昇天する。

日本相撲の始祖とされるのが「野見宿祢神(ノミノスクネノカミ)」。日本相撲協会発行の「大相撲伝」には、野見宿祢神の絵(画像)が飾られているという。
中央の野見宿祢神の周りには、「天手力男神(アメノタヂカラヲ)」と、相撲の元祖「建御雷之男神(タケミイカヅキノオノカミ)」、そして勝利の造化三神(ゾウカサンシン)である「天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」「高御産巣日神(タカミムスビ)」「神産巣日神(カミムスヒノカミ)」が並んでいる。
神の降臨の証しとして四隅には神獣の四神である、「東の青龍(青房)」「南の朱雀神(赤房)」「西の白虎神(白房)」「北の玄武神(黒房)」が描かれている。この四神は我が国の四季である「春夏秋冬」を顕していると言われている。
相撲は千五百年以上の歴史を有し、古来より五穀豊穣を祈りその恵みに感謝する神事で、それは垂仁天皇七年七月七日、当麻蹶速(とうまけはや)との御前試合が起源とされ、その勝者が「野見宿祢」。宿祢は「埴輪」の発案者といわれている。
現在の大相撲は、平安時代に天覧相撲である「相撲節会(すまいのせちえ)」が行われたことが始まりとされている。こうしたことを理解した上で大相撲を観戦すれば相撲もまた楽しいのだが、相撲も他の武道などと同じ様に勝敗ばかりが優先され、スポーツ化していることに危機感を抱いてるのは愚生だけではあるまい。
人生とは「実力社会」である。実力がある者が番付が上がり、心技体が備わっている者が横綱となる。横綱の子供が必ずしも横綱になれる保証はなく、血縁も家柄も門閥もまた学歴も一切関係ない。正しく実力だけがものをいう世界である。
これに反して政界や役人、学会などでは学歴と経歴がものをいう。幾ら実力があっても高卒じゃ事務次官にはなれない。政治家の世界も今や実力社会ではなく役者の世界と同じ。ジバン・カンバン・カバンがものいう。だから世襲が有利となる。
歌舞伎の世界でいう団十郎や菊五郎、吉右衛門など襲名出来る者は限られていて、家柄、門閥がないと実力があっても中々襲名は出来ない。政治の世界でも世襲が幅を利かせているが、政治の世界は実力の世界に戻さなければならないと感じる。
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cordial8317 at 08:28│Comments(0)
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