「観光立国」での支那人への優遇措置を改めよ!「日本人」とは違う「ニホンジン」が日本国を貶める

2015年09月14日

君達が日陰者である時の方が国民や日本は幸せなのだ・・・

 鬼怒川決壊で救助作業を行う自衛官らの活躍は実に頼もしい。こうした自衛官の活躍を受けて、ネットでは保守派や自称・愛国者らが、吉田茂が昭和32年に行った、防衛大学校第1回卒業式での挨拶が素晴らしいと拡散しているのが目に留まった。

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 吉田は、「君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、 歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。きっと非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。言葉を換えれば、君達が日陰者である時の方が、国民や日本は幸せなのだ。どうか、耐えてもらいたい」との演説を行った。

 当時としては、戦後間もないこともあり軍隊に対する偏見があったのは確かだが、今でも自衛隊を日陰者にしているのは為政者の怠慢以外の何ものでもない。

 昭和25(1950)年6月25日に朝鮮戦争が勃発すると、マッカーサーは吉田茂首相に、国内警察力と海上警備力の強化を促す書簡を送った。所謂「マッカーサー書簡(文書)」である。マッカーサーが実質、日本国憲法の破棄を促したものだ。このマッカーサーの書簡から一ヶ月後の8月9日には「警察予備隊令」が決定する。

 驚くことに警察予備隊令の決定の翌日公布、即日施行という速さで準備が整えられ、自衛隊の前身たる警察予備隊が誕生することとなった。当時は「警察予備隊は軍隊ではない」とする為に「師団」を「管区」、「歩兵」を「普通科」、「砲兵」を「特科」、「兵器」は「武器」、「戦車」に至っては「特車」という始末だった。

 我が国がGHQの統治から解放されて主権回復後の昭和27年8月1日、警察予備隊と海上警備隊を統合し、「保安庁」が設置された。続いて政府は、「保安庁法」を提出するが、野党は「憲法9条」を楯に政府を攻撃する。この与野党の構図は今も変わることなく、憲法9条を巡り不毛空論の議論が繰り返されている。

 野党に追及された吉田はその答弁で「戦力とは近代戦を実行する力であり、保安隊、警備隊にその力はない」との詭弁を弄した。その結果、自衛隊は永い間「戦力なき軍隊」と言われ続け、巨大な警察機構の儘で放置され、今もその呪縛に囚われて続けている。防衛大学での吉田の挨拶なんてのは単なる言い訳でしかない。

「言い訳は見苦しいばかりではなく、同じ過ちを繰り返す」というが、当時の吉田の判断を今更論っても意味はないが、朝鮮戦争が勃発し、吉田がマッカーサーの要請通りに現憲法を破棄していれば、現在の様な「集団的自衛権」の問題も「安全保障関連法案」の問題も、更に言えば「憲法改正」の煩わしい問題も無かっただろう。

「国防」というのは、単に領土防衛だけが任務ではない。三島由紀夫は、「国防とは、それを失えば日本ではなくなってしまうことを死守することだ」と訓えたが、正に正鵠。市谷駐屯地で自裁した三島が携行した「檄文」にはこう綴られている。

「国體を守るのは軍隊であり、政体を守るのは警察である。政体を警察力を以て守りきれない段階に来て、初めて軍隊の出動によって国體が明らかになり、軍は建軍の本義を回復するであろう。日本の軍隊の建軍の本義とは、『天皇を中心とする日本の歴史・文化・伝統を守る』ことにしか存在しないのである」とは蓋し正論。

 本来、「国民の生命と安全」を守るのは警察の役目であり、国軍としての自衛隊が護るべきは「国柄」であり「国體」であり、畢竟「皇統」である。自衛隊が「国軍」であり「皇軍」で在らねばならないというのはこういうことだ。

 安全保障関連法案が「違憲」であるなら、自衛隊こそが憲法9条違反の存在であろう。その違憲である自衛隊は今や合法的に存在していることに刮目すれば、安全保障関連法案もまた合法というのは当然の帰結でもあるが、国防を担い、国軍であるべき自衛隊が、今の様なあやふやな存在の儘で放置されて好い筈がなかろう。

 保守派いしても自称・愛国者にしても吉田茂の挨拶を有り難がってる場合ではなかろうに。それとも、自衛隊をいつまで日陰者にして置くつもりなのか。

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cordial8317 at 08:46│Comments(0)

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